百合佳話 [ゆり/かわ] 9周年です!
このブログ、百合佳話 [ゆり/かわ]が始まってから9年になりました。ここを見ていてくださる皆さんのおかげでなんとかやっております。
百合にまつわる1年分の出来事については、別の記事で少し書いています。ので、ここでは、それと合わせて少し追加していけたらと思います。
この1年では、コミックアンソロジーやドラマCDでの動きが多かったように感じます。百合コミックアンソロジーの「ひらり、」(またその別冊の部活アンソロジー「ほうかご!」)や「彩百合」はお休みになってしまったものの、「SAKURA」や「ユリボン」、「メバエ」、「L Ladies & Girls Love」などが発行されています。アンソロジーの場合、様々な作家の方達の作品が掲載されますので、いろいろな物語に触れたり、好みの作家さんを見つけたりする事がしやすいかもしれません。それと、本ごとにカラーみたいなものが打ち出される事もありますから、百合の中でもこういう展開が見たい、という好みとぴったり一致したら楽しいですよね。
少し見た所では、「SAKURA」はやはりまんがタイムきららのテイストがあり、「ユリボン」は割とオーソドックスなラインアップ(このジャンルをあまり知らない人でも入りやすいように工夫されているのでしょうか)、「メバエ」はお色気分のある作品が多く(本誌では「男性向け百合」のアンソロジーと言っているみたいです)、「L~」は年齢に制限のある作品集、といった特徴を持っているようです。女の子同士の恋愛には様々な形があると思いますので、そういうものに触れていける環境がもっと充実していくと良いですね。
「ユリボン」を見ていてちょっと思うのは、主人公の女の子達が結果的に結ばれない、とか、恋愛感情で相手を見ていない、みたいな展開の作品が割と見受けられる、という事です。この本は、百合コミック誌ではないコミックバーズに掲載された作品を集めたものなため、百合にあまり詳しくない人達が読む事を意識しているのかも、と思われます。でもせっかくの百合アンソロジーですし、女の子達が両思いになっていちゃいちゃするストーリーをたくさん載せていってもらいたい所です。
百合コミック誌として今の所唯一の「コミック百合姫」は、今年で創刊10周年になるとか(その前身に当たる「百合姉妹」はその2年前に創刊しています)。何か企画も考えられているらしく、そういう辺りからもこのジャンルがもっと盛り上がっていくと素敵ですね。
ドラマCDでは、PARTICLEによる「りりくる」のシリーズがたくさんリリースされています。これまでの3カップルについてはドラマCDが5枚、キャラソンCDが3枚作られていて、今年は新しいカップル達の物語が紡がれていくようです。
また「その花びらにくちづけを」は、ゲーム、ラジオ番組、同人誌など様々なメディアで作品がリリースされる中、ドラマCDのラインアップも充実しています。商業ブランドも新しく「聖ミカエル女子学園」が立ち上がり、登場キャラも増えてきていますから、ストーリーはいろいろありそうですね。
ドラマCDの場合(ゲームや同人誌でもそうなのでしょう)、購入するのはそのジャンルに興味のある人達だと思われますので、そのジャンルに沿ったシチュエーションを作り込みやすいかもしれません。その分、百合CDでは、女の子同士の高いラブ度が期待できそうです。
アニメでもそういう、女の子同士の強い結びつきをたくさん見てみたいものです。けれど、より多くの人達にアピールしていくためには、そういうわけにもいかない場合があるのかもです。
女の子がたくさん登場する作品は多く作られていて、その作中で女の子同士のふれあいやときめきが描かれている場合もけっこう見かける気がします。でもそのときめきはほんのりとしたものだったり、結局それ以上発展しなかったりというパターンが多く、百合ファンとしては期待外れになってしまう事もあるような。
百合ファンも納得できるような作品が増えていくと良いですね。想像で補わなくても確かに女の子同士の恋愛関係がある物語など見てみたい気がします。「桜Trick」とかは良い雰囲気ですし、学園ものに限らなくても、女の子達の愛情が重要な鍵になる物語というのもあり得るのではないでしょうか。
またこの頃は、イベントなどの企画が増えてきているように感じます。同人イベントやアニソンライブ、ラジオ番組の公録、アニメのキャストの方達によるステージ、テレビアニメの一挙上映、OVAの劇場公開など、それぞれは以前からあったかもですけれど、その回数が増えたり、規模が大きくなったりしている気がします。テレビを見たりCDを聞いたりするだけではない立体的な楽しみ方ができるようになっているのでしょう。
これに合わせて、百合なテイストの作品をフィーチャーするイベントも多くなっているかなと思われます。このジャンルでのイベントの場合、主催する側と一般参加の側に共通して百合への愛情が場を盛り上げていくものになっているのではないでしょうか。このジャンル自体はまだ大きな規模ではないかもしれません。けれど、いろいろな場所で描かれている百合なストーリーが少しずつでも取り上げられていけば、より多くの人達に興味を持ってもらい、さらに作品が作られていく事になるのでは、と期待したくなります。
といった感じで、この後も女の子同士の愛情たっぷりな作品にたくさん出会えると良いですね。百合がメインになっているとさらに素敵かもです。
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