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2014年12月10日 (水)

ガールフレンド(仮) 第6話

 テレビアニメ「ガールフレンド(仮)」、第6話「スイート・ビター・ポテト」です。

 軽音部所属の1年生、朝比奈桃子(あさひなももこ)は、2年生の先輩の黒川凪子(くろかわなぎこ)に憧れています。休み時間に廊下で見かけたりすると、すぐに走り寄って話しかけています。
 しゃべり方はとても親しげで、先輩に対する口調としてはちょっと礼儀正しくないようにも聞こえます。が、これは軽音部の伝統だそうで、先輩後輩の垣根を作らずに、同じ部活の仲間として接しているらしいです。

 桃子がそういう伝統を意識しているかどうかはわかりませんけれど、彼女はとにかく、凪子に会っておしゃべりするのが楽しいのでしょう。2人が一緒にいる場面を見ると、凪子の方も、桃子と話すのを楽しんでいるように見えます。

 ところが、凪子が心実達と話しているのを何となく聞いてしまった桃子はショックを受けます。凪子達の言葉から、自分は先輩に嫌われているのではないかと思い込んでしまったのでした。
 実際に凪子が桃子をどう思っているかについては後で語られていきます。けれど、この時の桃子はとても悲しい気持ちになっています。

 そんな時に力になってくれるのが、同級生の葉月柚子(はづきゆずこ)、なのですね。桃子と柚子は幼なじみでいつも一緒に行動していますから、桃子がどんな経験をし、胸の中で何を思っているのか、といった事は何となくわかってあげられるのでしょう。(ちなみに2人の声を担当されている小倉唯さんと石原夏織さんも、ユニット「ゆいかおり」を組んでいらっしゃいますし、同じアニメ作品に参加される場合も多いみたいです(例えば、別作品になりますがゲーム版アニメ版が制作されている「超次元ゲイム ネプテューヌ」ではロムとラムの双子姉妹の役を担当されています)ので、キャスト的にも息はあっているのでは。)
 柚子はラクロス部所属のため直接凪子の知り合いではないようですが、まるで自分の事のように、桃子が相手とまた元通りになれる方法を探してとことんつきあっています。柚子の願いは、桃子がまた素敵な笑顔を見せてくれるようになる事なのでしょう。

 やがて、柚子と桃子の噂を聞きつけて、他の1年生達も集まってきます。皆も、先輩達ともっと親しくしたい、という気持ちが強いようです。オカルト研究会の甘利燈(あまりあかり)は三嶋ゆらら(みしまゆらら)を、手芸部の優木苗(ゆうきなえ)は時谷小瑠璃(ときたにこるり)を、というように、それぞれに慕う相手がいます(女の子達が皆女性の先輩に憧れているというのがポイントですね)。

 そうして皆(と柚子)は、団結して捜査に乗り出します。桃子が「皆で協力して暗号を解いて、先輩と仲良くなろう!」とかけ声をあげて気持ちを一つにする様子も、何だかかわいらしいですね。
 ところが、手がかりを探している間に、皆はちょっとふざけ始めてしまいます。作品的な笑いの演出なのかもしれませんけれど、そういう場面が続くと、皆(柚子と桃子以外)は本当に先輩達と仲良くしたい訳じゃないのかななんて思えてきてしまったり。そんな事はないはずですけど、このばたばたの場面は見ていて少し切なくなる雰囲気もあったりします。

 校内を走り回る桃子達は果たして先輩達ともっと仲良くなれるのかどうか、という所は後半で描かれていきます。彼女達が胸の底から先輩達を愛している気持ちは、どんな形であったとしても相手に届くと信じたいですね。

 ちょっと気になるのは、柚子と桃子の関係です。原作ゲーム版のキャラ紹介では、2人は「仲良し」とされていますが、この話数では桃子と凪子とのエピソードがクローズアップされています。(ゲーム内の企画でもこの2人が取り上げられています。)
 でも柚子は、ここではひたすらに桃子のために力を尽くしています。柚子がいったいどんな気持ちで、あまり深い知り合いではない凪子を、桃子と結びつけようとしていたのか、桃子には是非気づいてもらいたいです。そうやって柚子と桃子がより親密になると良さそうです。

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