ユリ熊嵐 第4話
テレビアニメ「ユリ熊嵐」、第4話「私はキスがもらえない」です。
ここでは過去のエピソードが語られています。るると銀子が人間の世界にやって来るまでのいきさつが、前半を中心に展開していきます。
紅羽の出番が少なめだったからでもあるでしょうか、シリーズの流れが一気に銀子とるるの方へ向いてしまった感じですね。以前にも気になっていたのですけれど、エンディング映像のキャストのクレジットで、紅羽よりも銀子とるるの方が上に書いてあります。やはりこの作品は、この2人、つまり熊がメインだったりするでしょうか。
るるは、とある熊の王国のお姫様だったようです。1人っ子だった彼女は、国中の熊達から愛情を受ける1番の存在でした。ところが、小惑星クマリア爆発と同じ頃、彼女に弟ができました。今度は弟が国中から愛情を受けるようになり、るるはショックを受けます。
エピソードの中では、これまでの話数で純花や紅羽が口にしてきた、「『好き』をあきらめない」や「約束のキス」といった言葉が出てきます。けれどここでは、恋愛的な意味ではなく、家族愛的な意味として使われている感じです。
このままの印象で、るるや銀子がメインになっていくとすると、あまり百合っぽくならなくなってしまう気もしてきちゃいますね。第1話では、るるは銀子の事を「大好きなダーリン」みたいに紹介していましたけれど、それがどういう意味なのか、これからはっきりしていくでしょうか。
銀子の方も「好き」や「キス」について思いがあるかどうか、というのも気になる所です。銀子は、「断絶の法廷」で、「人間を食べる」と宣言していて、実際に食べてもいるようですが、紅羽に対してだけはそういう素振りを見せません(紅羽がおいしそうとか言っているのはるるだけです)。銀子の中で紅羽は、特別な存在だと言えそうです。それが恋愛的な意味でだったら何か期待できるかもですけれど、どうなのでしょうね。
るるは、人間に化けるために、あるものを捨てる宣言をしました。もし、熊が人間に化けるために何かを捨てなければならないのだとしたら、銀子は何を捨てたのでしょう。彼女自身の素性にもまだ語られていない部分はあるようですし、そこで女性同士の何かが関わってくるのだとしたら、百合度は上がりそう?
といった感じで、ここでは、第2話のような「百合アムール」も、第3話のような「百合ダーク」も見受けられませんでした。この先、百合な心情やふれあいがどれぐらい出てくるのかは気になる所です。
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