ハナヤマタ 第4話
テレビアニメ「ハナヤマタ」、4組目「プリンセス・プリンセス」です。
なるが小さい頃から憧れていた多美は、1学年上の先輩で、お金持ちのご令嬢で、習い事をたくさんこなす才色兼備な女の子です。なるはいつも、多美を理想の「お姫様」として見ていたようです。
でも多美本人は、特にこの頃悩みを抱えている様子です。今のままの自分で本当に良いのかどうか、彼女はわからなくなってきているようです。
これまで彼女がたくさんの習い事を続けてこられたのは、すべて父親のためだったらしいです。父親にとって理想の娘になる事、それが彼女にとって一番大事な目標だったみたいです。けど気がつけば、他の女の子達はもっと別の楽しみを見つけて生き生きと学生生活を送っている。自分にも実は何かしたい事があるのでは、と彼女は考え始めているようです。
多美は、なるの前では「お姉さん」らしく振る舞っていますが、それ以外ではちょっと引っ込み思案で、まるでもう1人のなるみたいにも感じられますね。真智と話している姿とかは、まるでヤヤと話すなるっぽいです。たぶん多美も、もう一歩が踏み出せずに戸惑ってきた女の子なのでしょう。
その点では、真智も何か抱えているものがあるように感じられます。彼女は勉強以外には興味がなさそうに言っていますが、それは何か目標があってそうしているみたいです。でも彼女の表情を見ていると、その目標にかえって縛られているようでもあります。
こうしてみると、この作品では、自分の作り出した何かに縛られて身動きがとれなくなっている女の子が多く描かれている気もします。それが変わっていくきっかけは、第3話の時にも書きましたようにハナの登場なのかもです。
由比浜学園中学にハナが現れた事が刺激になって、女の子達は変わり始めていると言えそうです。でも一歩を踏み出したとして、その後どう歩んでいくかは、本人達それぞれの考え方によるのでしょう。ハナに頼り切りになるとかではなく、自分自身の決断で、彼女達には未来へ向かっていってもらいたいですね。そしてそこで、彼女達の間に親密な関係が築かれると素敵かもです。
なるの目から見て、多美は「お姫様」です。ではヤヤは? なるによれば「王子様」なのだとか。ヤヤ的には男性にたとえられたのはやはり嬉しくないみたいです。けれどなるの視点からすると、恋愛の対象にもなり得る、という意味だったり? 以前アニメ版の公式サイトで配信された「サウンドドラマムービー 自己PR なる篇」でも、なるはヤヤを王子様と表現しています。ここではヤヤはちょっと照れている様子ですし、ヤヤの方も意外とまんざらでもなかったりするのかも。
だいたいヤヤも、顔を真っ赤にしてなるが多美をほめまくるのを見て、なるに自分の事を聞いているのですよね。「ジェラシー・ローズ」ヤヤ的には、なるに向かって、「他の女の子に見とれてないで私だけを見て」と言いたい気持ちだったのでは。
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