戦姫絶唱シンフォギアＧＸ 第８話

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　テレビアニメ「戦姫絶唱シンフォギアＧＸ」、第８話「向き合う勇気」です。

　響は、海辺での特訓の時に偶然再会した父親と、改めて話し合う事に。ですが、そこには昔のかっこよかった父親の姿はなく、身を持ち崩して娘に喫茶店の代金をせびるほどにまでなっていました。もう何も言う事はない、とばかりに、響はその場を離れます。結局、前回第７話で響が父親に対して持った印象は、良くなったりはしなかったみたいです。

　２人に会って話すように持ちかけたのは、未来だったようです。彼女としては、本当の親子なんだからもう一度話し合えばちゃんとわかり合える、と考えたのでしょう。でも響としては、「ライブ会場の惨劇」からの唯一の生き残りとして、他の被害者家族から非難を浴び続けていた自分を、助けるどころか置き去りにして失踪した人と、もう一度家族の関係に戻るなんて、考える事もできなかったのかもです。

　ではどうすれば良かったのでしょう。未来は、響達親子をもう一度会わせるべきではなかったのでしょうか。
　そういう事ではないように思えます。これは、誰か１人が責められるような事ではないのでしょう。

　響の周りでは、これからもこのような、苦い経験を生む出来事が次々に起きていくのかもしれません。そのたびに、彼女は胸を痛め、涙を流し、くじけそうになるのでは。それでも、自分が信じる正しさと世界のために、彼女は歌い、戦い続けるのでしょう。
　傷だらけになりながらも立ち向かっていく響を、いつも未来が支えてあげられるようになると良いですね。戦いの時以外はいつも一緒にいるような彼女達なら、寄り添い合える事が、お互いの心強さになっていくのでは、と思えます。

（それにしても、響の父親との場面が、割とあっさりしている感じがします。いつものように物語の展開の早さからこうなっているのでしょうか。それとも、後で大きな出番がある、とか？　どうなのでしょうね。）

　他には、調と切歌の関係も取り上げられています。彼女達もいつも一緒にいますけれど、ここでは珍しくけんかをしています。その原因は、相手を思う気持ちが強いから、のようです。

　調も切歌も、相手が自分といてくれる事を、とても嬉しく、またありがたく感じているらしいです。大切な相手のために何かしてあげたい、たとえ自分の命を捧げてでも、相手を救いたい、そんな風に考えているみたいです。

　でも、２人ともあまりにも考えが似ていたために、かえってぶつかってしまっているのですね。調は、自分なんてどうなってもいいから切ちゃんを助けたい、と思っているのですが、切歌にしてみれば自分こそいいから調には生きていてほしい、という気持ちになっています。自分の願いが、相手にとっては全く反対の価値しか持っていないと考えてしまったために、彼女達は衝突しているように思えます。
（これまで第２期とかだと、割と切歌が調のサポートをして、調がそれを受け入れていた、みたいな構図だった気がします。この話数では、その関係を彼女達自身が変えようとしているのかもです。）

　なかなか考えがかみ合わない彼女達を、自動人形（オートスコアラー）は容赦なく攻撃します。調と切歌が真実に気づくのは、やはり戦いのさなか、のようです。

（ところで、本作の前半では、自動人形はかなり無慈悲に装者達を攻め立てていましたけれど、この頃はけっこうあっさりとやられている感じがします。装者達がパワーアップしたから、なのかもですけど、ちょっと都合が良すぎるようにも思えたり。これは、作品の演出上の都合なのか、それともキャロルの筋書き通り、という流れなのでしょうか。その辺りは、これからの話数ではっきりしてきたりする？）

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