ガールズ＆パンツァー 劇場版の特報映像が配信されています他

　テレビアニメ「ガールズ＆パンツァー」より、１１月に公開予定の劇場版の特報映像が配信されています。公式サイトのトップページで左側の窓の部分に表示される他、「ムービー」のページからもアクセスできるようになっています。また、バンダイチャンネルや、YouTubeでも配信されています。

　映像の長さは２分ほどですね。男性のナレーションで「今、新たなる戦いが始まる」という言葉の後、ベートーヴェンの交響曲第５番「運命」が流れ始めます。
　続いて生徒会の柚子の緊迫した声で、戦車道履修者に非常呼集がかけられます。この様子だと、何か深刻な事態が発生しているみたいです。

　途中の映像では、戦車戦の模様が多く描かれています。という事は、本編では戦いの場面がメインになってくる？
　映像の流れや聞こえてくるせりふの雰囲気では、大洗の街で何かが起きて、みほ達は追い詰められているようです。「友情」、「裏切り」といったたくさんの言葉が描かれたりしていますので、様々な人物の思惑が交錯する流れになりそうでしょうか。

　また、新キャラも姿を見せています。「新たなる敵、味方？」という文字も描かれていたりして、謎を呼ぶ展開にもなっているのでしょう。

　それから、音声では詩の一節も読み上げられています。「秋の日の ヴィオロンのため息の ひたぶるに 身にしみて うら悲し」、これは、ヴェルレーヌというフランスの詩人の「秋の歌」という作品で、上田敏によって和訳されています。この詩は第２次大戦で暗号にも使われたらしく、実はこの作品に似つかわしいものなのかも。

　そして作品のキャッチコピーの「取り戻せ――」も出てきています。前にも書きましたように、取り戻す、という事は、一度失っている、という意味なのですよね。みほ達は、失った何かを取り戻すために、精一杯の力で奮闘するのでしょう。

　といった感じで、ストーリーとしては、みほ達が何かピンチに陥れられてしまい、失ったものを取り戻すために苦しみながら戦っていく、みたいな流れになりそうでしょうか。こういうストーリー展開の場合、主人公達は本編を通して苦労する場面が多くなり、すべてを解決して喜びを分かち合うのは最後の１場面だけ、という事になってしまいそうにも思えます。
　本作では、コミカルなエピソードや　戦車を扱っているのに何だかゆったりした雰囲気が出ているのも特徴のように感じます。なので、今度の劇場版でも、暗い出来事ばかりがメインにならず、穏やかさや楽しさ、和気あいあいとした雰囲気など、彼女達らしい姿を多く見てみたいですね。

　そして百合なふれあいも。みほと優花里、みほとまほ、沙織と麻子、ダージリンとオレンジペコ、カチューシャとノンナ、カルパッチョとカエサルなど、女の子達の愛しさあふれるエピソードもたっぷり描いてもらいたいです。

　この他、アニメ以外でも様々な企画があるようです。スマートフォン用ゲーム「戦車道大作戦」の開始が近づき、事前登録の受け付けが始まっているそうです。ネットゲームとしては、本作は「World of Tanks」とのコラボがあったり、PS Vita用の「戦車道、極めます！」がリリースされたりしていて、さらに新しいゲームで、みほ達の活躍が見られそうです。

　また、テレビアニメシリーズが７月から再放送されるそうです。放送局にはテレビ東京も含まれていて、これで、物語の舞台になっている大洗のある茨城県も、地上波では初めて本作を見られるようになるのだとか（BS放送では以前から見られていたのでしょう）。それに、7/4からは、ラジオ番組「うさぎさんチーム、訓練中！」が茨城放送のラジオでも聴けるようになるそうで、大洗での視聴環境は充実しそうです。

　それから、11/3には、本作の音楽をフルオーケストラで聞けるコンサートが、横須賀で開かれるそうです。本作の楽曲って、マーチ系のものが割とある気がしますし、それをオーケストラで聞くと盛り上がるのではないでしょうか。
　他には、劇場版本編の舞台挨拶をする場所を決めるアンケートが行われるそうです。まだ詳しい内容は発表されていませんけれど、もし近所に来るのであれば、楽しみですね。