ヴァルキリードライヴ マーメイド 第6話
テレビアニメ「ヴァルキリードライヴ マーメイド」、第6話「ノー・マネー ノー・ライフ」です。
村にもフェステ(城)にも顔を出し、住人や生徒達を相手に商売をしたり胴元になったり、お金にまつわる事なら何にでも手を出す女の子、美鳳。彼女は人工島マーメイドでこれだけうまく立ち回れるのは、フェステのリッターの中につるんでいる人間がいたからでもあるらしいです。
(以前、フェステの倉庫から品物をくすねた時には、時雨が見て見ぬふりをしていましたけれど、実は彼女も関係者だったりするのでしょうか?)
でも、美鳳と弓堂彪子、桐井双葉をつないでいたものは、しょせんお金だけだったようです。それに、考えてみれば、美鳳が束縛を嫌ってあちこち自由に飛び回っているのに対して、彪子と双葉はフェステに所属する忠実なリッターです。お金への興味以外の部分では、お互いに主義主張が大きく違っていたのでしょう。
さばさばしている雰囲気のある美鳳なら、意見が食い違ったら、さっさと別の仕事相手を探しに行きそうな気もします。けれどここでは、権力にすり寄ろうとする彪子と双葉に怒りを燃やしています。そこに、お金以外で彼女が執着している何かがあったりするのでしょうか。
それと、この話数では、美鳳の武器化についても描かれています。いつもだいたい1人で行動している彼女に特定のパートナーがいるのかどうかが少し気になっていたのですけれど、彼女の場合は特別な状況になっているようですね。
お金にうるさい美鳳には、胸の底からじ合える仲間がいないようにも見えてしまいます。まもりと魅零に対しても、彼女は気持ちを開いていない感じがしちゃいます。彼女が本当に信頼できる相手、愛し合える女の子を見つけられるのかどうか、気になります。
さて百合的には、、、この話数ではあまりないっぽいでしょうか。まもりと魅零、彪子と双葉がキスしたり触れあったりする場面はちゃんとあるのですけれど、それは戦いのための準備であって、女の子同士の恋愛感情の表れ、みたいにはあまり見えない感じです。
後は、魅零の気持ちがどんななのかが興味深い所です。とりのの村で、ぐるネコを見たまもりが元の生活に戻りたい、と寂しげにつぶやく場面、美人コンテストに出場してほしいとまもりからお願いされた時、マーメイド祭の和気あいあいとした様子を目の当たりにしたまもりが、皆で仲良くできたらいいのに、と言う場面。ちょっとしたまもりの反応を見るだけでも、魅零は何か考えているような表情を見せます。
まもりと魅零は特に昔から友達だったとかいうわけではありません。魅零がまもりの言う言葉にいちいち耳を傾けて、まもりの言いなりになる必要性はほとんどないと考えられます。
それでも魅零が、まもりのために何かしようとしてくれるのはなぜなのでしょう。単に優しいだけ? いえ、そうではないと思いたいです。魅零の中で、まもりへの愛情が生まれ、順調に育っているのだとしたら素敵かもです。
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