アイカツフレンズ! 第11話
アニメ「アイカツフレンズ!」、第11話「告白はドラマチック!」です。
アイドル達にとっての夢の祭典、「ダイヤモンドフレンズカップ」が近づいています。アイドル達は「フレンズ」と呼ばれるペアを組み、その頂点となる「ダイヤモンドフレンズ」を目指して努力を重ねます。
これまで一度もフレンズを組んだ経験がなかったみおも、今度はこのイベントを狙っています。フレンズを組む相手は、、、やはりあいねですね。
第1話であいねと初めてパフォーマンスしたぶっつけ本番のステージからずっと、みおはあいねに特別なものを感じていたのでしょう。彼女がよく言っている、「ビビっと来た」感覚があったのではないでしょうか。
みおはつい想像してしまいます。あいねとフレンズを組む時の事を。それはまるで、「ラブミーティア物語」で見たカレンとミライのように、いえそれ以上に、ドラマティックで、一生忘れられない素敵な瞬間になるはず。どういうシチュエーションで、どんな風にあいねに告白しよう、と考えると、みおはわくわくが止まりません。
ここでのみおはちょっと暴走気味のようにも見えますが、本人は全く気づいていないのでしょうね。彼女は普段から、一度スイッチが入ると周りが見えなくなって突っ走ってしまう傾向があるみたいで、ここでもその癖が出ているようです。まあそれだけ、あいねへの告白は、夢中になるイベントなのでしょう。
一方のあいねの方はというと、みおほど浮き足立っている感じはありません。彼女自身も、みおとフレンズを組む事を、胸の中で思い描いていないはずなどないと思うのですけれど、あまりにも普通にみおと接しているような。これはどうしてなのでしょう。
後の方の雰囲気からすると、どうもあいねは、みおに引け目を感じていたっぽいですね。みおは、スターハーモニー学園アイドル科のトップアイドル、それに比べて自分は、何ヶ月か前まではアイドルについてよく知らない、アイカツだって一度もした事がない普通科の女の子。
アイドル科に転入してから一緒にいる時間が増え、偶然にも同じ仕事をさせてもらえるチャンスも何度かあった。たぶんそのたびに、あいねは感じていたのでしょう。みおの優れた才能を、トップアイドルと呼ばれるのも当然の輝きを。
「ど」が付くほどの新人の自分が、学園で一番の人気者とフレンズを組みたいなんて、考える事さえおこがましい。そんな風に、あいねは自分の気持ちを胸の奥に押し込めていたのかもしれません。
でもそこまでの感情の動きは、作中では表されていない感じです。実際あいねはそこまで思い詰めていなかった、という演出なのかもですけど、やはり「ドラマチック」な「告白」のためには何かあいね側の気持ちの高まりも見てみたい気もします。
例えばこんなせりふが聞けたりすると良いような。「私なんかがトップアイドルのみおちゃんと釣り合うはずないもんね(訳:お願い、釣り合ってるって言って、ううん、釣り合うようになろうよって言って)」とか、「フレンズになんてなれるわけないよね(訳:フレンズになりたいよ!)」とか。しかも、みおの顔をチラッチラ見ながら言ってみたりすると、より盛り上がるのでは。
ともかく、あいねの方も、みおと同じ気持ちなんだよという事を端々で表現していってもらいたい所ですね。この後の話数で、そういう気持ちのやりとりを、仲良しらしく親密にやっていってもらえると素敵かもです。
さてみおの告白はドラマチックだったのかというと、その通りなのでしょう。みお本人はもしかしたら、カレンとミライのエピソードほどではないと考えているかもしれません。が、あちらの「ラブミーティア物語」に収録されている出来事は、本人達によるとかなり尾ひれがついてしまっているみたいですから、実はみおとあいねの方が感動的なのでは、とも思えます。
何にしても、みおとあいねの告白は、本人達にとっては大切な思い出になれるのではないでしょうか。この先も、2人で寄り添ってこの出来事を思い出す時、彼女達の胸は温かくなるのではないでしょうか。
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