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2014年9月24日 (水)

プリパラ 第9話

 テレビアニメ「プリパラ」、第9話「ときめきアイドル大集合!」です。

 プリパラTVで行われる収録「さよならサマーライブ!! ときめきアイドル大集合!」に、らぁらとみれぃが出られる事になりました。しかもそこにはそふぃも参加するそうで、彼女と同じ番組に出られる事を、2人は、特にらぁらは大喜びしています。
 さらにスタジオへ行ってみると、収録中にペアを組む相手がくじ引きで決められ、らぁらは何とそふぃとペアになりました。これにはらぁらも思わず気合いが入っているようです。

(みれぃの方は、「ピンクアクトレス」のななみとペアになっています。確かピンクアクトレスって、らぁらの妹ののんがファンだったような。以前、プリパラに行くらぁらに、サインをもらってくるようにせがんでいました。
  ちなみにななみの声は、南條愛乃さんが担当されています。愛乃さんは、らぁらの友達のなおの声も担当されていますね。なおはもともとプリチケを持っていたのですが、今は大神田グロリア校長に没収されてしまい、プリパラには一度も行けていません。らぁらは、事情があってしばらくの間、なおに内緒でプリパラに行っていたのですが、第8話ではその事で2人がけんかしてしまっています(その後はちゃんと仲直りして今まで以上の仲良しになっています)。いつかなおがプリチケを取り戻し、プリパラデビューしてらぁらと一緒に歌う、みたいな場面があったら感動的なのではと思うのですけれど、声的にはちょっと先にデビューしちゃってますね。これは仕方のない所でしょうか、、、。
 それにしてもななみの語尾、「キュピコンッ」っていうのも相当なキャラ作りですね。途中の場面では語尾どころかクイズの答えとしてしゃべっています。みれぃの「ぷりっ」もなかなかですけれど、彼女もななみを超える新しい語尾を考えなきゃかも?
 みれぃは、素の状態ではこの語尾を使うのがかなり恥ずかしいらしいですね。「ぷりっ」はアイドルとしての武器であって、普段の自分ではとても似合わないと思っているのかもです。)

 番組の方はというと、「ライブ」というタイトルは付いていても、歌えるのは1組だけ。クイズやアトラクションで良い成績を取って1位にならなければなりません。ノリはバラエティ番組といった所でしょうか。
(なお、司会は赤井めが姉ぇと赤井めが兄ぃが担当しています。2人が一緒に登場するのは初めてでしょうか。またそれだけでなく、めが姉ぇが束になって出てくる場面もありますね。めが姉ぇって、これまでにもプリパラの中や外、あちこちに顔を見せる神出鬼没な雰囲気でした。それでも「同時刻に同じ場所に存在しない」という某キャラの法則にのっとっているのかと思っていました。けれどそういうわけではないようで。彼女(達?)が何者なのかはとても気になります。)

 らぁらとそふぃのペアは、初めて組んだ割にはけっこう良いコンビネーションでポイントをゲットしていきます。二人三脚の障害物競走も、スタートは息が合っていました。
 が、思いがけない所でそふぃの「ファンシーモード」が発動。急にペースダウンしてしまいます。

 というより番組収録のまっただ中だったので、そふぃにとっては(実際にはウサギや親衛隊にとっては、なのかもですけど)ピンチな状況になってしまいます。そしてついに、彼女の秘密がらぁらに知られてしまいます。

 そふぃは、小さい頃から歌やダンスが大好きで、音楽が聞こえてくるとつい体が動き出してしまうぐらい、本能的に音楽を求めていたようです。また実際に、彼女は歌うのも踊るのも上手だったのですね。
 でも一つだけ、大きな問題がありました。そふぃは昔から体力がなく、ちょっと踊っただけでその後は1日身動きがとれなくなるほど力を消耗してしまいます。
 これは、そふぃ本人にとってはかなりつらい状態なのではないでしょうか。皆を喜ばせられて、しかも自分も大好きな事をしたいだけなのに、その代償が大きすぎる気がします。

 そんな彼女を救ってくれる唯一のものが、「レッドフラッシュ」(=梅干し)だったようです。レッドフラッシュのおかげで、そふぃは自分の実力を認めてもらう事ができた、とも言えそうです。
  けれど、ウサギがそふぃをプロデュースする事になってから、何かが変わっていってしまったように思えます。アイドルとしてより高みを目指すためにファンシーモードを封印する、というだけではなく、素の自分を知られると誰もが自分から離れていく、みたいに思わせられてしまって、よけいにレッドフラッシュに頼るように仕向けられている感じがします。レッドフラッシュを使って体力を詰め込み、学校でもステージでもクールな振る舞いを見せる「人気アイドルの北条そふぃ」だけが自分に求められているもので、それ以外は無価値なんだ、と。

 ところがここで、その考えを否定してくれる人が現れます。それがらぁらなのですね。らぁらは第7話やその他の話数で、ファンシーモードになっているそふぃに何度か会っています。でも別に引いたりなんかしませんし、それどころかそふぃの素顔を見て思わず「きれい、、、」とつぶやいてしまうほどです。

 それにらぁらは、はっきりと言いました。ステージに立つあの娘も、ファンシーモードのこの娘も、「どっちも本当のそふぃ」だと。

 これは、そふぃにとってとても嬉しい言葉だったのではないでしょうか。どんな状態でも自分は自分なんだと、ちゃんと認めてくれる人に巡り会えた事を、そふぃは喜んでいるのでは、と思えます。(それにこの時のらぁらの話し方が、とても優しい雰囲気なのが印象的です。そふぃはらぁらの声にも癒されたかもです。)
 ウサギや親衛隊は、ずっと前からそふぃの二面性を知っていましたし、それを受け入れてもいました。が、ウサギはスカウトマスコットとしての有能さをアピールするためだけにそふぃを利用している様子ですし、親衛隊はクールなそふぃにしか興味がないようです。唯一そふぃの姉のコスモだけは、どちらのそふぃもかわいがってくれているものの、それは、家族として妹を大事に思う気持ちが強いとも考えられます。

 だかららぁらの存在は、そふぃの中ではとても大きく、大切なものになっていくのでは、という気がします。しかもらぁらは、ファンシーモードであってもなくても関係なく、そふぃを「好き」と言っているんですよね。こうなるとそふぃにとっては、らぁらは、嬉しい言葉をくれた人というだけでなく、ときめきの対象になっていくのでは、と期待したくなります。

 そふぃは、らぁらの励ましのおかげで、ファンシーモードのままでも自分には何かができるのではないかと思い始めています。この話数で見せた彼女の第一歩はとても小さなものだったかもしれませんけれど、彼女の未来には期待できそうですね。レッドフラッシュに頼らない、本当の自分を、彼女がステージ上で見せられる日が来ると良いかもです。その時は是非、らぁらやみれぃとともに、彼女達の親密な姿を見てみたいものです。

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