アイドルタイム プリパラ 第41話
テレビアニメ「アイドルタイム プリパラ」、第41話「しゅうかとガァララ」です。
夜のプリパラでしか活動できなかったガァララは、昼間も起きていられるようにするために、女の子達の夢を奪い、ファララを眠らせ続けようとしています。より長く起きているためには、もっとたくさんの夢が必要。効率よくたくさんの夢を集めるために、彼女は「闇のマイク」をしゅうかに渡しました。
闇のマイクをしゅうかに持たせたのは、しゅうかのライブにたくさんのファンの女の子達が集まるから、です。闇のマイクを通して伝わる歌の力を使えば、女の子達の夢を大量に、簡単に集める事ができます。そうすればガァララは、昼間の活気あふれる、女の子でいっぱいのプリパラで、もっと長く過ごしていられるのです(実際には、夢を失った女の子達はプリパラに来なくなってしまうみたいなのですけれど)。
しゅうかは、マイクの事は知らされていませんでした。自分の歌が女の子達の夢を奪っているとは知らず、自分がライブをするたびにガァララが喜んでくれるのを見て、彼女は胸を熱くしています。
今までのしゅうかなら、夢なんて見る前に何でも実現させ、欲しいものは何でも手に入れてきた事でしょう。ですが彼女の胸の中に生まれた気持ちは、そういったものとは全然別の、暖かくて胸がときめくような、初めて経験するものだったのではないでしょうか。
でも、、、その気持ちの意味を知る前に、しゅうかはガァララの狙いに気づいてしまいます。自分を好ましく感じていたからプレゼントしてくれたと思っていたマイクが、自分のファンの夢を奪っていた、、、。そう考えると、しゅうかはいても立ってもいられなくなってしまうのでしょう。
しゅうかはガァララに、文字通りマイクをたたき返します。夢なんていらないと言っていたしゅうかの意外な反応に、ガァララは取り乱します。
この辺りの2人の雰囲気がなかなかですね。ガァララの笑顔に気持ちを動かされ始めていたしゅうかは、ガァララに裏切られたように感じてつい強い行動に出てしまいます。ガァララも、ドライに夢を集めていたはずだったのに、しゅうかの悲しそうな反応を見ておろおろしています。
ガァララが怒った時に使う「ガァラプンプン!」という言葉も、この時だけはどこかうろたえているような印象です。演出的にこういった所は、キャストの方がガァララの心情を深くくみ取って表現しているのでしょうね。
「プリパラ」シリーズが「アイドルタイム~」になってからは、あまり百合な雰囲気が見られない感じでした。第14話「ガァルマゲドンがきた!」で、あろまとみかんがいちゃつきまくっていたぐらい? 後は「男プリ」の男子アイドル達の出番が増え始めていて、女の子達の世界が狭くなってきていた感じでした。
しゅうかとガァララは、これまでの雰囲気では、女の子同士の親密さからは少し遠い場所にいる感じがしていました(しゅうかはお金の事とプリパラでトップになる事が優先でしたし、ガァララは昼間も活動できるようにとにかく女の子達の夢を集める事に没頭していました)。なので最初はちょっと意外な印象でしたけれど、でもこういう2人だからこそ、惹かれ合う気持ちにどう対処したらいいのかわからなくなってしまう姿が、いじらしく感じられるのでは。
しゅうかとガァララ、彼女達は、お互いに相手に好意を抱いていると気づいた瞬間に、相手に裏切られたと感じてしまったようです。彼女達にはお互いを思いやってまた元通りに、いえ、これまで以上に仲良くなってもらいたいものです。そのためには、彼女達には何が必要なのでしょうね。
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