GirlsLoveFestival12 行ってきました&入手品など
「少女恋愛作品ファンによるイベント」の「GirlsLoveFestival」、第12弾に当たる「GirlsLoveFestival12」に行ってきました。参加された皆さんお疲れ様でした。
開催場所は、「~10」の時と同じ横浜の産貿ホール マリネリアです。目の前に山下公園があり、その先には海が広がっていて、爽やかな雰囲気の場所です。午後の穏やかな陽差しが降り注いでいて、公園にも人出が多く、のんびりとしつつもにぎやかな様子でした。
会場の方も、一般参加の方達が多くいました。皆さん思い思いにイベントを楽しんでいらっしゃる感じでした。会場内では、百合テイスト作品の音楽が流されたり、集合配置企画「プチフェス」の案内や企業ブースの告知があったりしました。
今度のGirlsLoveFestival12では、併催の「アイ☆FES 3」も合わせて200以上のサークルさんが出展されていました。アイ☆FESはアイドルものを対象にしたイベントで百合には限りませんけれど、やはりアイドルの女の子達がお互いを高め合っていく姿には親愛の気持ちが表現されている気がします。このジャンルでは、例えば「ラブライブ!」や「アイマス」、「アイカツ!」、「Wake Up, Girls!」、「プリティリズム」、「プリパラ」をはじめたくさんの作品が制作され、様々な物語が描かれていますね。
GirlsLoveFestivalの方でも、プチフェスが幾つか行われていました。「艦これ」を題材にした「艦艇娘百合祭」は参加サークル数が多くなっています。ネットゲームが人気ですし、1月からはテレビアニメ版も始まりますので、さらに盛り上がっていきそうでしょうか。他にも、「ゆるゆり」を題材にした「ごらくぶ」や、「魔法少女まどか☆マギカ」の「ソウル☆コネクト」、「その花びらにくちづけを」の「秘密の裏庭」などが開催されていました。
オリジナル作品も充実していましたね。コミックや小説以外にも、ゲームや写真集など様々な形の創作があって、さらにその中で表現しているストーリーの幅の広さも感じられます。
参加されている方達のコスプレもいろいろ見かけました。例えば、「ストパニ」の花園静馬、「ゆるゆり」のミラクるんや杉浦綾乃、「まどか☆マギカ」の巴マミ、「プリパラ」の真中らぁら、「艦これ」の吹雪などなど。皆さん趣向を凝らした衣装で注目を集めていました。
会場奥のコスプレ撮影用のコーナーの向かいでは、企業出展が行われていました。「ねこのしっぽ」は入り口近くにありましたけれど、それ以外は奥の方にブースが並んでいました。
カーニバルのブースでは、10mile制作の「ひとりのクオリア」、「ふたりのクオリア」のグッズが販売されていました。「お出かけセット」など新作もあります。また、ドラマCD「りりくる」シリーズをリリースしているPARTICLEもブースを出していました。工画堂スタジオのブースには「白衣性恋愛症候群」のグッズがありました。新作はなかったものの、イベントのパンフレットに出稿されていた広告では、「これからもずっと、咲かせたい。」というコピーと一緒に、ガールズラブファンを応援するメッセージが書かれていて、これからも百合作品をリリースしていってくれるのでは、と期待したくなります。
Innocent Greyのブースでは、グッズ販売の他に、「FLOWERS」の第2作「夏篇」のオープニングムービーとプレイ動画が公開されていました。今度の主人公は「車椅子の少女」こと八重垣えりかと、転入生の考崎千鳥です。夏を迎えた聖アングレカム学院で、新しい事件と、女の子同士の恋愛が始まるようです。
それから、ブースの前ではクイズ大会も行われていました。学院の夏服の制服を着た方が司会になって、作品に関する質問に○×方式や早押し(挙手)で答えていく、というものです。参加していた人達は皆かなり作品に詳しいようで、簡単な問題だと間違える人がほとんどいない接戦になっていました。制作スタッフの方達も、これだけ作品が愛されているのは嬉しいでしょうね。
そして、「その花びらにくちづけを」を制作しているゆりんゆりんからの発表がありました。グッズの販売とかはありませんでしたけれど、カーニバルのブースに告知のパネルが設置され、その前ではミカ女の制服を着た方がチラシを配っていました(私はもらいそびれてしまいました;;;)。またホール内の放送では、川村玲緒役の杏花さんがアナウンスをされたりしていました。
その発表の内容はというと、「その花~」で新しいブランドが立ち上がる、というものです。告知のパネルには、「ミカエルの乙女たち」などの主人公、璃紗と美夜の他に、6人(3組?)の新キャラらしい女の子達が線画で描かれています。
新作、というわけではなく新しいブランドになるみたいですので、PC用ゲームだけではない展開があったりするのかもしれません。10/30に新サイトがオープンするそうで、その時にいろいろ情報が公開されるのではないでしょうか。
では個人的にゲットしたものを、新刊を中心に一部ご紹介、、、。
(・作品名(作家名、サークル名(敬称略)))
・短編百合物詰合せ(ナナセミオリ、コキリン、山猫BOX)
山猫BOXさんがこれまでに制作された創作百合の短編を集めたものです。最初の方は、恋愛なのか友情なのか明確にさせない雰囲気ですが、後の方になるごとに百合度が上がっていっているのが楽しいかもです。
・縺れ絲 恋文 下(暦、華)
美以子は、親友の榮子にラブレターを出してからというもの、相手の反応がとても気になっています。もし受け入れられなくて、友達にさえ戻れなくなってしまったら、と思うと、悪夢にうなされるほどです。そうして過ごしていた日々の中で、事件が起きていきます。
美以子と榮子は、暦さんが以前発行されていた「しんゆう」の主人公でもあります。舞台になっている学校や登場人物は他の作品とも重なっていて、世界観の広がりが感じられます。美以子から榮子への思いを知っている周りの友達が、普通に相談に乗ってくれている所も素敵かもです。
後半の、美以子と榮子の関係がドラマティックですね。縺(もつ)れた糸は果たしてどうなってしまうのか、はらはらする展開になっています。ちなみに、裏表紙は一番最後に見るのが良いかもしれません。
・百合ガール(佐藤藍水、Fantastic Yuri Rythm)
某百合コミック誌では百合好きの男子が主人公ですが、この作品では百合が大好きな女の子が主人公になっています。百合な世界観に憧れて百合リアン女子高等部に編入した能登京花は、そこで松坂ももみに出会います。ももみはボディタッチ(特に胸)の癖があるのですが、周りの友達にはなぜかそれが受けている様子。京花にとっては願ってもない百合シチュですけれど、京花本人もももみのターゲットになっています。百合好きなだけでなく、自分も女の子同士の恋愛をしていく、という流れが作品の百合度を高めていますね。
・恋の契約更新(紫桜せゐ、さくらパレット)
「ご注文はうさぎですか?」より、ココアとチノのストーリーです。原作コミックでチノがチョコレートに酔うエピソードがあり、その後の出来事という位置づけで描かれています。ココアがラビットハウスでのバイトの契約更新をする時期、彼女はチノがチョコに酔った姿をまた見たくて、街へ買い物に出かけたついでにチョコを買ってきてしまいます。普段のチノは、まとわりついてくるココアを少しうるさがっているようにも見えますが、本当はどう感じているのかがこういう時にわかるのではないでしょうか。
・Girls Love Photobook Bloom(Nectar)
女の子同士の恋愛ストーリーを写真で語っていく構成になっています。登場するのは、4組8人の女の子達。それぞれに立場や考え方がありますが、女性同士で愛し合う気持ちは共通しています。
そうして4編の物語が描かれた後は、8人が集まってパーティをするエピソードが載せられています。同じ百合な心情を持つ者同士、気兼ねなく楽しい時間を過ごせているようです。
・ココロオドル(かざみや)
「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」より、テレビアニメ版第10話で
のエピソードが取り上げられています。「ロコドルフェスタ」本番前夜、奈々子と縁は会場近くのホテルで同じ部屋に泊まりますが、緊張して寝付けない奈々子は縁のベッドに入って一緒に寝ます。その時の縁のときめく心情が、アニメ版よりさらに詳しく、百合テイストで描かれています。縁が奈々子を愛しちゃっている気持ちと、奈々子との関係を大切に育てていきたい気持ちが表れている気がします。また彼女に対する奈々子の思いも少し出てきていますね。
・Rosy Lilr(立花弥生、立花屋)
朝子と夕子は、休みの日に一緒に出かける約束をしていました。が、当日は雨模様。どうしようと考えた2人は、夕子の家で料理を作る事にします。仲良しの友達同士の休日、というようにも見えますが、彼女達の間にははっきりと恋愛感情があるのですね。一度読み終わった後もう一度最初から見てみると、より百合な印象を感じられるかもしれません。
・きみの作る温もりは(笹、十万石餅)
「戦姫絶唱シンフォギア」より、響と未来のエピソードです。作中では、彼女達はお互いに告白しておつきあいしている設定になっています。2人は小さい頃からずっと一緒にいて、恋人同士になってからもその位置づけは変わらないように見えます。周りも2人の事を、いつも通り仲良しだと捉えているようですが、実際の所どうなのでしょう? 答えは、2人きりになった時に初めてわかるのかもです。
といった感じで様々な作品や企業出展などがありました。次回「GirlsLoveFestival13」は、3月に、「~11」と同じ大田区産業プラザPiOで開催予定です。さらに6月には「~14」が同じくPiOで行われる予定で、割と短い間隔でイベントが行われるようです。
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