Go! プリンセスプリキュア 第28話
テレビアニメ「Go! プリンセスプリキュア」第28話「心は一緒! プリキュアを照らす太陽の光!」です。
夏休みに、はるかときらら、みなみ、トワ、そしてゆいは、一緒に海へ遊びに来ています。というかそこは海藤家のプライベートビーチで、島まるごと持っているのだとか。立派な別荘も建っていて、はるか達は驚いています。
皆早速海で泳ごうとするのですが、トワはなぜかそわそわしています。彼女が抱えていた悩みとは、というストーリーが描かれていきます。
が、それと同じぐらいに、ここではゆいの気持ちがかなり重要になっている気がします。トワと2人きりで話している場面で、プリキュアに対する彼女の気持ちが打ち明けられています。
ゆい自身がプリキュアをどう思っているかについては、今まで全く語られませんでした。でもやっぱり、彼女にはプリキュアになりたい気持ちがあったようですね。
またその言い方が深いです。彼女は、「プリキュアになりたかった」と言っています。前はなりたかったけれど、今はそう思っていない、そういう事情がこの言葉に込められていそうです。
つまり彼女は、プリキュアになるのをあきらめた、という事なのですね。そう決心するまでには、彼女の中で相当な葛藤があったはずです。
寮のルームメイトのはるかは、プリキュアに変身して、人知れず世界を救うために戦っている。強大なディスダークの軍勢の前に、傷つき倒れそうになる事も一度や二度じゃない。それでもあきらめずに立ち向かう彼女達の姿に憧れるとともに、自分も何とかしてはるか達の力になりたい、はるかの苦しみを和らげてあげたい、と感じていたのではないでしょうか。
またそれと同時に、はるか達が変身して身にまとうきらびやかなコスチュームに目を奪われていたのでは、とも思えます。活動的で軽やかなミニスカートだけでなく、「モードエレガント」の優美なドレス姿も、ゆいを魅了していたのではないでしょうか。
皆のために戦う事は一番大事。だけど、あのかわいらしいコスチュームに自分も身を包む事ができたなら、どんなに素敵だろう、と、ゆいは全く思わなかった、とは言えないでしょう。
いつか自分の前にも、ドレスアップキーが現れるんじゃないか。それを手にした瞬間から、はるか達の仲間として、皆の後ろではなく皆の隣に、自分も立てるようになるんじゃないか。ゆいの胸の中には、そんなかすかな期待があったのかなという気がします。
でもこの日まで、そういう状況になる事は一切なかったのですね。その生活の中で、ゆいは、だんだん希望を失っていったのではないでしょうか。
重要なのは、ゆいが自分の抱える思いを、はるかにさえ内緒にしていた、という事のように思えます。決して彼女は、はるかを信頼していないわけではないのでしょう。はるかによけいな心配をかけないために、彼女は明るく振る舞っていたのかもしれません。
ゆいの思いに、はるかは気づくべきだったでしょうか。そこにははっきりした答えはないように思えます。
ゆいが「プリキュアになりたい」という気持ちを隠していたのも、はるかがそれに気づかなかったのも、事実です。それをひっくり返す事ができない以上、彼女達に残された道は、これからどうするか、なのでしょう。ゆいもはるか達も、これからは本当の思いを話し合って、お互い理解し合い、もっと仲良くなっていけるようになると良いかもです。
また、ゆいの前にドレスアップキーが現れて、彼女が「5人目のプリキュア」になれれば、それで彼女達は新しいステップを踏み出す事ができそうですよね。でも、この話数の最後の場面の感じだと、それも叶わない夢、だったりするのでしょうか。
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