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2014年12月27日 (土)

ガールフレンド(仮) 第7話

 テレビアニメ「ガールフレンド(仮)」、第7話「ドギー&スクランブル」です。

 「むかしむかし、ある所に」、、、。夏目真尋(なつめまひろ)が大事に作り上げている小説は、そんな書き出しで始まります。この作品は、彼女が小学生の頃に書き始めたもので、その後あちこち手を入れながら書き続けているそうです。だから高校生の彼女にとっては、人生の大半を注ぎ込んだ力作、と言えるのでしょう。
 他の作品はすんなりと書き上げているらしいですが、この作品だけは完成させられずにいます。でも、この作品に取り組んでいる彼女の様子は、うなったり、考え込んだりはしているものの、決して苦しい作業ではなく、どちらかというと楽しみながら書き綴っているように見えます。

 そこに声をかけたのが、村上文緒でした。文緒は図書委員で、真尋はいつも図書室に入り浸っていますから、会話をする機会は自然にあったのでしょう。それに2人とも本好きだそうで、趣味も合っているのでしょうね。

 真尋の作品は、本人によれば大スペクタクルなスペースオペラなのだとか。原稿を見せてもらった文緒の反応は、真剣になったり、笑ったり、どきどきしたり、泣いてしまったりと、様々なものでした。もう夢中になり、時間がたつのも忘れて読みふけってしまうほどの素晴らしい作品だったようです。
 一つだけ足りていなかったのは、エンディングでした。ピンチに陥ったチンゲン菜(主人公の勇者達の中にいる紅一点です)がどうなってしまうのかが、まだ描かれていません。真尋もその部分をどうするか、相当迷っているようです。

 といったように、この話数では真尋と文緒の関係からストーリーが始まります。真尋の作品はこのまま文緒だけに見せて、彼女達2人だけの親密なエピソードに発展していったりすると、百合的にも良さそうかも、と思ったのですけど、そうはならないのですね。

 作品を読んだクロエをはじめとする「ガール」達も、とてもストーリーが気に入ったようです(笑ったり泣いたりする順番が人によって微妙に違っているのは、ツボが違う、という事?)。そしてやっぱり気になるのは、チンゲン菜がどうなるのか、でした。
 そこからは、他のガール達も一緒になって、にぎやかな騒ぎが始まります。皆は作品の続きが読みたいというのと、行き詰まっているらしい真尋をお手伝いしたいという気持ちで、自分達のできる事を精一杯しているみたいです。その結果どうなっていくのかは、後半で描かれていきます。

 真尋には、同じ学年の春宮つぐみという仲良しの女の子がいます。真尋は、他の女の子達から追いかけ回されている時に、つぐみと一緒に非常階段に隠れていました。つぐみも、噂になっている真尋の作品を読みたがっていましたが、真尋はなかなか見せようとしませんでした。
 真尋としては、つぐみにだけは、自分を追いかける側になってほしくない、と思っていたのでしょう。つぐみといる時間だけは、穏やかで落ち着けるものにしておきたい、という気持ちがあったのでは。それぐらい、彼女にとってつぐみという女の子は特別な存在なのかもです。

・「ガールフレンド(仮)」レビューリスト

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