となりの吸血鬼さん 第5話
テレビアニメ「となりの吸血鬼さん」、第5話「吸血鬼の料理」です。
灯と遊ぶためひなたがソフィーの家に来た時、ちょうどエリーも家にいて、2人は初めて直接会う事になります。お互いの第一印象はまあまあだったみたい(エリーはひなたを吸血の対象として、ひなたはエリーを幼い女の子として見ちゃってますけど)です。が、やがて2人はけんかをしてしまいます。
2人とも、相手の嫌がる事を真正面から指摘してしまったためにこうなってしまったのでした。でも、どちらも悪気があったわけではなく、相手が何を気にしているのかを知らなかったのですね。
それに、こんな風にぶつかり合ってしまうのは、2人とも、相手とすぐにでも仲良くなっていろいろお話したいと考えたからなのでしょう。初めて会う相手であっても、それだけ興味深い人(吸血鬼)だった、という事なのでは。
仲良くなりたいと思っているのなら、仲直りだってできるはず。2人は、灯やソフィーに助けてもらいながら、自分の気持ちを相手に伝えようとしていっているようです。
そういうエピソードの後、後半では、サブタイトルにもあるようにソフィーが「料理」に挑戦します。けど吸血鬼としては、食事といっても血を飲むだけですから、料理の腕前は確かに上がらなそう、、、。彼女はひなたの手を借りながら、灯を喜ばせるための食事を作ろうと必死の努力をします。
前半では、吸血鬼だからこその悩みの一つが見えてくる展開になっています。何百年も同じ姿のままで生き続けられるのは、必ずしも良い事ばかりとは言えなさそうです。
エリーにしてみれば、永遠に叶わない夢を抱え続けなければならないのかもしれません。けれど、彼女はその事で誰かをうらやんだり、腹いせに罪もない誰かを傷つけたりといった行動はしていません。
本当は、彼女やソフィーの過去はつらい経験の方が多かったのではとも考えられます。それでも彼女達は、昔の事は胸に秘めて、ほとんど語りません。
彼女達のそういう姿勢や振る舞いが、周りの人達の優しさやいとおしさを呼び起こすのではないでしょうか。だからこの物語には、愛情があふれているのかなという気がします。
後半でも、ソフィーは自分の命の危険も顧みずに、昼間に食材を買い出しに行ったり、吸血鬼には禁物のにんにくに挑んだりしています。そこまでして灯に喜んでもらいたいと考えたのは、自分の命などよりもずっと、灯の存在が大切で、灯にたくさんのものをもらっていると感じているからなのでしょう。灯を笑顔にするために、ソフィーはこれからもいろいろな事を成し遂げようとするのではないでしょうか。
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