ハロー！！ きんいろモザイク 第６話

　テレビアニメ「ハロー！！ きんいろモザイク」、第６話「きになるあの子」です。

　この話数の前半では、松原穂乃花が大きく取り上げられています。彼女は、１年生の時にカレンと同じクラスで、２年生のクラス分けではカレン、忍、アリス、綾と一緒になりました。
　１年生の頃、アニメ版第１期では、時々姿を見せてカレンと言葉を交わすぐらいでしたけれど、ここで一気に注目されていますね。１クールの折り返しでこういう風に描かれているという事は、この後も忍達に積極的に関わってくるのかもです。

　以前の穂乃花は、カレンの明るくてはきはきしている所に憧れていました。また、カレンの金髪美少女ぶりにもときめいているようです。

　そんな様子の穂乃花に、忍が気づかないはずがなく、、、。１年生の時は別のクラスだったためなかなか接点が作れませんでしたけれど、同じクラスになった今はじっくり話し合う事ができているみたいです。こうしてめでたく(?)、「金髪同盟」が結成されるのですね。（早速「金髪少女倶楽部」なんていう雑誌を持ってきて、親交を深めています。）

　穂乃花はカレンに憧れているのですが、優雅で気品のあるカレンには自分は釣り合わない、と考えているようで、あまり積極的にアプローチできていません。自分を卑下するあまりに、リアクションが妙になってしまったり、ドジっ娘ぶりを思い切り発揮していたりします。
　なぜ穂乃花が控えめすぎるほどおとなしいのか、天真爛漫なカレンは今のままでは理解できないかもしれません。でも、１年生、２年生と同じクラスになれた事で、つながりは続いていくはず。穂乃花がもう少し勇気を出し、カレンが落ち着いて彼女を見守ってあげる事ができれば、２人はとびきりの仲良しになれるのでは、という気がします。

　忍とアリスの方は、その点では進んでいるとも言えそうです。それでも、アリスはちょっと切ない気持ちになる場面があるようです。

　忍が穂乃花と話し合っているのを見た時もそうでした。内容はよく聞こえなかったものの、２人は何か熱心にやりとりをしていました。自分の知らないエネルギッシュな表情を浮かべている忍が、どこか遠い存在に感じられてしまうのでしょうか、アリスは忍を、彼女なりに取り戻そうとしています。その仕草が、彼女の忍への愛情を感じさせますね。

　また、穂乃花が働いている喫茶店へ行った時に、穂乃花が着ている給仕服に興味を持ったカレンは、早速自分も着ていました。そこで、カレンのかわいらしい制服姿に、忍は目を奪われてしまいます。
　そこでアリスは行動を起こします。別にカレンに対抗心を燃やしているわけではないのでしょう。とにかくアリスはひたすらに、忍に愛されたかったのではないでしょうか。
　その結果はすぐに出ています。やはり忍とアリスは、お互いに相手が１番なんだなと思わせられますね。
　アリスの場合は、いつでも忍に見ていてもらいたいという気持ちが強いのかもです。でも本当にそうなるには、結局自分から行動しなければならないみたいで す。アリスは、忍好みの女の子になるための努力を、これからも続けていくのでしょう。またそういういじらしさが、忍の胸をときめかせる事にもなるのかも。

　後半では、烏丸さくら先生と久世橋朱里先生の過去エピソードも描かれています。２人は高校時代に先輩後輩の関係だったようですけれど、久世橋先生はその時の先輩が烏丸先生だったという事に、今まで気づいていなかったっぽいですね。となると、高校生だった時はあまり接点がなかった、とも考えられそうです。先生達の百合なエピソードにも期待したい所ではありますけれど、過去からのつながりという点ではあまりないでしょうか？

・「きんいろモザイク」レビューリスト