となりの吸血鬼さん 第1話
テレビ放送が始まったアニメ「となりの吸血鬼さん」を見てみました。第1話のサブタイトルは「闇の一般市民」です。
人形が大好きな高校生の女の子、天野灯は、「森のそばの洋館に、人形のように年をとらない女の子が住んでいる」という噂を友達から聞き、さっそく探しに出かけます。が、辺りがすっかり暗くなっても見つからず、携帯も圏外になり、うっそうとした森の中で1人きりになってしまいます。何か出てきたらどうしよう、と怖がっていた所、彼女の前に1人の少女が現れます。名前はソフィー・トワイライト。彼女は吸血鬼でした。
オープニングアニメの映像は、主題歌「†吸tie Ladies†」に乗ってポップなカットが流れていきます。キスを思わせるような灯達の仕草と、「ちゅっ」という愛の手(?)が印象的ですね。
原作コミックでは「キス」はそれほどフィーチャーされていない感じですけれど、吸血鬼が血を吸うために相手に触れる様子が、口づけを思わせるのかもしれません。というかもしかしたら、アニメ独自の展開でキスの嵐が待ち受けていたり、、、みたいな事はないでしょうか。
オープニング映像でメインに取り上げられているのは、灯、ソフィー、夏木ひなた、エリーの4人ですね。このアニメシリーズでは彼女達が多く描かれていくのかもしれません。
灯とひなたのクラスメイト、倉井朔夜と青木夕も、原作では少ししてから出番が増えてきていましたので、アニメでも登場場面は控えめ、なのでしょうか? でも一応この第1話ではせりふ付きで登場していますね。エリーの方は、出てくるのはもうちょっと後からになるのでしょう。
ソフィーと灯のエピソードは、原作の雰囲気を出しつつ、せりふの間合いや細かな動きなどで、彼女達の存在感や心情が表されている気がします。原作でも、せりふなしでキャラの仕草が笑いを誘ったり気持ちの動きを感じさせたりするような場面がありますので、そういう部分を実際の動きで見られたらまた楽しいのではないでしょうか。
最初、灯は、人形っぽいソフィーの見た目だけに興味を持っていたかもしれません。噂を聞いた段階では相手の素性もわかるはずはありませんから、「捕獲」しようとか考えたりしたのでしょう。
でもその気持ちは、ソフィーと触れあう内に少しずつ変わっていきます。ソフィーとお近づきになるため、彼女の役に立とうと奮闘したり、血を吸ってもらおうなんて危うい事を考えたり。
そうまでしてそばにいられるようになったら、ソフィーの服を着せ替えしたり髪をすいたりしたい、みたいな事を灯は口走っています。まあそれも本当ではある(!)のでしょうけれど、女の子としてのソフィーにも寄り添いたい、と感じているのでしょう。
これからも、灯とソフィーのお互いへの気持ちはどんどん育っていくのではないでしょうか。やがては種族の壁なんて超えて、とても仲良しになれるのでは。テレビアニメシリーズでどこまで描かれるのかはわかりませんけど、彼女達の親密さを中心に、暖かな女の子同士の関係が広がっていくと良いですね。
(この第1話では、灯の妄想でダブルウェディングドレスもちゃんと描かれています。原作の百合な印象が、アニメ版でもばっちり描かれていくのを期待したいです。)
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