となりの吸血鬼さん 第4話
テレビアニメ「となりの吸血鬼さん」、第4話「ソフィーとエリー」です。
灯が外を歩いていると、空を飛ぶ人影が。ソフィーかと思ったら、そうではありませんでした。ふわふわ金髪美少女な彼女の名前は、エリー。ソフィーと同じ吸血鬼でした。
前回第3話では、声と後ろ姿だけが出ていましたが、この話数で本格的にエリーの登場、です。アバンで彼女が名乗る場面では、夜なのに背景が鮮やかに輝いています。制作側としても、彼女の顔見せを印象的にしたかったのでしょうね。
ソフィーを探しに来たかわいらしい吸血鬼の女の子。これはもうソフィーの一番の友達に違いない、会ったらソフィーも喜ぶはず、と灯は考えたのですが、ちょっと様子が違っているみたいです。
エリーには苦労をかけられっぱなしだった、というのがソフィーの言い分のようです。エリーの都合であちこち連れ回されたり、ふと姿が見えなくなったと思ったら100年もたってからふらりと現れたり、エリーの振る舞いはかなり気ままみたいです(長い時を生き続ける吸血鬼だけあってエピソードのスケールが大きい、、、)。
、、、じゃあソフィーは、エリーの事を大嫌いで見るのも嫌なのでしょうか? いえ、そうではないのですね。本当は、そばにいてほしいし、吸血鬼が過ごす永久に近い時間を、話し合ったりどこかへ出かけたりしながら一緒に過ごしたい、と思っているのではないでしょうか。
無口で友達も少ない自分に積極的に話しかけてくれるのをソフィーは喜んでいるでしょうし、わがままそうに見えるエリーが実は相手への思いやりや愛情をたくさん持っている事もわかっているのでしょう。ソフィーが口では横柄な言い方をしてしまうのは、エリーに自分の気持ちを気づかせないためのささやかな抵抗だったり、照れ隠しだったりするのかもです。
少なくとも200年以上前から知り合いだったソフィーとエリーは、ゆっくりと時間をかけて、今の距離感を作ってきたのでしょう。ではエリーは、ソフィー以外の人達をどう見ているのでしょう?
エリーはかわいらしい女の子が大好きみたいです。当然、灯も彼女のお相手候補に。でもそれは血を吸う対象として、という意味が強いようです。
住む世界が違いすぎる、吸血鬼と人間はわかり合えない、とエリーは考えていたっぽいですね。一応エリーやソフィーだって吸血鬼になる前は人間だったはずですが、それでもそう思うのは、吸血鬼になった後、人間との間でとても嫌な思いをしたからなのかもしれません。
人間なんてしょせん食料を提供してくれる器。エリーは人間をそんな風にしか捉えられなかったとも言えそうです。なのにソフィーは彼女の前で、灯とごく普通にふれあっています。
最初はエリーはとても信じられない気持ちだったでしょう。でも、他でもないソフィーが人間と一緒に暮らそうとしているのは、そこに何か意味があるからだと、思えるようになったのかなという気がします。
エリーにとっては、現代の人間、特に高校生の女の子達はまだまだ未知な存在なのでしょう。でもソフィーが間を取り持ってくれる事で、少しずつその魅力を知っていくのでは、と思えます。
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