魔法つかいプリキュア！ 第３５話～第４６話

　前に書いた記事と同じように、テレビ放送中の「魔法つかいプリキュア！」を見ています。今まで見ている中で百合的な部分について少し書いてみたいと思います。

　人間界（ナシマホウ界）に住む中２の朝日奈みらいは、ある日出会った魔法界の女の子、リコとともに、「伝説の魔法使いプリキュア」として、世界を絶望に陥れようとする闇の勢力と戦いながらも、みらいの家で一緒に暮らしています。不思議な力でしゃべれるようになったみらいのぬいぐるみ、モフルンと、妖精の女の子、花海ことは（はーちゃん）も仲間です。

　「闇の魔法」を使うドクロクシーや、「ムホウ」を操るデウスマストの一味との戦いは熾烈なものになっています。が、はーちゃんが変身するキュアフェリーチェが加わってパワーアップしています。
　プリキュアが３人になった事で、名乗りを上げる時のせりふも変わってしまうのかなと思ったのですけれど、フェリーチェのは単独で用意されていて、みらいとリコのはキープされていますね。「ふたりの奇跡、キュアミラクル／ふたりの魔法、キュアマジカル」と、「ふたり」の結びつきが強調されているのが素敵です。公式サイトなどに掲載されているビジュアルでも、２人のプリキュアが触れあっている姿が見られます。

　ストーリーの方でも、みらいとリコの組み合わせが特別だとわかるエピソードがたくさん見られます。彼女達がプリキュアになれた事もそうですし、ナシマホウ界と魔法界が元は一つだったとか、離ればなれになっていた２つの世界が近づきつつあるというのも、寄り添っていく彼女達の距離感を示しているように感じます。

　それだけではありません。２人が出会ったからこそ生まれる新しい絆もあります。象徴的なのは、第３９話のハロウィンのエピソードですね。ハロウィンの集まりの中になら、本物の魔法使いが紛れていてもおかしくはない、という雰囲気の中、みらいの学校の友達と、リコの学校の友達が一緒に遊び、親しく交流します。
　その姿を見たみらいは感動しています。魔法を使う人も使えない人も、お互いを認め合い、楽しく遊ぶ事ができる。２つの世界を知っているみらいは、皆の笑顔を見て嬉しくなったのでしょう。またそのきっかけが、自分達の出会いだった事も、みらいとリコにとっては喜びだったのではないでしょうか。
　みらいとリコは、お互いを見つめ合い、指を絡めて手をつないでいます。彼女達はお互いに一段と、相手に対する愛情が深まっているようです。

　そんな感じでみらいとリコは、主人公らしくどんどん親しくなっています。さらにこの２人以外にも、親密になっている女の子達がいますね。
　それは、勝木かなと長瀬まゆみです。２人は、津成木第一中学校でみらいとリコのクラスメイトです。

　かなは、みらいとリコが魔法使いなのではないかと疑っていて、何かにつけて２人詮索しています。まゆみは１年生の頃からみらいとは同じクラスで、一緒に遊んだりする仲でした。
　かなとまゆみには、２年で同じクラスになった以外には直接的なつながりがなかったみたいです。それが、第１３話辺りから少しずつ変わってきます。まゆみはみらいとリコ達とともにキャンプ場へバーベキューに出かけますが、そこで偶然隣にいたのがかなの家族でした。その後かなはみらい達と一緒にバーベキューを楽しみます。

　それから少しずつ親しくなっていったのでしょうか、第１６話では、みらい達がショッピングモールに来た時、かなとまゆみは一緒にいました。第３４話で他校の男子に一目惚れしてしまったまゆみのために、かなは自分の情報収集能力を発揮して恋のキューピッド役をつとめます。結果は、、、だったわけですけれど、それがかえって、彼女達を近づけていったようです。

　そして第４６話では、不思議なものが見えてしまう体質のために友達が離れていってしまったというかなの過去が明らかになります。今も彼女は、「魔法使い」がいる事を他の子達に信じてもらえずにいましたが、まゆみだけは信じてあげています。そんな彼女達の前に現れたのは、、、というクリスマスプレゼントがあります。
　この出来事があって、かなとまゆみはさらに親密になったようですね。彼女達もこれからもっと仲良くなっていってもらいたいものです。