« 一騎当千Extravaganza Epoch Episode 1、Episode 2 | トップページ | オトメの帝国 コミック購入特典でWEB写真集が見られるようになっています »

2015年1月20日 (火)

探偵歌劇ミルキィホームズTD 第1話

 テレビ放送が始まったアニメ「探偵歌劇ミルキィホームズTD」を見てみました。第1話のサブタイトルは、「妖精たちは森に隠れる」です。

 偵都ヨコハマ、そこは「トイズ」と呼ばれる特殊な能力を持つ探偵と怪盗がしのぎを削る「大探偵時代」の街、から今はさらに「大アイドル時代」が花開く場所となっていました。たくさんのアイドル達が登場し、ステージでは華麗なパフォーマンスが繰り広げられています。
 ところがある日、アイドル達の歌が消えるという事件が発生。本人達はちゃんと歌っていたと言いますが、観客には声が届いていなかったのです。それだけではなく、彼女達のCDからも、歌声だけが消えています。これはトイズを使った怪盗の仕業だと判断した警察の腕利き警官チーム、G4(ジーニアス4)の1人、明智小衣(あけちこころ)は、早速捜査に乗り出します。

 この頃はアイドルを題材にする作品が多くなってきていて、本作の今度のシリーズでもかなり大きく取り上げられていますね。となるとシャロ達がアイドルデビューしちゃうの? という謎も持ち上がってきます(以前の作品「さようなら、小衣ちゃん。ロンググッドバイ、フォーエバーよ永遠に、、、」では小衣もアイドルデビューしていました。声を担当されている三森すずこさん達はユニットを結成してますし、以前テレビ番組に橘田いずみさんが登場された時は、「アイドル・声優」として紹介されていました)が、それは一番最初に否定されていました。シャロ達は変わらず探偵として活躍するようです。
 探偵や怪盗はそのままで、そこへさらにアイドル達が関わってくるようです。重要になる人物は、トップアイドルの天城茉莉音(あまぎまりね)みたいです。彼女の声は新田恵海さんが担当されています。恵海さんというと、「ラブライブ! School idol project」の高坂穂乃果や、「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」の美馬都(みまみやこ)など、アイドル役を担当される事が割とあるような。本作の茉莉音はどういう姿を見せていく事になるのでしょうね。

 本編では、明神川アリス(みょうじんがわアリス)や常磐カズミ(ときわカズミ)が出てきています。彼女達が、内緒の探偵ユニット「フェザーズ」を結成している事になっていますので、舞台は第3期「ふたりはミルキィホームズ」の後らしいです。シャロ、コーデリア、エリー、ネロの4人のトイズが戻っているかどうか気になる所ですけれど、(本人達ははぐらかしているものの)この第1話では全く能力を使う様子が見られませんので、たぶんそこは変わっていないのでしょう。
 シャロ達がヨコハマ市民から尊敬されているのも同じのようです。第1期でトイズを失った後、ホームズ探偵学院の生徒達からはかなり軽蔑されていましたけれど、そんな時でもヨコハマの人達は彼女達を暖かく迎えていました。今度のシリーズでは、たくさんのアイドル達から憧れのまなざしで見つめられています。その期待に応えるような推理を、シャロ達は見せてくれるでしょうか?

 公式サイトの方での紹介のされ方からすると、第1期第2期と同じように、テンションの高いギャグテイストたっぷりなシリーズになりそうです。この第1話でもさっそく「イいぬせん」など、彼女達らしいノリが展開しています。
 テレビアニメ版では、そういう雰囲気もありつつ、女の子同士の親密さが表れるエピソードが多く描かれてきています。なので、今度のシリーズでもそこは期待したいものです。
(ところで、作品のタイトルにある「TD」って、どういう意味なんでしょうね。作品がカードゲームになっている事を考えると、「トライアルデッキ」、なんて? 作品のPVでは、「とっても(T)どっひゃ~んな(D) ミルキィホームズ新シリーズ!」とも紹介されてますね。
 また、タイトルに「探偵歌劇」とあるのもポイントのような。これまでは「探偵オペラ」とされていて、ゲーム版でミルキィホームズの指揮官をしている男性、小林オペラを連想させます。今度はその部分が「歌劇」に差し替えられましたので、オペラの出番はさらに少なくなる?)

 茉莉音のライブの場面では、アリスとカズミが客席にいました。カズミの応援はかなり気合いが入ったものになっていて、アリスがはらはらしてしまうほど。カズミってこんなにアイドル好き(茉莉音好き?)だったんですね。でもそれが原因で(?)、何だか危ない展開になっています。強制的にステージアウトさせられていますけれど、以前小衣が連れ去られた時も、次の話数では普通に戻ってきていましたから、今度のカズミも大丈夫、かな?

 フェザーズは、これから見せ場を作っていってくれるのかも。ではG4はというと、小衣以外の、平乃、咲、次子は出てこなさそうな予感が。小衣はしきりに「大人の事情」と言っていますけれど、どうなるでしょうか。
 それに対して、小衣の部下として十津川警子が出てきています。じゃあカラー・ザ・ファントムには動きがある? それと、アンリエットもちょっとだけ登場しています。怪盗帝国は、歌の盗難には関わっていないと言っていますが、このシリーズでアルセーヌ達の出番はあるのでしょうか。

 小衣は、最初は茉莉音が、歌を奪った犯人なのではと疑っていました。けれど、練習に打ち込む彼女の姿を見て、とたんにその疑いは晴れたようです。それどころか、後半の場面で彼女が言っていた感じでは、どうも茉莉音にハートを奪われてしまったみたいです(それとも茉莉音を元気づけるためのジョーク?)。
 小衣って、怪盗を捕まえる事とか、探偵より警察の方が(中でも自分が)優秀だと見せつける事とかをとにかく目指していて、他の事にはあまり興味がないようにも見えます。そんな彼女が茉莉音に出会って、何か百合な方向へ進んでいったりするでしょうか。もしそうなったら、シャロとの関係がどうなるのかも興味深い所です。

 茉莉音はトイズを持っているそうですが、彼女は探偵でも怪盗でもなく、アイドルとして、歌にその力を使っています。彼女の能力は、「エレメント」と呼ばれる存在と共鳴して歌を歌う事のようです。
 ですが、彼女もその力を奪われてしまい、瞬く間にトップアイドルの地位から追われる事に。皆に歌を届けられなくなった事を、茉莉音は悲しみ、落ち込んでしまいます。
 そんな彼女を小衣が励まします。なりふり構わず一生懸命戦うミルキィホームズの姿を茉莉音に示しています。この時小衣が言っていた言葉は、以前来栖ソニアがアンリエットに言っていた事と重なる気がします。そういう所も、ミルキィホームズの魅力なのでしょう。

 それから、茉莉音のそばには、法条美樹(ほうじょうみき)という女の子がいます。最初は、彼女はアイドル仲間の1人なのかなと思っていたのですけれど、エンディングの映像の様子では、小さい頃から一緒にいた、とても近い間柄らしいですね。
 エンディング映像の冒頭では、茉莉音と美樹の幼い頃が描かれています。誰か大人の女性とともに楽しそうに過ごしていましたが、その後その女性が命を落としてしまうようです。茉莉音は悲しみに沈みます。けれどやがて、そのつらい気持ちをばねに歌を歌い上げ、人々を笑顔にしようと思うようになったみたいです。
 茉莉音の過去には、大きな物語がありそうです。そこには美樹も深く関わっているのでしょう。それが解き明かされていく中で、彼女達の親密さがさらにクローズアップされていくと素敵かもです。

・「ミルキィホームズ」レビューリストレビューセンター

|

« 一騎当千Extravaganza Epoch Episode 1、Episode 2 | トップページ | オトメの帝国 コミック購入特典でWEB写真集が見られるようになっています »

百合レビュー」カテゴリの記事

作品 ミルキィホームズ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 探偵歌劇ミルキィホームズTD 第1話:

« 一騎当千Extravaganza Epoch Episode 1、Episode 2 | トップページ | オトメの帝国 コミック購入特典でWEB写真集が見られるようになっています »