ユリ熊嵐 第5話
テレビアニメ「ユリ熊嵐」、第5話「あなたをヒトリジメにしたい」です。
この話数では、紅羽と銀子の過去エピソードが少し描かれています。やはり彼女達は、小さい頃に出会っていたのですね。
人間と熊の戦いの中で傷つき倒れたらしい銀子(この時は熊の姿をしています)を、紅羽が見つけて介抱しています。
紅羽は、銀子に会ってすぐぐらいにもう「好き」という言葉を相手に言っています。これまでの話数の中で、紅羽は、純花に向かってまっすぐにこの言葉を使う事はありませんでした(「私は『好き』をあきらめない」とは言っていますが、純花に直接、愛しているとは言っていません)から、やはり紅羽の愛情は、最初から銀子にしか向けられていなかった、という事になってしまうのでしょうか。
途中の場面で紅羽は、「私の『好き』は純花だけ」と言っています。この表現の仕方はこれまでにないもので、彼女もやっと純花への気持ちを口に出すようになったのかなとも思えますけれど、できるなら本人に向かってちゃんと言ってもらいたいかもです。
さてそうしている間に、「透明な嵐」に新たな動きが出ています。「透明な嵐」が紅羽や銀子にした事は、これまでのやり方とはちょっと違っている感じがします。
嵐が丘学園の女生徒達(もしくは人類全体も?)は、熊に襲われないようにするために、目立つ行動をしないで、「透明」になって群れる、という生活を送っているようです。群れから外れる者がいる場合は、「排除の儀」を通してその人間を群れから排除しています。
群れから排除するなら、そうすれば良いだけと思われますが、今度は紅羽の誕生日にかこつけて、何だか大がかりな事が企まれているみたいです。排除とは別の何かが行われようとしているのでしょうか。
また、透明になるのは熊を避けるためのはずなのに、今の「透明な嵐」は逆に熊を襲おうとしています。何か存在感にぶれがあるようにも見えますけれど、蜜子やこのみがいなくなった事で変化が起き始めている、のかもしれません。
銀子達は、「『透明な嵐』から紅羽を守るために来た」という言い方をしています。「透明な嵐」は、熊の世界にまで知られるほど有名な存在なのかな。
さて百合的には、、、なかなかない感じでしょうか。スーパーへるると一緒に買い物に行った銀子は、試食用に焼いている牛肉の香りに顔をほころばせて、思わず「デリシャスメル」と漏らしています。彼女にとって、紅羽と牛肉は同じレベル、だったりする?
(ちなみに2人が行っていたスーパーの名前は「ユリストア」だそうです。百合ヶ丘周辺には「ゆりストア」というスーパーのチェーンが実在しますけれど、特に関係はない、かな?)
紅羽の家にるると一緒に押しかけた銀子は、なぜかしきりに、紅羽としっとりした雰囲気になる妄想ばかりしています。「百合アムール」のBGMも出てきていますけれど、でもこれは夢オチ(いえ、銀子は起きているので「白昼夢オチ」とか?)であって、別に彼女達が実際に恋愛関係になっているわけではないのですよね。
裸エプロンの3人のカットと同じように、これはサービスショットの一つに過ぎないような。登場人物の中の誰かが百合な恋仲になってくれたら素敵なのですけれど、夢オチになっているだけではかえって寂しくなってしまう気がします。
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