プリパラ 第２５話

　テレビアニメ「プリパラ」、第２５話「クリスマスプレゼントフォーユー！」です。

　グロリアが小学生だった時、プリパラで出会い、「ソウルフレンド」と思えるまでに親しくなった女の子、ひめか。彼女は、らぁらの母親でした。

　彼女は、シュガー（プリパラでのグロリアの名前です）とまた会えた事を、とても喜んでいます。ですがグロリアは、差し伸べられる相手の手を、険しい顔で振り払いました。今になるまでずっと、ひめかは自分の気持ちを踏みにじった子だと思い続けてきたから、なのでしょう。

　それでもらぁらの母親は、グロリアの前で、２０年前のあの頃、ひめかがどういう気持ちでシュガーとつきあっていたのかを、静かに語り始めます。キャンディがきっかけで出会った事、マスクをつけてふざけ合った事、２人の間に起きた出来事は、どんなささいなものだって、ひめかはすべて憶えていました。きらきら輝く思い出は、愛情に包まれ、彼女の中で今も息づいています。ひめかも、グロリアと同じように、相手をソウルフレンドだと思っていたのですね。

　ではなぜ、あの雪の日に、彼女達は出会えなかったのでしょう、またその後全く連絡が取れなくなったのはなぜなのでしょう。そこにはひめかの側の事情と、２人の小さな勘違いが関係していたようです。
　連絡先の交換でもしておけば何とかなったのかもですけれど、プリパラに行けば必ず会えると２人は確信していたでしょうから、そこまで思いつかなかったのかも。ひめかとシュガーにとってはそれぐらい、プリパラが、いえ、プリパラで一緒に過ごす時間が、当たり前になっていたのでは。

　こうして、事のいきさつがはっきりしました。今のシュガーが求める相手は、、、やはりひめかですね。
　彼女達がお互いをソウルフレンドだと感じていたのは、疑いのない本当の事です。ひめかがいなくなった後、グロリアがいくらひめかを憎もうとしても、胸の奥底には、彼女への愛があふれていたのではないでしょうか。だから、彼女はひめかのプリ券（＝プリチケ）を捨てる事ができなかったのでしょう。

　ひめかの方は、離ればなれになった日から今まで、シュガーをどう思っていたでしょうか。待ち合わせの日に相手に会えなかったのは彼女も同じですが、その後プリパラへ行けなくなった事で、シュガーへの思いは募っていったように思えます。２０年が過ぎた今でも、ついプリパラに足が向いてしまうのは、どうしてもまたシュガーに会いたい、という気持ちがとても強いから

　また会う事ができて、誤解も解けたひめかとシュガー。彼女達はに抱きしめ合って、お互いのぬくもりを確かめています。
　ここは麗しい場面ですね。たとえどんなに時間がたとうとも、彼女達の間にある愛情に変わりはないようです。

　２人の姿は、らぁら達の中にある気持ちを生み出させたのではないでしょうか。自分達もあんな風になりたい、プリパラで巡り会った大切な友達、みれぃやそふぃ達と、何十年先の未来でも微笑み合い喜びを分かち合いたい、そう感じたのではないかなという気がします。
　後半のプリパラでのイベントで、らぁら達とシオン達が考え出したステージは、その第一歩とも言えそうです。これは自分達の気持ちの表れであるのとともに、観客（ファルルや栃乙女クールラブリー、はなな、そふぃ親衛隊などたくさんのキャラが姿を見せています）やひめか、シュガーへの「クリスマスプレゼント」でもあるのかも。また結果的には、自分達へのプレゼントみたいにもなっていますね。

　途中の場面でシオンがさりげなく説明していた所によると、ひめかとシュガーのプリ券は、今のプリパラでも使えるプリチケに変化したらしいです（変わる瞬間は描かれていませんけれど）。なので２人はこれからも、プリパラに通える事になります。
　今度は、プリパラの外で待ち合わせをしても、相手を見失う事はないでしょう。２人で仲良く、女の子達の楽しい世界へ足を踏み入れられるようです。そうやって前よりもっと、彼女達は親密になっていけるのかもしれません。

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