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2014年9月13日 (土)

ハピネスチャージプリキュア! 第30話

 テレビアニメ「ハピネスチャージプリキュア!」第30話「ファントムの秘策! もう一人のキュアラブリー!」です。

 めぐみ達と敵対する幻影帝国の首領、クイーンミラージュが、実は300年前のプリキュア、キュアミラージュだった事を、ブルーは皆に打ち明けています。ブルーがミラージュを愛している事も以前語られていますから、めぐみにとってはつらい展開が続いているような。と思ったのですけれど、ここでのめぐみは割と普通にしている感じがします。彼女は、(前にもちょっと書きましたように)誠司の時と同じようにブルーに対しても「大好き」じゃなくて「大切」という気持ちでいられるようになった、という事なのでしょうか? もしそうだとしたら、いつの間に、って気もしますが、まあ何にしてもこれで、この後のストーリーではプリキュア同士の関係に集中できそうな雰囲気でもあります。

 そんな時に、キュアラブリーの闇の姿とも言える「アンラブリー」が現れています。この流れは、「ダークプリキュア」系の相手と対決して、自分の弱さと向き合うエピソード、とも思われたのですが、ここでは相手の素性がちょっと違っています。
 確かにアンラブリーはラブリーの影から作られ、彼女のめぐみとしての過去を暴き出しています。が、本体はプリキュアハンター、ファントムという男性なのですね。何というか「キュアゴリラ」や「キュアセバスチャン」といった男性プリキュアに通じるものを連想させられてしまいそうな。
 ダークなプリキュアとの対決では、自分の弱さにうちひしがれながらも、その弱さを受け止め、自分を形作る一部だと理解する事で気持ちを昇華させる、という流れが重要になりそうです。けれど、この場合それをすると、ラブリーがファントムを抱きしめて受け止める、みたいな感じになっちゃいますね。実際の場面ではそうはなっていませんでしたけど、この2人の戦いは何だか危うい場面を見せられている雰囲気でもあります。

(ところでこの話数では、ミラージュの戦いやラブリーの戦いの場面などでちょっとお色気がアップしているようでもあります。また最初の方の場面では、ひめが(会話の流れで自然に)さりげなくめぐみの胸にタッチしたりしています。そういう表現を増やそうとしているのかも?)

 自分の無力さを思い知らされ、立ち上がる気力も失いかけていたラブリー。彼女に手を差し伸べたのは、プリンセス、ハニー、フォーチュンの3人でした。自分達も傷ついているのに、彼女達はラブリーが心配で、彼女に笑顔を取り戻してほしくて、彼女を救おうとしています。3人の優しさと笑顔に触れて、ラブリーは、自分の居場所を改めて見つける事ができたようです。

 彼女達4人の絆と、お互いを思いやる気持ちが、シャイニングメイクドレッサーから新たな力を導き出しています。やはりプリキュア同士のつながりは強いのですね。彼女達にはもっと愛し合ってもらって、親密さを深めていってもらいたいものです。

・「ふたりはプリキュア」レビューリストレビューセンター

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