Go! プリンセスプリキュア 第１話

　テレビ放送が始まったアニメ「Go! プリンセスプリキュア」を見てみました。第１話のサブタイトルは、「私がプリンセス？ キュアフローラ誕生！！」です。

　幼い頃に読んだ絵本「花のプリンセス」の主人公に憧れ、「プリンセスになる事」を夢見る女の子、春野はるかは、全寮制のノーブル学園に入学しました。広い敷地の中にたたずむ校舎を眺めながら、木漏れ日の降り注ぐ道を歩いて、彼女は、これから自分が暮らす寮へとたどり着きます。
　ルームメイトの七瀬ゆいともすぐに仲良くなり、はるかはあちこち案内してもらいます。学園の厳粛で落ち着いた雰囲気や、「ごきげんよう」とにこやかに挨拶をする生徒達の姿に、はるかは大喜びしています。

　ちょっと気になったのは、はるかが入る寮の入り口。看板には「女子寮」と書かれています。女子校だったらわざわざ「女子」寮と書く必要はないですよね。でも作中の場面では学園には女の子の姿がほとんどでしたし。と思ったら、次回予告の映像では制服姿の男子も（数は少ないですけど）描かれています。ノーブル学園は共学なのかもですね。（全寮制の共学校というのも珍しいような？）
　学園の様子はどうなっているのでしょう。例えばベローネ学園のように、女子部と男子部に分けられていたり、なんて事はないでしょうか。これまでのシリーズでも、ヒロイン達が通う学校はほとんど共学ですし、今度のノーブル学園も、サンクルミエール学園のように風格のある校舎であっても、生徒達の様子は変わらないのかもしれません。
（考えてみると、これまでのシリーズで女子校だったのは、祈里が通っていた私立白詰草女子学院中等部ぐらいかも？）

　そういうわけで、この第１話では麗しい女子校的な印象が強めでしたけれど、はるかの学園生活では、周りには男子も女子もいる事になりそうです。そうなると、前シリーズのように男女間の恋愛エピソードのようなものがまたあれこれ出てきたりしそうでしょうか。

　もう一つ男子の要素としては、カナタ王子の存在がありますね。プリンセスになりたい「はるか」と、王子である（「王」でない所がポイントです）「カナタ」、名前も位置づけもまるでおあつらえ向きなこの２人は、最終的に結ばれちゃったりするのでしょうか。
　はるかがプリンセスに憧れたのは、小さい頃に読んだ絵本、「花のプリンセス」の影響が大きいようです。この絵本の中で、プリンセスがどんな風に描かれているかが、作品全体のカラーを決めていくかも？　ほんのエンディングが、「王子と結ばれました」とかじゃなく、「３人のプリンセス達は仲良く暮らしました」とかだったりすると、何か女の子達の強い絆がテーマになっていきそうに思えます。

　はるか以外のプリキュア達は、第１話では少しだけ姿を見せています。２年生で生徒会長の海藤みなみは、「学園のプリンセス」と呼ばれていて、女子寮を歩くだけでも、周りの女の子達が見とれてしまうほど気品に満ちています。はるかと同じ１年生の天ノ川きららはモデルをしているそうなので、これから女性と達の目に触れるようになると、注目を浴びそうです。
　本作では、「強く、優しく、美しく」がテーマになっているとの事です。また、作品の紹介でも、プリキュアが「３人」と言われていますので、もしかしたらこの後「４人目」が登場する事はないのかもしれません。３人が団結し、助け合いながら闇の勢力と戦う中で、お互いをかけがえのない女の子だと認め合えるようになれたら、そこに暖かな愛情が生まれるのかもです。

　といっても本当にそうなるかどうかは何とも言えなさそうでしょうか。はるかはみなみを見て、彼女が「学園のプリンセス」と呼ばれている事を納得していたみたいですけれど、はるか自身もプリンセスになりたいんですよね。その意味では、２人はライバルとも言えそう？　またはるかときららとは同級生ですが、これまで２人が暮らしてきた世界はかなり違っているようです。そのギャップを埋めて、より密接なつながりを持てるようになるかどうかは、これから描かれていくエピソード次第、なのでしょう。

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