ハピネスチャージプリキュア！ 第３９話

　テレビアニメ「ハピネスチャージプリキュア！」第３９話「いおな大ショック！ キュアテンダーの旅立ち！」です。

　幻影帝国の呪縛から解き放たれたキュアテンダーこと氷川まりあは、妹のいおなが所属するチーム、ハピネスチャージプリキュアと連携してめざましい活躍を見せています。いおなは、姉がこのまま自分と同じチームに入って一緒に戦ってくれるものと信じていました。
　もしそうなれば、ハワイにいるオハナとオリナの姉妹チーム、アロ～ハプリキュアより強力なチームが誕生するかもですね。けれど、まりあは違う事を考えていたようです。
　そこから、姉妹が拳を交える展開にまで発展していってしまいます。いおなの家は空手の道場をしていて、２人とも腕には覚えがありますから、試合には強い緊張感が漂っています。

　でも、たとえ空手の真剣勝負であっても、まりあといおなにとっては、姉妹の濃密なふれあいの一つみたいです。試合の後のマッサージでさえ、姉と妹が肌を触れあえる貴重なスキンシップの時間なのですね。
　まりあはこれまで「プリキュアの墓場」に閉じ込められていましたから、２人がお互いの存在を確かめ合えるのは久しぶりのはずです。彼女達はその事について口には出していませんが、相手をもっと近くで感じていたい、という気持ちは一緒だったのでしょう。

　だから、まりあは、自分から街を離れようとしているのに、いおなと離れるのをとても寂しく感じているのですね。彼女達の間には、確かに強い愛情があると言えるのではないでしょうか。

　そんなまりあといおな姉妹の親密さに当てられてしまったのでしょうか、最初の方の場面でめぐみとひめは、「お姉ちゃ～ん」なんて言いながらまりあにすり寄っています。２人とも一人っ子ですから、「お姉ちゃん」という存在にとても興味があるのでしょう。
　一人っ子といえばゆう子もそうみたいですけれど、彼女はめぐみ達のようにまりあになびいたりはしていません。その代わりというか、お手製のハニーキャンディでひめを釣って(?)いますね。もしかしたらゆう子って、まりあよりもひめを愛しちゃっているのかも？

・「ふたりはプリキュア」レビューリスト、レビューセンター