ハロー!! きんいろモザイク 第1話
テレビ放送が始まったアニメ「ハロー!! きんいろモザイク」を見てみました。第1話のサブタイトルは、「はるがきたっ」です。
物語は、第1期の第12話の後、忍達が2年生になった春からの出来事が描かれていきます。進級した彼女達はクラス替えをして、忍と綾とカレンはA組に、アリスと陽子はC組になっています。
が、このクラス分けにショックを受けている人が2人。それは、アリスと綾ですね。アリスは忍と、綾は陽子と離ればなれになってしまったのが寂しくて仕方がないようです。
授業中も、考えるのは相手の事ばかり。休み時間になればすぐに相手に会いたくなってしまいます。
綾は、陽子への愛情を、まだ素直に出せずにいるみたいです。別に相手の事なんて何とも思っていない、と言いたげですけれど、実際に胸の奥では別の事を感じているのでは。
途中の場面で彼女は、つい陽子を思ってしまう自分に対して「遠距離恋愛じゃあるまいし!」と言っています。こういう言葉が出てくる事自体、彼女が自分の恋心を意識しているかなのかな、とも思えます。「~じゃあるまいし」の言葉は、「恋愛」にかかるのではなく、「遠距離」の方にかかっているだけなのかも。
アリスの方は、もう自分の愛情を思いっきり忍にぶつけていますね。自分のしている事が周りにはどう見えているのか、アリスも聡明な女の子ですからわかってはいるのでしょう。それでもかまわない、と思ってしまうほど、彼女は忍を求めているのではないでしょうか。
忍の方はというと、アリスの愛情を、笑顔で正面からがっちり受け止めています。彼女も、アリスと一緒にいられる事を喜んでいる事でしょう。
忍は、アリスほどはっきりした表現はしていませんけれど、彼女と同じぐらい、会いたい気持ちを持っているように思います。アリスがいつも自分の所に走り寄ってきて触れあってくれるのが、とても嬉しいのでしょうね。
カレンはというと、去年に続いて同じクラスになれた穂乃花との関係が続いているようです。といってもまだ、穂乃花がお菓子をあげてカレンがおいしそうに食べる、ぐらいの所で止まっているみたいです。
この事については、綾も、「うちのカレンが他の子に迷惑をかけて」みたいな、穂乃花とカレンの間に線を引くような意識を持っているっぽいです。カレンがもっと穂乃花に近づいて仲むつまじくなれば、綾も考え方を改めるかもですね。そうなってしまうぐらい、カレンと穂乃花が愛情を通わせるエピソードなどあると面白そうです。
(ファッション雑誌を見ていたカレンが、「アヒル口」がはやっていると知って真似する場面があります。けれど何を勘違いしたのか、アヒル口で周りの人にキスを迫っています。やがて穂乃花も餌食(?)に。これは実は、勘違いに見せかけたカレンの愛情表現なのかもです。)
久世橋先生は、指導する立場にあるため、生徒に厳しく当たる場合もあるようです。笑顔が少ない事もあって、生徒からは少し怖がられている面もありますけれど、本当はもっと仲良くしたい、とも思っているみたいです。(でも、「生徒がかわいらしいから」ついじっと見ちゃう、という理由は、シチュによってはちょっと危うかったりするかも?)
彼女が葛藤している事に、カレンは気づいたようですね。たとえ怖そうに見えても本当はかわいらしい所がある、そう思ったカレンは、これからも積極的に久世橋先生にアプローチしていくのかもです。
烏丸先生は、誰かと特に親しくなる、といった状況は(今の所)ないっぽいです。1年生の時の忍は、英語教師の烏丸先生に憧れのまなざしを向けていて、アリスをやきもきさせたりしていました。でも今は、2年生になって担任でなくなったためでしょうか、忍が先生に熱を上げる場面はあまり出てきていないようです。第2期では、烏丸先生の天然の魅力が描かれていく事になるのでしょうか。
といった感じで、女の子同士の甘く暖かいふれあいが、思わず笑ってしまうコミカルなエピソードとともに描かれています。原作コミックでもそうですけれど、2年生になって彼女達の親密さはより強くなっている感じがします。以前別の記事で、アニメの第2期は割と百合度が下がる作品があるような、と書きましたけれど、本作については逆で、百合テイストはますますアップしているように思います。
特に忍とアリスのいちゃつきが増えている雰囲気です。休み時間の場面で、皆で雑談している時も、彼女達はお互いに握りあった手を決して離そうとしません。普段は朝から夜まで、いえ、寝ていてもいつも一緒にいるのに、1時間分の授業の間離れただけでも、彼女達はお互いを求めてしまうのですね。
後半でも、アリスは大好きな忍の事をもっと知りたい、と「極秘調査」まで始めてしまっています。でもその内気持ちが高まりすぎて、アリスは忍に直接質問しちゃってます。それに答えて忍がアリスへの愛情をはっきり口に出すものですから、アリスはもうめろめろになってますね。
第1期とかだと、忍はいつもおっとりにこやかにしているものの、アリスを愛しているのか、それとも金髪だけを愛しているのか、よくわからない反応をする事がありました。そのたびにアリスは寂しくなったり不安になったりしていたのですけれど、ここではちゃんと、忍はアリスへの愛情を表しています。
最後の場面、忍は胸の中で、アリスへの思いをつぶやいています。こういう、胸に秘めた思い、みたいなのもかわいらしいですね。この後も彼女達の愛しさあふれるストーリーがたくさん描かれていくのを楽しみにしたいです。
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