ユリ熊嵐 第3話
ライフルを手に、熊と対決しようとする紅羽は、「私は熊を破壊する」と言っています。家にある射撃場では、(なぜか北海道土産っぽい)木彫りの熊の像を的にして、確かに壊してはいます。けれど本物の熊は像ではないでしょうから、「壊す」という言い方は当てはまらないようにも思えます。
もしかしたらそこには、本当は熊の命を奪いたくない、という気持ちがあったりはしないでしょうか。過去に何かがあって、彼女は「大好き」だった熊を憎むようになった、とか?
ユリーカによると、彼女の「友達」であり、紅羽の母親である澪愛(れいあ)は、何者かに命を奪われてしまったようです。その事件が、紅羽を変えたのかもですね。
銀子とるるが「ユリ、承認」されて紅羽に触れている時、紅羽は何かを思い出しかけています。やはり彼女達は、昔会った事がありそうです。銀子とるるは熊ですから、澪愛の事とも何か関係する可能性があります。
確か第1話の最後で、銀子は、熊が人間を食べるのは「罪」だというような事を言っています。番組の冒頭では「熊は人間を食べるもの」みたいに言われていますから、その本能が良くない、と銀子は思っているのかもしれません。彼女が昔何か事件を引き起こした、とも考えられそうです。
それから、サブタイトルにもあるように、この話数では「透明な嵐」の姿が描かれています。いつも皆で群れていて、空気を読み、「透明」でいなければならない、そういう枠の中に収められた嵐が丘学園の女の子達が、この「嵐」に関係しているようです。
(このシステムを作ったのが蜜子なのかどうかがちょっと気になります。けれど、彼女は、透明じゃない女の子の方がおいしいと言っていますから、わざわざたくさんの女の子達を透明にさせようとはしなさそうですね。)
なぜ透明でいなければならないと思ったかというと、透明でなければ熊に襲われる、と考えているかららしいです。熊に食べられたくないからおとなしくしている、と。
そうであるなら、第1話の記事にも書きましたように、彼女達は、本心では透明になんかなりたくなくて、紅羽や純花のように女の子同士で愛し合いたいと願っている、なんて思いたくなってしまいます。断絶の壁も小惑星クマリアも関係ない自由な世界で、彼女達が思うように百合な恋愛をできるようになると素敵かもです。
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