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2015年12月31日 (木)

2015年 きらめく百合の姿

 今年ももう少しとなりました。今年は、1つの作品がいろいろなメディアに展開していく事が多かったように思います。作品の人気が高まる事で、より多くの人達に知ってもらえる機会が増えたのではないでしょうか。

 アニメでは、「ハロー!! きんいろモザイク」や、「ご注文はうさぎですか??」など、第2期の作品が放送されています。どちらも第1期は百合ど真ん中というほどの雰囲気でもなかったため、第2期ではさらにトーンダウンしてしまうのでは、などと思っていたのですけれど、そんな事はないですね。忍とアリスやココアとチノなど、女の子同士の絆がより深く描かれています。他には、「ラブライブ! School idol project」や「ガールズ&パンツァー」など劇場公開された作品もあります。この2作品はどちらも人気で、興行収入がそれぞれ1位と2位をとったりしています。この後は、「艦これ」や「ミルキィホームズ」などの劇場版も予定されていますね。
 コミックでは、「コミック百合姫」が10周年となっています。その前の「百合姉妹」から数えるともっと長く発行されている事になります。アンソロジーの「メバエ」も、定期的な発行ではなくなっているようですが、今年はVol.4とVol.5が出ています。「ひらり、」からは、アンソロジー本体は出ていないものの、単行本が継続して発行されています。単発で発行されたものでは「ユリボン」や「キマシ!」もあります。「L Ladies & Girls Love」(この作品は年齢に制限があります)も、「彩百合」を引き継いで発行が始まり、1周年となったそうです。また、「ひまわりさん」や「あの娘にキスと白百合を」ではドラマCDが制作され、「オトメの帝国」ではWeb写真集アニメ付きPVが作られたりしています。
 ゲームでは、スマートフォン用ゲームが多くなっていますね。「ストライクウィッチーズ 軌跡の輪舞曲」や「ヴァルキリードライヴ セイレーン」、それから「その花びらにくちづけを 出会った頃の思い出に」など。また、「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」は、ユーザー数が全世界で2000万を突破するなど、人気が高まっています。以前はスマートフォン用で百合テイストのあるゲームってあまりない感じでしたけれど、百合メインではないとしても女の子達の関係が描かれていくものが増えているのは良い傾向なのかもです。

 それではちょっと分類しながら振り返ってみます。

・コミック
(なお、ここでは、百合姫コミックスまんがタイムKRコミックスひらり、 コミックスについては、あまりリストアップしないようにしています(作品数がとても多いため、、、)。アンソロジーも除いている場合があります。)

 新刊とはちょっと別の流れとして、「新装版」が多く発行されているように感じます。百合姫コミックスでは、「ゆるゆり」全巻をはじめたくさんの本の新装版が発行されています。これは、判型を小さくして購入しやすいようにしたものらしいです。中身が全く同じで新要素がない点では、既に持っている人にとってはあまりメリットはなさそうですけれど、これから百合について知りたいと思っている人にとっては、ハードルが低くなっているとも言えそうです。他に、「ストロベリーシェイク」や「此花亭奇譚」、「純水アドレッセンス」なども改めて発行されています。作家さん達の今につながる百合作品をもう一度見直してみる、という意味があるのでしょうか(考えてみると、この3作品はどれも元は百合姫コミックスですね。偶然でしょうか?)
 コミック百合姫が10周年となったのも大きな所かもです。百合専門誌でもこれだけ続けていけるという事なのですね。他にももっと百合を専門に扱うコミック誌などが増えていくと素敵かもです。なお、百合姫最新の2016年1月号では、表紙に「月刊化準備」とも書かれたりしています。さらに多くの百合作品を見られるようになるのかもしれません。

 今年区切りとなった作品には、「コドクの中のワタシ」や「ストレッチ」、「落花流水」などがあります。「落花流水」は長く発行されてきた作品ですので、感動的なストーリーになっているのではないでしょうか。
 一方今年始まった作品では、「小百合さんの妹は天使」、「このはな綺譚」、「ふたりべや」、「アイドル声優☆上村とまり17歳」、「アフターアワーズ」をはじめたくさんのものがあります。これまでのように女の子達の仲の良さを描くほのかなテイストのものもありますが、女の子同士の恋愛模様をはっきり示すものも多くなってきていて、頼もしい気がします。

・アニメ
 アニメでは、劇場上映される作品が多くなっていますね。上に書いたものも含めて次のような感じになっています。

ラブライブ! The School Idol Movie
-ガールズ&パンツァー 劇場版
-ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow Vol.2 エーゲ海の女神、Vol.3 アルンヘムの橋
-ハーモニー
-Wake Up, Girls! 続・劇場版 前篇 青春の影、後篇 Beyond the Bottom
-映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪
-映画Go! プリンセスプリキュア Go! Go!! 豪華3本立て!!!
-劇場版プリパラ み~んなあつまれ! プリズム☆ツアーズ
-映画とびだすプリパラ み~んなでめざせ! アイドル☆グランプリ
-たまゆら~卒業写真~ 第1部 芽 -きざし-、第2部 響 -ひびき-、第3部 憧 -あこがれ-

 1作品で2本以上の映画が作られているものもけっこうあります。また、「ガールズ&パンツァー」は上映時間が2時間ほどあり、本格的な映画になっています。テレビで見るだけでなく、劇場の大きなスクリーンでキャラ達の活躍やふれあいが見られるのは素敵ですね。

 テレビアニメの方もいろいろ制作されています。例えば次のような辺りでしょうか。

艦隊これくしょん -艦これ-
探偵歌劇ミルキィホームズTD
ユリ熊嵐
-アイドルマスターシンデレラガールズ
Go! プリンセスプリキュア
一騎当千Extravaganza Epoch
ハロー!! きんいろモザイク
-魔法少女リリカルなのはViVid
普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 特別編
戦姫絶唱シンフォギアGX
のんのんびより りぴーと
-Fate/kaleid liner プリズマイリヤ ツヴァイ ヘルツ!
洲崎西 THE ANIMATION
ゆるゆり なちゅやちゅみ! +
ゆるゆり さん☆ハイ!
わかば*ガール
ご注文はうさぎですか??
ヴァルキリードライヴ マーメイド

 上にも書きましたように、「ハロー!! きんいろモザイク」や「ご注文はうさぎですか??」などで百合な雰囲気が増えているのが良い感じです。「戦姫絶唱シンフォギアGX」も、ふとした所で女の子同士の親密さが見受けられます。「洲崎西 THE ANIMATION」では、ギャグタッチな展開の中でも、女の子同士愛し合っちゃってる空気が伝わってきます。「ユリ熊嵐」や「~プリズマイリヤ」は、直接的なふれあいはあるものの、恋愛としての百合度はそれほどでもないような印象があります。「ヴァルキリードライヴ マーメイド」も似てはいますが、この作品では、女の子達が恋愛している事がきちんと描かれています。「ゆるゆり」は、原作コミックで百合度の高いエピソードがそれほど多くない所ではありますけれど、アニメ版では割とムードが出ているようにも感じます。

・ゲーム
 機種別で分けると次のような作品があるでしょうか。

PC用:
ゆりりん 百合な自転車ダイエット
FLOWERS 夏篇
その花びらにくちづけを れぼりゅーしょん! りなぎさ(この作品は年齢に制限があります)
PS Vita用:
咲-Saki- 全国編
白衣性愛情依存症
FLOWERS 夏篇(PSP用もあります)
ヴァルキリードライヴ ビクニ
ミラクルガールズフェスティバル
スマートフォン用:
ストライクウィッチーズ 軌跡の輪舞曲
-ヴァルキリードライヴ セイレーン
ガールズ&パンツァー 戦車道大作戦!
その花びらにくちづけを 出会った頃の思い出に

 PS Vitaやスマートフォンなど、携帯できる機種でのゲームが多くなってきています。百合度はそれぞれでしょうけれど、時間がある時に素早くアクセスして楽しめるのは面白いですね。
 なお、ゲームやドラマCD、Webラジオ番組などに展開している「その花びらにくちづけを」は、来年で10周年になるそうです。記念企画などあったりするでしょうか。

・メディアの広がり
 今年は、コミックやアニメ、ゲームなどのジャンルの作品が、他のメディアにも展開していく場合が割とあった気がします。例えばこんな感じで。

-ひまわりさん(コミック) → ドラマCD
-あの娘にキスと白百合を(コミック) → ドラマCD 4巻シリーズ
-ユリ熊嵐(アニメ) → コミック版
-咲-Saki-(コミック) → 第14巻特装版に「咲日和」のOAD付属
-ハーモニー(ノベル) → 劇場版映画 → コミック版
-その花びらにくちづけを(PC用ゲーム) → そんぐわーくす♪えくすとら(音楽CD)、ゆりりん~百合ん百合んなダイエット~(Web企画) → ゆりりんらじお(Webラジオ番組)、ゆりりん 百合な自転車ダイエット(PC用ゲーム)
-りりくる(ドラマCD) → りりくる Rainbow Stage!!!(PC用ゲーム、リリースは来年です)

 他にもアニメ作品のゲーム版が作られるなど、メディアミックスと呼ばれるものはいろいろあるようです。作品の楽しみ方が増える事にもなるのでしょう。

 といった感じで、新しい展開もあれこれあったように思います。次の年も、楽しくて百合満載な作品をたくさん見られるようになると良いですね。

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