艦隊これくしょん -艦これ- 第4話
テレビアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」、第4話「私たちの出番ネ! Follow me!」です。
水雷戦隊の皆はどこか沈んだ様子で、講義にも身が入っていません。皆の胸には、如月の事が重くのしかかっているのですね。
如月と一番仲が良かった睦月は、つとめて明るく振る舞っていますけれど、それが彼女の本心でない事は、吹雪達には痛いほどわかっています。かといってどう接してあげたらいいのかわからず、皆はどうしても黙り込んでしまうのでした。
そんな時に鎮守府にやって来たのは、戦艦金剛を長女とする、比叡、榛名、霧島の金剛型4姉妹でした。新しい作戦の主力となるために呼ばれたのですが、金剛だけでなく4人全員の豪快な性格と独特の振る舞いで、暗くなりがちだった鎮守府の空気を一変させているようです。
金剛は、提督にラブ、いえ、提督にバーニング・ラブらしいですけれど、長女として姉妹をまとめ上げる度量はちゃんと備えていますね。妹達もそれを見習っているようで、彼女達の結束はかなり強いようです。その代わり、というか、4人とも根本的にノリが同じなので、一度羽目を外してしまうとなかなか元に戻らないみたいです。あの自由な島風でさえ、ちょっとやりづらそうにしている時がありました。あちこちに出てくる、原作ゲーム版から使われているものらしい決めぜりふも、彼女達らしさを表している感じです。
(前半の鎮守府での場面でも、金剛達はあれこれ騒動を起こしてます。この部分はギャグ度がもう少しあっても良かったかもという気もします。那珂と金剛のアイドル対決の結果も見てみたかったような。オチをつけずにやりっ放しにする、という演出もあるかもですけれど、この絵柄やストーリーの流れとはあまりマッチしていなかった印象もあります。まあその辺りはいろいろあるのかもです。)
金剛4姉妹と島風、吹雪は、作戦海域へと出撃します。戦いは優勢になるかに見えましたが、吹雪が被弾してしまいます。
その瞬間、様々な思いが、彼女の頭の中を駆け巡りました。もしここで撃沈されたら、、、。自分が愛しい人達に二度と会えなくなる、だけではありません。相手がもし自分を愛してくれているなら、その人達を悲しませてしまうに違いない。睦月の小さな背中を見続けていた吹雪は、そう感じたようです。
こういう気持ちは、提督や司令官にはもしかしたら理解できないかも知れません。命の危険のある最前線で戦い続ける艦娘同士だから、お互いへの愛を大切にしたい、と、吹雪は思ったのではないでしょうか。
最後の場面での吹雪と睦月のふれあいで、彼女達はお互いの気持ちを共有できたのでは、と思えます。その点では、この場面は、百合的というのとはちょっと別のようにも感じます。
となると他に百合っぽい関係は、、、やはり金剛4姉妹でしょうか。例えば途中の場面で、神出鬼没の島風を捕まえるために、「頭脳派」の霧島が罠を用意するのですが、そこにえさとして置かれたのは、金剛の魅力を凝縮したらしい薄い本、でした。タイトルは「金これ」です(確かこういうタイトルの薄い本が実在したような)。霧島自身は、姉の魅力に引き寄せられない者などいない、と考えてこうしたのでしょう。
果たしてこの罠に引っかかったのは、やはり、という結果になっています。比叡をはじめ、妹達は、皆金剛姉さんラブなのでしょうね。
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