艦隊これくしょん -艦これ- 第7話
テレビアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」、第7話「一航戦なんて、大ッッキライ!」です。
このサブタイトルは、第5話「五航戦の子なんかと一緒にしないで!」と対になっているのでしょうね。そういうわけでここでは、瑞鶴と加賀の関係が取り上げられています。
一航戦と五航戦、というか特に加賀と瑞鶴は、何かというと衝突しているようです(瑞鶴の姉の翔鶴も、加賀にはさりげなくきつい事を言う場合があるようです。一航戦の赤城はまだあまりこのもめ事に関わってきていない感じですけれど、彼女は五航戦をどう思っているのでしょうね)。第5話では、吹雪の努力もあって、瑞鶴と加賀が少し近づくような様子だったのですが、それですぐに仲良しに、というわけにはいかないみたいです。
第五遊撃部隊が洋上で装備の調整中に遭遇戦に陥った時も、何だか2人は張り合っていて、戦力の無駄遣いさえしてしまっています。艦隊としてまとまれないだけでなく、戦いの場で隙を作ってしまったら、全員を危険にさらす事にもなりそうな。
という正にその時に、加賀が被弾。大事な作戦の直前で、赤城も既に入渠している状態ですから、これは痛手ではないでしょうか。
(ところで後の戦いの場面では、深海棲艦が撃沈させられそうになった時、何者かが盾になっていた気がします。もしかしたら、深海棲艦の方も、仲間を思い助ける気持ちを持ち合わせているのかも。)
自分の代わりに加賀が傷ついてしまった事で、瑞鶴は責任を感じているようです。が、加賀の言い方があまりに冷たくて、彼女達はまた険悪な雰囲気になっています。
たとえ普段仲違いしている相手でも、戦場で危険にさらされていたら必ず助けに入る。「僚艦」なら当然とるべき行動でしょう。加賀も、被害を最低限にするための最善の方法だと思ったから迷わず動いた、とも言えそうです。
でも、本当にそれだけで、他に何の感情もなかったのでしょうか。そうではないと思いたいですね。
相手を気に入らない、と思うのは、相手が気になるから、なのでしょう。その点では瑞鶴も加賀も同じで、本人達が思うより2人とも近い気持ちを抱いているように感じます。
赤城や翔鶴は、その辺りをわかっているのでは、と思えます。瑞鶴と加賀が同じ部隊所属になった事で、2人が少しずつ近い付いていく様子を、翔鶴と赤城は微笑ましく見守っているのかもです。
瑞鶴と加賀が打ち解けて本当の仲良しになれるエピソードとかちょっと見てみたいですね。これからの話数でそういう展開などあったりするでしょうか?
この他、同型艦同士の関係も幾つか描かれています。傷ついた加賀は入渠しますが、そこには(いつものように?)赤城の姿が。
ドックで修復するのは、戦って勝利する事を求められる艦娘にとってある意味恥ずかしい状況なのかもしれません。それに、傷が癒えるまでは本人は苦しい思いをするでしょう。けれど、正規空母の赤城と加賀、裸でふれあえる2人だけの時間は、彼女達にとって大事なもののようです。
作戦に参加した翔鶴と瑞鶴は、深海棲艦の策略で孤立させられ追い込まれています。傷ついた翔鶴は、自分をおいていくようにと瑞鶴に言いますが、そんな事を瑞鶴が聞き入れるわけがないですよね。
このピンチを切り抜ける、2人で。その思いだけを胸に、瑞鶴はあらゆる可能性を探ります。加賀の話していた言葉は、この時の彼女には大きな助けになっているようです。
たった一張りの弓に、たった一本の矢をつがえ、二人の姉妹は、ともに身を重ねて手を添え合い、願いを込めて引き放ちます。姉妹ならではのこのコンビネーションは、とてもかっこいいですし、また麗しいですね。
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