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2014年10月16日 (木)

この頃の実写系作品の百合度って、、、?

 テレビ番組やCM、実写系の作品で、百合なテイストのものというのは時々見受けられる気がします。これまでにも何度か記事に書いてきましたように、この頃も少し見かけましたので書いてみようと思います。

・PV「ミッドナイト清純異性交遊
 大森靖子(おおもりせいこ)さんの楽曲のPVです。以前、「その花びらにくちづけを」のラジオ番組「玲緒っぽいらじ」の第86回で、玲緒(というか担当声優の杏花さん?)が紹介しています。なお、楽曲はアルバム「絶対少女」に収録されています(このタイトルも何かを感じさせます)。曲の解説によると、この曲はアイドルグループ「モーニング娘。」の道重さゆみさんをイメージしたものらしいです(映像の中にもさゆみさんの名前が出てきます)。
 タイトルには「異性」とありますが、映像的には2人の女の子のふれあいがメインとなっていますね。男子(らしきもの?)も出てきますけれど、なぜか床に転がっているだけで、(まあちょっとシュールな絵柄ではありますが)特にストーリーには絡んできていません。
 夜に、アパートの部屋らしい場所で2人の女の子がいます。スマホのカメラで遊び始めた彼女達ははしゃいでふざけあっている様子でしたが、ある時突然、片方の女の子が部屋を飛び出していきます。もう1人の女の子も慌てて後を追うものの、夜の闇の中で相手の姿は見つけられません。
 追いかけていた女の子はだんだん寂しくなってきてしまいます。ふと見ると、夜の公園に相手の子がいました。そこでまた追いかけっこが始まり、という流れになっています。

 夜の風景や、それを写すカメラワークなどで、ちょっと幻想的な雰囲気が出ている気がします。途中で場面が切り替わり、2人の女の子と靖子さんが向き合って歌詞を口ずさむ辺りとかは、女の子だけが理解できる世界、みたいなものを表しているのかもです。
 最後の場面では、はしゃぎ疲れたのか、2人の女の子はそのまま公園の地面に横になります。ここでの彼女達の仕草には、単なる友達とかではない親密さが出ている感じがします。

 楽曲のPVで百合っぽいものって、意外とあるように思えます。例えば加藤ミリヤさんの「Lonely Hearts」や、SKE48の「片想いFinally」など。女の子同士のリリカルな関係が、映像美にはマッチするのかもしれません。

・テレビドラマ「ディアシスター」予告特別編
 フジテレビ系列で放送されるテレビドラマの予告映像です。ドラマ本編からの映像をカットバックしながら、物語が説明されていきます。
 ストーリーは、真面目でお堅い性格で、区役所勤めをしている姉の深沢葉月と、自由奔放な妹の美咲を中心に進んでいきます。何年間も音信不通だった美咲が、ある日突然葉月の前に姿を現します。そこから、2人の母親の七重や葉月と交際中の達也、美咲の同級生の永人をはじめ周りの男女達のドラマが描かれていくようです。
 まあ葉月も美咲も普通に男性に恋していくみたいで、人物相関図でも、男女の間にハートマークが描かれたりしています。基本的にはそういうドラマなのでしょう。
 ちょっと気になったのは、トレーラー映像の最後の部分、ですね。真っ白な部屋に真っ赤な薔薇の花びらのようなものがちりばめられた場所で、白いシーツの上に葉月と美咲が横たわっています。屈託のない笑顔で彼女達はじゃれ合っていて、顔を間近に寄せたりもしています。
 このイメージが何というか百合っぽい感じで。また、このドラマは葉月役の松下奈緒さんと美咲役の石原さとみさんの「ダブルヒロイン」という部分もアピールされているようです。この言葉を聞くと、ついあの映画を思い出してしまいますが、意識している?
 普通の男女のドラマと見せかけて最後に百合展開、なんて事はあったりするのでしょうか? 妹には「誰にも言えない秘密」があるらしいですけれど、そういう部分が何か関係している、とか。でもさすがに「姉妹」で「百合」みたいな所にまでは踏み込んでいかないでしょうか。

 テレビドラマで女性同士の恋愛を扱うものって、あまりなさそうな感じもしますね。あるとしてもちょっとしか描かれなかったり、悲劇的な展開にしかならなかったり、みたいな所なのかな、という気がします。女性同士の関係に期待を持てるようなドラマがあると素敵かもです。

・映画「思春期ごっこ
 倉本雷太監督による実写映画です。現在各地で単館上映が行われています。
 中学3年の夏、絵が得意な蓮見鷹音は、本好きの辻沢三佳をモデルに人物画を描きます。三佳が最近読んでいるのは、彼女達と同じ女子中学校出身の作家、花岡奈美江が書いた小説「思春期ごっこ」です。ある日三佳は、偶然奈美江に出会います。それをきっかけに、鷹音と三佳の関係は変わっていくようです。
 まだ大人になりきらない鷹音と三佳の間にある感情が、百合な雰囲気を醸し出していくのかもです。ストーリー紹介には「残酷な」という言葉も書かれていますので、2人が愛を貫く、みたいな流れにはならないでしょうか。

 本作で、鷹音役は未来穂香さんが担当されています。穂香さんというと、実写版映画の「マリア様がみてる」で祐巳役を担当されていますね。そういった所からも、百合テイストがたくさんあると良さそうです。
 また本作からは、スピンオフDVD「水色の楽園」が発売されています。こちらの作品は、本編の前日譚を映像化したものだそうです。さらに、写真家の青山裕企さんによる写真集も発売されています。

 実写映画で言うと、この頃では、上に書いたマリみてとか、後は「スクールガール・コンプレックス~放送部篇~」、「こたつと、みかんと、ニャー。」、「ちょっとかわいいアイアンメイデン」、「ジェリー・フィッシュ」とかがあるでしょうか(「ちょっとかわいい~」と「ジェリー・フィッシュ」は年齢に制限があります)。割とありそうですね(探せば他にもあるかもです)。表現したい事は作品によってそれぞれあると思われます、その中でも女性同士の関係が報われるような作品が多いと良いように思います。

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