艦隊これくしょん -艦これ- 第２話

　テレビアニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」、第２話「悖らず、恥じず、憾まず（もとらず、はじず、うらまず）！」です。

　生まれて初めての「出撃」を何とか戦い抜いた吹雪。彼女は鎮守府へ帰ってきた後、自主的にトレーニングを始めています。
　戦闘で役に立てなかった自分を鍛えるため、ではあるのでしょう。けれどそれ以上に、「赤城のように皆を守れる艦娘になりたい」という気持ちが、彼女の中では強いようです。それぐらい吹雪は、赤城に憧れているのですね。

　一生懸命トレーニングをしている吹雪の姿を見て、周りの艦娘達も放ってはおけなくなっているようです。それぞれが、彼女達なりのやり方で、吹雪の手助けをしていますね。
　彼女のひたむきさは、女の子達の胸を揺さぶるものなのでしょう。彼女のためなら一肌も二肌も脱いであげたい、そんな気持ちにさせるのではないでしょうか。

　実戦に投入された事がない吹雪を、第１話でいきなり戦わせたのは、どうも司令官の采配らしいです。そう決めたのは、吹雪が皆とともに戦う事で、鎮守府全体の結束が高まると考えたから、なのかもしれません。
　皆が一つになれば、深海棲艦を撃破しやすくなる、という打算的な考え方が、司令官にはあるのでしょうか。たとえそうだとしても、艦娘達１人１人が、お互いに抱く感情にまでは、踏み入れられないのでは、と思います。艦娘は自分達の気持ちとして、お互いに愛し合い、何があっても相手を助けたい、と願っているように感じます。
（それと、第１話の記事にも書きましたように、司令官の立ち位置は気になる所です。艦隊の指揮には深く関わっていますけれど、今の所シルエットぐらいしか出ていないんですよね。あまり艦娘達を支配するような行動は避けてもらいたい気もしますし、少なくとも男性でない事を期待したいです。）

（この話数では、雷と電のやりとりや、アイドルな振る舞いをする那珂など、原作ゲーム版にあるような場面が描かれています（私はゲームをプレイした事がないので詳しくはわかりません、、、）。ゲームだと、例えば那珂がお茶目なせりふを言う、というのが一つの出来事になっていると思われますが、アニメの場合は前後のつながりがあるため、せりふを言うだけでなくそれに対する反応が必要になりそうです。那珂が朝礼台に立った場面でも、彼女が周りにいる他の艦娘達に言葉を投げかけても、皆の反応がほとんどない感じです。これだと何だか那珂が相手にされてない風にもなってしまいそうな。彼女がアイドルとして皆の声援を受け活躍する姿とかも見てみたいかもです。）

　さて百合的には、、、何だか大井が北上をがっちりガードしてますね。大井としては、とにかく北上を、自分以外の誰にも渡したくない、と考えているようです。北上も大井の気持ちには気づいていると思いますけれど、彼女自身はどう思っているのでしょう。できれば２人の思いが重なっていると良いかもです。
　雷と電は、姉妹艦だけあって仲良くしているようです。雷が電の制服のリボンを直すなど、王道女学園ものっぽい？

　睦月と如月も姉妹艦で、睦月は如月を見かけるとすぐに駆け寄って楽しそうに会話を始めています。寮の部屋が別になっている（睦月は吹雪、夕立と同室です）事もあるでしょうか、会えばいろいろ話したくなるのでしょう。

　仲良くしている２人を見て、吹雪は、「睦月は如月が好き」と感じています。でも別の場面で、赤城に憧れる吹雪を見た睦月が、「吹雪は赤城が好き」と言った時は、吹雪は「そういうのとはちょっと違う」と否定しています。
　主人公が、女の子と仲良くしたい気持ちを持っていないのだとしたら、百合度的にはかなり下がってしまいそうな気もします。それとも吹雪は、りりしくてとても強い赤城と自分が睦み合うなんておこがましいと考えたのでしょうか。
　もしかしたら吹雪は、本当に愛し合える女の子をまだ探しているのかもですね。できればこのシリーズの中で、相性ぴったりの素敵な人を見つけて、いちゃつきまくってもらいたいものです。