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2015年2月19日 (木)

ユリ熊嵐 第2話

 テレビアニメ「ユリ熊嵐」、第2話「このみが尽きても許さない」です。

 前回第1話の時もちょっと気になっていたのですけれど、やはり熊は割と簡単に「断絶の壁」を越えて、人間の世界にやって来るらしいですね。この作品では「熊は人間を襲うもの」と決まっているみたいですから、このままでは人間の世界には熊がはびこってしまいそうです。

 嵐が丘学園も、その例外ではないのでしょう。銀子とるる以外にも、熊がいる気配があります。

 前回の最後の場面からのつながりで考えると、熊が人間になりすましたら、同類の熊でも見分けがつかないっぽいですね。紅羽のクラスに銀子達が転校してきた時、るるは、人間の臭いに色めき立って、どの子から食べようかと品定めをしていました。
 もしあのクラスに熊がいて、るる達がそれに気づかないのだとしたら、人間だと思い込んで間違って熊を食べちゃう可能性もありそうです。そんな事になったら熊達はどうするんでしょうね。

 そうなってしまう確率は、人間達の中にどれぐらい熊が紛れ込んでいるかにもよりそうです。この第2話の感じからすると、名字に「百合」と付いている女の子が怪しそう? 第1話で名前が出てきていたクラスメイト達の他にもいたりするでしょうか。(それと、教師の箱仲ユリーカは下の名前の方が引っかかりそうですけど、彼女はどうなのでしょう?)

 冒頭に流れるナレーションによれば、この作品の世界観では、熊は人を襲うもの、と決まっているようです。熊は人を食べてしまうそうですが、この関係性は、一方通行とも言えそうです。食べる側は、食べた後も引き続き他の人間を食べる事ができますが、食べられる側は、一度食べられたらそれで終わりになってしまいます。
 作中では、(今の所)食べられた側がどうなってしまうかについてははっきりしていません(箱仲ユリーカが引き出しの中(箱の中?)に純花の写真をしまっていましたけれど、あれも意味があるのかな。ちなみに、後の方の場面では、撃たれて倒された熊の体が一部描かれていました。この辺りの取り扱い方は、人間と熊では別になっている、という事なのかも)。食べられたらいなくなっていくだけ、だとするとちょっと一方的ですよね。人間が抵抗する手段は、紅羽が使っていたライフルぐらいなのでしょうか。
 作品のタイトル「ユリ熊嵐」のロゴには、「LOVE BULLET」という言葉も添えてあります。「愛の弾丸」が、作品のテーマに関係している、とも思えますが、具体的にはどういう風にストーリーに絡んでくるのでしょう。

 牙と爪で人を襲う熊。ライフル銃で熊に立ち向かう人間。2つの勢力の関係は、ここではお互いに受け入れられないものになっているようです。冒頭のナレーションで、「はじめから大嫌いで、はじめから大好きで」と言っているのは、この関係性に何か別の形が隠されている可能性がある、のかもです。そこを描いていくのが本作全体の流れになる?

 という物語の成り立ちみたいな所もありますけれど、エピソードの描き方はやや大胆になっている感じもします。紅羽の所に電話がかかってきてから、彼女が目を覚ますまでの場面が、ほとんどバンクと言えるほど、第1話の時と似た展開になっています。これからもこんな風にコマ数が稼がれて(?)いったりするのでしょうか。そういえば、銀子が(熊の姿で)歯ぎしりをする口元がアップになるカットも、1話の中で何度か描かれていますね。

 紅羽が「熊に身をゆだねる」場面の前では、銀子とるるが「人間を食べる」事が「ユリ、承認」されています。そうすると、第1話のその場面で、紅羽は既に熊に食べられている、事になりそうな。この場面は、他の女の子達が熊に食べられる状況とはけっこう違っている感じがします。他の熊も紅羽を見る目が違っていますし、紅羽だけが、人間の中で特別な存在なのかもしれません。

 さて百合的には、恋愛感情としての百合はあまり描かれていない気もします。百合園蜜子によると、紅羽は「『純花への』好きをあきらめなかった」との事ですので、少なくとも彼女の目から見て、紅羽から純花への恋愛感情はあった、という事になりそうです。第1話の様子では、その辺りがあいまいになっている感じがしたのですけれど、紅羽の恋心は、これからどのように描かれていくのでしょう。

 それと、蜜子や百合川このみ、それに銀子などが、百合っぽい絡みのある姿を見せていますね。BGMにも「ユリ・アムール~」なんて曲が流れていて、いけない雰囲気が高まっています。もしかしたらこの作品では、百合な恋愛感情よりも、こういう肉体的なふれあいがアピールポイントになっていたりするでしょうか。

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