「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」の表紙画像が紹介されています

　発行KADOKAWAによるアンソロジー「エクレア あなたに響く百合アンソロジー」は、11/26に発売予定です。その表紙画像が、Amazonなどの通販サイトで紹介されています。

　表紙イラストは、仲谷鳰さんが担当されています。場面は夏の日の音楽室、でしょうか、制服を着た２人の女の子が、グランドピアノの前にいます。１人は、椅子に座ってピアノを弾いていた所、という感じです。もう１人は相手の背中から声をかけたようですね。相手が振り向いた瞬間、頬に手をあてがい引き寄せています。座っていた子は、何が起きたのかわからず目を見開いて呆然としています。立っている子は含み笑いで相手に顔を近づけています。この後いったい何が起きるのか、気になる一瞬です。窓から見える明るい青空と白い雲が作り出す風景もどこか幻想的でさえありますね。

　仲谷さんは、電撃コミックスから「やがて君になる」を発行されています。その事は、「エクレア」の紹介文にも取り上げられています。さらに、「電撃が、本気で作りあげる百合アンソロジー」とも書かれています。これはかなり気合いが入っている、という意味なのでしょう。
　本のタイトルにもきちんと(?)「百合アンソロジー」と書かれています。女の子がたくさん登場してわいわいやっている、だけではない、女の子同士の恋愛感情を、甘かったり切なかったり軽やかだったり深かったり様々な形で描き出していったりするのかもしれません（個人的にはいちゃいちゃラブラブなのをたくさん見てみたい所です）。

　紹介文には作家陣のお名前も書かれています。平尾アウリさんや缶乃さん、伊藤ハチさん、天乃咲哉さんなど、百合作品を描かれている様々な方がラインアップされています。総勢１９名の方が参加されるようです。これはかなり期待できそうでしょうか。

　各社の百合アンソロジーというといろいろあって、この頃では、芳文社の「SAKURA」や、少年画報社の「メバエ」、オークス出版の「Lガールズ（ラブガールズ）」（この本とサイトはアクセスするのに年齢に制限があります）などがあります。が、「SAKURA」も「メバエ」も今は発行されていません。
　百合アンソロジーという形では今はレアな存在とも言えるでしょうし、「エクレア」の人気が高まってまたたくさんの百合アンソロジーが出ると素敵かもです。１１月は一迅社の「コミック百合姫」の月刊化も始まりますし、舞台は整っているのでは、と思えます。