てさぐれ! 部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう 第7話、第8話
テレビアニメ「てさぐれ! 部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう」、第7話と第8話は「人狼と百合で遊ぼう」というタイトルで前後編構成となっています。
1クールの折り返しの後、珍しく前後編構成で、音声収録の時に初めて10人のキャストが勢揃いし、いつもの「新しい○○」とは別のネタで番組を進行する、となると、何か大きな仕掛けが用意されているのでは、という気がしちゃいます。しかも、話題の中に「百合」が取り入れられているわけですから期待が膨らみます。
、、、けれど、結果としては百合的にはそれほどでもなかったような。これまで放送されてきた2期と6話分の中で、「男が好き」というせりふがこんなにたくさん出てきた回は他にないのではないでしょうか。その意味では、この2話はこの作品らしくない感じもします。
心春達9人(友美は(CV担当の上坂すみれさんのスケジュールの関係で)不参加です)は、「百合狼(ゆりろう)」というゲームを始めます。ルールは人狼ゲームに似ていて、場面設定に「新しい」要素を入れているようです。
彼女達の通う桃成高校には女子寮があり、心春達はそこで生活している事になっています。9人の内訳は、「帰宅部」が5人、「剣道部員」が1人、「占い部員」が1人。残りの2人は、その気のない女の子を夜な夜な百合の世界に引きずり込む「百合狼」なのでした。
剣道部員は百合狼を撃退する事ができ、占い部員は1日に1回だけ、指定した人が百合狼かどうかを占う事ができます。9人は、誰がどの役割かを知らない状態で、話し合いをしながら百合狼を探っていきます。
1日に1回行われる「追放裁判」では、誰か1人を女子寮から追放する事ができます。これをうまく使って百合狼2人を追放できれば人間側の勝利、その前に人間の数が百合狼の数以下になれば百合狼の勝利となります。
基本的に、参加者は皆、「自分が百合狼ではない」という体裁で話し合いを進めていきます。なので、皆は自分がいかに男好きかを力説するパターンになってしまいます。
また、百合狼が追放される時も、百合狼の数が減る事を人間側に知られてはいけないでしょうから、自分の正体をばらすようなせりふは言えないようです。「私は本当は女の子が大好きなのーっ!」みたいな叫びを聞いてみたい所でしたけれど、そういう場面はありませんでした。
それから、夜になると百合狼は女の子を1人ずつ百合の世界へ誘うので、そこでめくるめく百合が展開する一番の見せ場になるかなと思っていました。けれど、実際にはその部分は大胆にカットされていますね。すぐに次の朝になって犠牲者がわかるぐらいの感じになっています。
そういうわけで、ストーリー的には百合な雰囲気はあまり出てきていません。本作で女の子同士の恋愛が描かれていくと楽しそう、と期待していたのですけれど、そこまでではなかったみたいです。
ちょっとした所で、百合っぽさが表れている場面は幾つかありました。ゲームの進行役の葉月先生は、前シリーズ中のエピソードで、自分が女性同士で恋愛している事を心春にさらりと話していました。またエピソード中では、てさぐり部の方の陽菜(CVは明坂聡美さんです)が「キマシタワー」と言っていたり、男性も女性も好みという設定の結衣(CVは高森奈津美さんです)が真っ先に疑われていたりしました。また、結愛(CVは西明日香さんです)は、男好きの女の子は目がぎらぎらしている、だから女の子好きの女の子はピュアな目をしている、と話していて、とりようによっては百合な女の子を擁護するような言い方になっています。
まあそれはそれとして、サブタイトルに「百合」とありますので全面的に百合なエピソードを見てみたかったようにも思います。これからそういうものが描かれていく可能性はあるでしょうか?
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