ご注文はうさぎですか？？ 第７話

　テレビアニメ「ご注文はうさぎですか？？」、第７羽「甘えん坊なあの子はシャボン玉のように儚く消える」です。

　ココアがラビットハウスの制服を汚してしまったため洗おうとするのですが、洗濯機が壊れていたので手洗いする事に。それがどんどん発展していって、お店のカーテンも丸洗いしようとしています。
　ココア、チノ、リゼだけでなく、千夜やシャロまで引っ張り込んで、何か大きなイベントになってますね。洗い方は一応シャロに教えてもらったようですけれど、そつなくこなせたかというと、ココア達の場合はどうしても脱線しがちになるみたいです。

　それでも、輪になって手をつないだり、石けんの泡で遊んだり、彼女達は皆で夢のようなひとときを過ごしています。この５人なら、仕事だって楽しい遊びに変わってしまうのでしょう。

　そうしている中、チノは制服が所々ほつれているのに気づきました。この際思い切って制服をリニューアルしようかと、彼女は提案します。
　けれどこの制服が、元はチノの母親が作ったものだと知って、ココアは慌ててやめさせようとします。深い思い出のあるものをあまり簡単に切り捨てるのは良くない、と考えたからなのでしょう。
　もしこのまま今の制服を捨てたりしていたら、後でどういう気持ちになるのか、チノは意識していなかったかもしれません。ココアが止めてくれたおかげで、彼女は将来切ない思いをしなくて済んだとも言えそうです。その事に気づいた時、チノはココアにどんな気持ちを抱くのでしょうか。

　後半のエピソードでは、ココアとチノが夕飯の材料を買いに出かけています。とりとめのない話題で語り合っている彼女達の姿は、正に仲良し姉妹って感じで良いですね。日々の食事について話し合えるのは、毎日一緒にいるから。それだけ２人の距離が近いという事なのでしょう。

　２人は、街で千夜とシャロに出会い、皆でカレーパーティをする事になります。リゼも呼んで一緒に楽しみたいと考えているシャロや、それを察して背中を押してあげている千夜など、それぞれの思いが通い合っている感じが素敵です。

　その後、５人はシャロの家に集まってパーティを開きます。それはそれで様々なエピソードになっていくわけですが、特にチノの振る舞いが百合的なものを感じさせます。

　洋酒入りのチョコで酔ってしまったチノは、潤んだ瞳で、「お姉ちゃん、、、」と甘えています。甘える相手が千夜やリゼ、シャロだったりするのは、まあご愛敬なのかもです。彼女が一番慕っている「姉」は、やはりココアなのでしょう。

　チノはココアに近づき、質問しています。この問いかけが何だか切ないですね。
　彼女は、酔ってはいてもちゃんと意識はあるようです。こんな状態でココアにこういう質問をするのは、昼間の出来事がとても気になっていて、どうしても確かめたかったからなのではないでしょうか。
　そしてなぜ気になったかというと、チノの胸の中では、ココアとの姉妹関係を大事にしたいという気持ちがとても強かったからなのでは、と思えます。ココアに愛してもらうために、彼女の望む妹になりたい、けど今の自分はココアに嫌がられているんじゃないか、と、様々な思いが入り乱れて、ああいう行動をとったのかもです。

　このチノの姿を見て、ココアがどんな反応をするかによって、彼女の姉らしさがわかってくるように感じます。ここではちゃんと、ココアはチノの気持ちに気づいてあげられたようですね。こんな風にチノを思いやってあげられるココアは、間違いなくチノの姉になれているのでは、と思います。

　今度の事は、チノにとっては少し（とても？）恥ずかしい出来事だったみたいです。けれどこのおかげで、ココアとチノの関係がもっと近づいたのではないでしょうか。この後彼女達は、お互いに遠慮しないでもっといちゃいちゃできるようになれる気がします。

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