HUGっと! プリキュア 第20話
テレビアニメ「HUGっと! プリキュア」第20話「キュアマシェリとキュアアムール! フレフレ! 愛のプリキュア!」です。
お互いの絆を確かめ合ったえみるとルールー。2人でプリキュアになる、と決めたのですが、そこには大きな問題が。プリキュアに変身するためのアイテム、プリハートは、残り1個しかなかったのです。
どうにかして2人ともプリキュアにしてあげたい、はな達はそう考えました。さあやは、プリハートを増やす方法を調べたり、自分で作ろうとさえしています。けれどどちらもうまくいっていないようです。ほまれは、これまでにも隠し事が多かったハリーを問い詰めていますが、相変わらずはぐらかされています(ところでストーリーとはあまり関係なさそうですけど、ほまれがすぐハリーの方に行ってしまうのがちょっと気がかり(?)だったり、、、。以前の話数でもほまれがハリーを気にする場面がありましたし、そういう流れが作られようとしているのでしょうか)。はなは、どこかにプリハートが売っていないかと考えますが、ハグたん達が未来から来た事を考えると、現在他にはないのではないか、と、さあやから指摘されてしまいます。(まあ物語世界ではなく現実にはおもちゃ屋さんで売っているのでしょうけれど。)
えみるとルールーも、元気をなくしています。2人でプリキュアに、という気持ちは強いのですが、どちらもどうする事もできず、相手にかける言葉も見つかりません。
どちらか1人だけがプリキュアになるのが現実的な道、なのかもしれません。(ルールーとさあやが話し合っている場面では、さあやの言い方からすると何か2人でプリハートを奪い合う、みたいな可能性もほのめかされていた感じでしたけれど、そういうわけではないですよね。)けれどどうしても、2人はその選択肢をとる気持ちにはなれないようです。
そうしている間にも、クライアス社の魔の手が人々を襲います。今度は4人もの人間のトゲパワワが一挙に集められ、強力なオシマイダーが作り出されます。
立ち向かうのはキュアエール1人。無茶だとわかっていても、夢に向かって努力しているさあやとほまれを応援するため、エールは全力を尽くします。
ですが、やはり力の差は歴然としていました。エールは、えみるとルールーの目の前で打ちのめされていきます。
自分も皆を、何よりエールを助けたい、2人の胸に同じ思いが生まれます。「心があふれる」その瞬間、2人の胸から飛び出したのは、、、みらいクリスタル!
クリスタルをプリハートにセットすれば、クリスタルの持ち主はプリキュアになる事ができます。クリスタルに反応したプリハートもちょうど目の前へとやって来ます。
ですが、、、プリハートは1つだけ。このままではえみるとルールー、どちらか1人だけしかプリキュアになれません。
えみるは迷わずプリハートに手を伸ばします。そして、、、という辺りの流れが良いですね。彼女達は、自分がプリキュアになりたいと思っていますし、相手が同じ思いだという事も知っています。2人同時にプリキュアになる事が許されないなら、どうするか。ここで彼女達のお互いへの気持ちが見えてくるのではないでしょうか。
どちらかというとえみるはためらわず行動していますが、それは、プリキュアという存在に対する心構えができていたからなのかもしれません。街でプリキュア達が活躍し人々を救う姿を見てきた彼女は、自分もあんな風になりたい、と、まっすぐな憧れを持っていたのでしょう。
それに対してルールーは、クライアス社のためにプリキュアを排除する活動を繰り返してきました。自分がしていた事を考えると、たとえ憧れを抱いていたとしても、自分がプリキュアになってもいいの、と、一歩踏み込む気持ちを行動に移す事ができないのかもです。
途中の場面で、えみるがルールーの所へやって来て、兄にもらったライブのチケットを見せています(えみるの兄は、以前は彼女がギターを弾く事を禁じていましたが、今は許してくれています)。えみるは、一緒にライブに行くなら是非ルールーと思ったのでしょう。
走ってきたえみるは、勢い余ってルールーにぶつかってしまいます(えみるがルールーの体に馬乗りになってしまうのは、百合的には見所かも?)。この距離感の近さが、彼女達の親密さの表れなのではないかと思えます。
喜びも悲しみも、2人で分け合う。プリキュアの役目は、コスチュームの見た目ほど可憐なものではなく、厳しい事の方が多いけれど、一緒ならどんな苦しみにだって耐えられる。だから、、、という同じ願いが、彼女達の胸にはあったのでしょうね。
サブタイトルにもある「キュアマシェリ」と「キュアアムール」で、「アムール(Amour)」はフランス語で「愛」という意味があるそうです。2人が「愛のプリキュア」と名乗るだけの事はありそうです。ちなみにそれ以外にも、「恋人」という意味があるようですね。また「マシェリ(Ma chérie)」は、同じくフランス語で「私のかわいい人」といった意味合いがあり、「年下の恋人」を意味したりもするそうです。そういう名前を持つ彼女達は、誰が見ても恋人同士なのでは、という気がします。変身する前にもはっきり「あなたを愛し、私を愛する」と言ってますしね。
そういえば彼女達は、思いっきり「ふたりはプリキュア」と名乗っていましたけれど、この決めぜりふはこの後も使われていくのでしょうか。あちらの作品とのつながりも気になります。
それと、えみるは以前、自分を「キュアえみる」、ルールーを「キュアラリルレルールー」と呼んでいた時がありました。あの呼び名はもう出てこない、のかな?
もう一つ、ルールーが普段名乗っている名前、「ルールー・アムール」というのも少し気になっています。別作品に出てくる言葉なのですが「ルル・アメル」に何となく似ているかなと。そちらでの解説によると、この言葉は支配者である「カストディアン」に対する「人類」を意味するらしいです。本作でのルールーの立ち位置とも何か関係があったりするでしょうか。
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