となりの吸血鬼さん 第3話
テレビアニメ「となりの吸血鬼さん」、第3話「吸血鬼学校へ行く」です。
ある朝、吸血鬼のソフィーにとっては寝る時間ですが、彼女はリビングに灯のお弁当箱が置いてあるのを見つけます。どうやら学校へ行く時に忘れてしまったらしいです。
忘れたのに気づいたら何か代わりのものを買って食べたりするだろう、と、いったんは考えたものの、それでもソフィーは何となく気になってしまいます。この日はお弁当のおかずが特別うまくできたと灯が喜んでいたから、というのもあるのでしょうけれど、たとえそういうやりとりがなくても、灯が困る姿を、ソフィーは見たくなかったんでしょうね。
だって、吸血鬼にとっては命の危険と隣り合わせになる昼間の街へ、ソフィーは出かけようとするのですから。まあ彼女の場合は、お気に入りのアニメの原作漫画家のサイン会があると聞いて昼間出かけようとするぐらいですからハードルは低いのかもですが、でもやはり、灯のためを思って、彼女は太陽輝く世界へと立ち向かっていったのではないでしょうか。
何とか学校にたどり着いたソフィーは、灯の友達に出会います。ひなたはもう「友人」ですが、朔夜や夕とは初めて会うのですね。
灯はさらっと、ソフィーの正体を2人にばらしています。が、2人ともすんなりと受け入れています。灯達に前から聞いていた、というだけではなく、ソフィーの持っている優しさにすぐ気づいたから、怖がったりしなかったのかもです。(それと朔夜はオカルト系に興味があったから積極的にお近づきになりたかった?)
灯にお弁当を渡す事でソフィーの用事は済んでしまうわけですが、そこでハプニングが。灯達のクラスメイトの山田のおかげで、ソフィーは久しぶりに学校の授業を受ける事になります。(それにしても山田のお願いもかなりのものですけど、それを聞き入れるソフィー(この場合灯のプッシュが大きかった?)や、それでうまくやりおおせてしまえる学校側もなかなかのような。)
おかげで、ちょっとした苦労はあったものの、ソフィーと灯は、つかの間のクラスメイトとして、学校生活を楽しむ事ができました。いえ、学校だけではありません。日が沈んだ後、皆と一緒に帰る途中で寄り道、なんて、充実した時間を過ごせたようです。
ソフィーは、以前に一度学校へ通った事があったそうです(回想場面の感じからすると、それほど昔ではない?)。その時も、先生はちょっとうるさかったかもしれませんが、クラスメイトは優しくしてくれました。
それなのに長続きしなかったのは、クラスメイト達の善意が裏目に出てしまったからだったとも言えそうです。ソフィーが、自分の素性を打ち明けていなかったらしいのも影響しているっぽいですね。
もしソフィーが、自分は吸血鬼だと、周りの女の子達に打ち明けていたらどうなっていたでしょう。皆怖がって彼女を追い出そうとしたでしょうか。それとも、灯のようにすべてを受け入れ、苦手なものを遠ざける気遣いをしてくれたでしょうか。
もしかしたら女の子達は、ソフィーを受け入れて優しくしてくれたかもしれませんね。そうなっていたら、その学校で、ソフィーはたくさんの素敵な思い出を作れていた事でしょう。
ですが実際には、ソフィーはすぐに学校をやめてしまっていました。そのため、本当にそうなったかどうかはわかりません。
でも今は、確かに彼女は、灯という大切な人と知り合い、新しい発見や驚きとともに、楽しい毎日を送っています。長い時を生きる彼女にとって、今が、輝かしく素晴らしい時間なのでしょう。
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