プリパラ 第8話
テレビアニメ「プリパラ」、第8話「ドキドキ! 夏だ! 水着だ! プールでかしこまっ♪」です。
夏休み真っ最中のらぁらは、自分の部屋にいて暑さでうなされるほどでしたが、そこへなおがやって来てプールへと誘います。らぁらはとたんに元気になって、一緒に出かけています。
こんな風にタイミング良く誘ったり誘われたりできるのは、2人が仲良しで、気持ちが近くにあるからなのでしょう。今日は暑いな、と思うのも同じ、2人で一緒にプールに行けたら涼しいし、何より楽しいだろうな、と思うのも同じなのではないでしょうか。らぁらとなおは気が合っているから、昔からずっと仲良くつきあってこられたのでは、と思えます。
でも最近のらぁらは、なおに隠し事をしていました。自分の所にもプリチケが来ていた事、自分だけ先にプリパラに行ってライブをした事、みれぃとチームを組んでアイドルランクを上げている事、自分にファンができたり、そふぃにトモチケをもらったり、プリパラにまつわるいろいろな経験をたくさんしているのに、なおには何一つ話せていません。
話すチャンスがなかった、という事もあるのでしょう。なおのプリチケが大神田校長に没収された事も、話しづらくさせている原因の一つかもしれません。
でも理由はどうあれ、らぁらはなおに内緒でプリパラでのアイドル活動を続けているのですよね。この事については弁解のしようはありません。
このままじゃいけない、なおにずっと隠し事はできない。そう考えて、らぁらは何とか勇気を振り絞ってなおにプリパラの事を打ち明けます。その結果は、、、。
隠し通そうとせずきちんと伝えたらぁらは、間違った事はしていないと言えそうです。けれどなおにしてみれば、裏切られたと感じる気持ちは強いです。何事もなかったようにすんなり受け入れられる、わけはありませんよね。
(らぁらが本当の事を言う場面の直前で、なおがジェラートを買ってくる所も印象的です。らぁらの好みがピンク色なのを知っているなおは、迷わずピンクのジェラートを買ってらぁらの所へ持ってきます。遠くから息を切らせて走ってくるなおの姿が長く丁寧に描かれていて、彼女のけなげさを表している気がします。)
泣いて走り去るなお、そしてらぁらも声を上げて泣いてしまいます。こんな時でさえ、悲しみという同じ感情を抱けるのに、彼女達は離ればなれになってしまいます。
このまま元に戻れなくなってしまうの、という所で、手を差し伸べるのがみれぃなのですね。彼女のアドバイスとプリパラの力を借り、そして何より自分からなおへの思いを支えにして、らぁらは立ち上がります。
プリパラのステージに立ち、大勢の観客(イベントステージなので客席にいるのはらぁらのファンばかりではありません)の前で、たった1人の女の子のためにメッセージを伝えるなんて、前代未聞の出来事でしょう。それでもらぁらは挑戦します。それぐらい彼女は、なおを大切に思っているのですね。
らぁらの告白を、観客は黙って静かに聞いています。反発したり騒いだりしないのは、らぁらの言葉の中に、真面目な気持ちと相手への深い愛情を感じたからなのではないでしょうか。
そして彼女の精一杯の気持ちは、確かになおに届きました。なおだって、らぁらがプリパラデビューしたなら力一杯応援したい気持ちを持っているはず。表面的なすれ違いを取り払ってお互いの本当の姿を見つめ合えれば、彼女達は前のように、いえ、それ以上に、思いを通じ合わせられるのでしょう。
その後、再会した彼女達の場面がまた良いですね。らぁらの気持ちを受け取ったなおは、自分の思いつく限りの言葉で、らぁらへの愛情を叫んでいます。
なおの中では、らぁらとの思い出はすべて愛に彩られているのだろうと思われます。らぁらの事を思い出す時、必ず一緒に思い浮かぶ言葉は「大好き」なのでは。そこに気づいた彼女は、恥ずかしさも忘れて大声で叫んだのでしょう。
なおの言葉に、らぁらも応えています。プリパラアイドルの間でお互いに交換するはずのトモチケを、らぁらはなおに渡しています。これも普通ならあり得ない事なのでは。らぁらにとって、なおはどんなルールよりも大事な女の子なのだろうと思えます。
今度の出来事で、もしかしたらなおは、「自分はらぁらが大好きなんだ」と改めて自覚したのではないでしょうか。だいたい数え切れないほどいるプリパラアイドルの中で「らぁら」のファンになったのも、らぁらと名前が一緒だったから、とか、らぁらのようにきれいな声をしていたから、だとも考えられます。
気づいてしまったからには、後戻りはできないのでは、という気もします。なおにはこれからさらに、らぁらへの愛情を深めていってもらいたいです。
ところでこの話数は、タイトル通りに水着回ですね。エピソードのほとんどがプールサイドで起きてますし。プリパラでも水着でステージに立つイベントが行われています。
らぁらは水着イベントと聞いて迷わずスク水を取り出してましたけど、最初はあれで出場するつもりだったのでしょうか? らぁらの場合、プリパラチェンジの前と後ではボディサイズもプロポーションも違いますから難しそうですけれど。
また、ストーリーに直接関わってはきませんでしたが、みれぃやそふぃも水着で登場しています。これはサービス演出的なもの?
みれぃは、らぁらとなおが話し合う場面で、シュノーケルを着けています。あれはたぶん、感動で涙がこぼれても隠せるようにするためなのでは、という気がします。
またそふぃは、らぁらがなおへメッセージを伝える場面を見て、何かを感じていたようでした。前回よりさらに、彼女はらぁらに興味を持ったのかも。そふぃがこれからどんな風にらぁらにアプローチしてくるのかも気になる所です。
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