普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。 第５話

　テレビアニメ「普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。」、第５話「ビッグな目標立ててみた。」です。

　奈々子と縁のロコドルユニット「流川ガールズ」、それに三ヶ月ゆいが中に入って動かしているゆるキャラ「魚心くん」、彼女達が地元を宣伝する活動は順調に進んでいるように見えます。でもマネージャーの沙織によると、彼女達の本来の役目は流川市の外に向かって地元情報を発信しアピールしていく事だそうです。今のように市の中で知名度を上げるだけでは足りないのではないか、という事なのでしょう。

　言われてみればその通り、なので、３人はこれから自分達がどうするべきか、会議を開きます。奈々子が思いついた目標は、「全国進出」でした。今の彼女達からするとけっこう大胆な目標ではありますが、やはりそれぐらい大きい事を考えておいた方が良いですよね。縁とゆいも賛成して、３人は全国を目指す事にします。
　ところが、という展開があるのですね。それにしても奈々子も言っていましたけれど沙織ってどういう人なんでしょう。彼女の人脈が明らかになるエピソードとかは、これからあるでしょうか？
（それと、冒頭の場面では彼女のアイドルマニアぶりがさりげなく発揮されています。頭ではロコドルの運営についてシビアに考えながら、手元では全然別の事をしているというのも何というか、、、。彼女は、奈々子達が大好きなのか、それとも「アイドル」というものを愛好しているのかがよくわかりません。その点については、奈々子が全国進出して他のアイドル達とも会うようになったらはっきりするのかもです。）

　さて百合的には、、、奈々子と縁とゆいが屋上で話し合っている場面辺りに少しあるでしょうか。将来どうなりたいか、と奈々子から聞かれた縁は、とたんに顔を真っ赤にしてもじもじしながら、やっとの思いで自分の考えを口にします。彼女の望みは、奈々子ともっと親密になる事だったんですね。
　でもこれを聞いた奈々子は、特に照れたりはしていません。なぜかというと、彼女によれば縁と自分はもう十分親密だから、らしいです。

　「もう十分親密」というのは、聞きようによっては何かちょっと寂しい気もします。奈々子の目から見たら、縁と自分との関係は今のような状態が一番良くて、これ以上親しくなる気は奈々子にはない、というようにも聞こえます。そう言わずにもっとずっと仲良くなってほしいようにも思うのですけれど、そこはこれからどうなるのでしょうね。

　また縁の方の反応も、ちょっとドライなように感じられます。奈々子の返事を聞いた縁は、「動じなくなったわね」とぽつりとつぶやいています。これはつまり、縁は奈々子を動じさせるために「もっと親密になりたい」と言ったのであって、本当にそう思っていたわけではない、ともとれそうです。もしそうなら、これまでの縁から奈々子へのモーション(?)の数々も、本気ではなかった可能性も出てくるような。いえ、そこはやはり、縁には奈々子への深い愛情があると思いたいですね。

　彼女達が話し合っている時、縁はいずれ海外留学するつもりだと言っています。それを聞いた奈々子は、自分との発想の違いに驚いています。でもそれよりもっと心配しなければならない事があるのでは。
　もし縁が留学するなら、彼女は流川から離れる事になります。そうなったらロコドルはどうなってしまうのか、それよりも自分達が一緒に過ごせなくなってしまうのはとても寂しい、奈々子はそんな気持ちに離れていないのでしょうか。
　たぶんそうではないのでしょう。今は現に縁と一緒にいられるから、あまり深く考えていないのかもしれません。
　本当に縁が海外へ行ってしまう日が来るのかどうかはわかりません。けれどもしそうなろうとする時が来たら、奈々子が縁を愛しく思う気持ちに気づき、彼女達の間で親密さを確かめ合うようなエピソードなどがあると良いですね。

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