« りりくる Vol.5のCMボイスが配信されています他 | トップページ | 今週と来週の百合関係情報(映画「ワンダフルワールドエンド」上映開始、雑誌「コミック百合姫」2015年3月号発行など) »

2015年1月15日 (木)

結城友奈は勇者である 第11話

 テレビアニメ「結城友奈は勇者である」、第11話「情熱」です。

 美森が友奈達を勇者システムから救うためにした事、それは、世界を取り巻く結界を破壊し、大量のバーテックスを呼び込むという暴挙でした。バーテックスに自分達の世界を崩壊させるのが唯一の道だと、彼女は考えたようです。

(ところで勇者システムを美森達に提供したのは「大赦」なわけですけれど、自分達が危険だと判断したら、美森のシステムをオフにしたりとかはできないのでしょうか。途中の場面では、なぜか急に友奈だけが変身できなくなっていましたし、システムへをうまく働かないようにさせる事はできそうにも思えます。それをしなかった理由が何かある? 勇者達をたくさん「満開」させる事が本当の目的のようにも思えてしまいますね。)

 「大赦」に裏切られたと感じているのは、風も同じだと思われます。勇者であり妹でもある樹の夢を踏みにじられ、彼女は第9話で、大赦に刃向かおうとしています。
 そこまでしようとした風でも、美森のやり方には真っ向から反対しています。また、夏凛についても、自分が「大赦の道具」でしかなかったと思っても、その勇者の力を振り絞って美森が引き起こした災害を止めようとしています。
 風達と美森、皆同じ立場のはずなのに、今は対立してしまっています。この差はどこから来ているのでしょう。

 風の場合、妹の樹にこれ以上苦しい思いをさせない、という決意があったのかもしれません。どんなにゆがんだ世界であっても、妹を守り抜いて生きてみせる、と考えるようになったのでは。
(作中で風は、樹に向かって、「姉として」という言葉を使っています。これを聞いた時に樹がどう感じたかが、ちょっと気になります。樹は、姉に頼ってばかりではなく、その隣を歩けるようになりたい、と願っていました。でもどこまで行っても姉は姉であり、その頼もしい笑顔を見て嬉しくなってしまう自分に気づいてしまったのではないでしょうか。彼女は、風が自分のデモテープを聞いてしまっていた事を知りません。自分の小さな願いは、まだ姉や勇者部の皆に知られていないと思っているでしょうし、その願いを彼女自身から姉に伝えて、きちんと気持ちを通わせ合うには、もう少し何かが必要なのかも、とも感じられます。)

 美森の場合、彼女がこういう行動を起こしたのは、友奈がこの場面で何をしようとするか、痛いほどわかっていたからなのかな、という気がします。たとえ自分達を道具としてしか見ていない大赦を倒したとしても、バーテックスの存在が消えるわけでもないし、自分達が背負わされた重荷もなくならない。でも、バーテックスが皆のいる世界を襲おうとする限り、友奈は戦う。体の機能を失い続け、苦しみが際限なく続くとしても。
 そこまで理解した上で、それでもどうにかして友奈を解放してあげたい、と美森は考えたのでしょう。あのやり方が本当に唯一なのかはわかりませんけれど、そこには、友奈を思う美森の深い気持ちがあるのかもです。
(美森は、友奈達が苦しむ姿を見ていられない、と言っていました。見ていられない、と感じるのは美森自身なので、場合によっては彼女は自分のために行動を起こした、とも考えられそうです。けれど彼女としては、友奈を救いたいという思いがとにかく強いのかもです。)
 友奈のためならどんな事でもしようとする美森。彼女の中では、世界よりも友奈の方がはるかに大切なのでしょう。友奈も美森に対して同じように考えてくれるのなら、彼女達は深く結ばれるのではないかという気がします。

・「結城友奈は勇者である」レビューリスト

|

« りりくる Vol.5のCMボイスが配信されています他 | トップページ | 今週と来週の百合関係情報(映画「ワンダフルワールドエンド」上映開始、雑誌「コミック百合姫」2015年3月号発行など) »

作品 勇者である」カテゴリの記事

百合レビュー」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/25344/59073320

この記事へのトラックバック一覧です: 結城友奈は勇者である 第11話:

« りりくる Vol.5のCMボイスが配信されています他 | トップページ | 今週と来週の百合関係情報(映画「ワンダフルワールドエンド」上映開始、雑誌「コミック百合姫」2015年3月号発行など) »