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2014年7月20日 (日)

ひらり、 Vol.12

 発行新書館による、年3回刊の「ピュア百合アンソロジー」こと「ひらり、」のVol.12を見てみました。

 表紙イラストは磯谷友紀さんが描かれています。チェック柄の床、ろうそくのシャンデリア、テディベアのぬいぐるみ、花(椿とかでしょうか)が咲き乱れる部屋で、セーラー服を着た2人の女の子が床に座っています(チェック柄の床というと、Vol.8の 表紙にもそういうイメージがありますね)。ちょっと幻想的なイメージの中で、黒髪ショートヘアの女の子は鏡に向かってお化粧をしていました。そこへ、明るい色の長い髪の女の子が突然現れて、ショートヘアの子を後ろから抱きしめた、その瞬間が描かれているようです。ショートヘアの子は思わず化粧道具を落としています。その驚いた表情も鏡には映されていますが、ロングヘアの子の穏やかな笑顔は、鏡の中には見えていません。この辺りも、幻想的な雰囲気を醸し出していますね。

 カラーピンナップは藤生さんが描かれています。本誌に連載中の「under one roof」から、海帆と風夏が登場しています。風夏の自動車、ミゼットIIを前に、海帆達がくつろいでいる場面でしょうか。

 では収録作品を部分的にご紹介、、、。

(・作品名(作者名(敬称略)))

・聖純少女パラダイム(森島明子)
 この作品は皐月葵と千城リリの関係がメインになっていますけれど、ここでは彼女達の学校(聖パラダイム女学園)の先輩で生徒会所属の、ユキと麗華のエピソードが語られています。ユキは家の事情があり、小さい頃から親戚の麗華の家で暮らしていました。いつか彼女達は恋人同士になるのですが、学校でも家でも寄り添っていて、一緒にお風呂に入り、同じベッドで寝ているのに、キスさえもした事がないとか。ユキが誘っても麗華がいつもはぐらかしているそうで、その理由は、という所がやがてはっきりしてきます。
 ユキと麗華は、葵達より年上で、百合な恋愛についても経験豊富、に見えますけれど、うぶな所もあるようです。それを取り繕ったりしないで、葵やリリの意見を素直に聞き入れているのが良いですね。大人ぶって引いたりせず、自分の今の気持ちを相手にはっきり伝えれば、道が開ける事もあるのでしょう。

・逃げたい親友(くみちょう)
 新庄かずみは転校生の高岡理沙と友達になったのですが、理沙からは愛の告白をされてしまいます。2人とも友達でさえまともに作った事がないためお互いに距離感がつかめないのに、その上、恋だなんて、と思うと、かずみはどう反応したら良いのかわからなくなってしまうようです。
 この作品は、Vol.11に 掲載された「OUT OF THE BLUE!」の続きみたいです。あちらでは理沙視点でしたけれど、今度はかずみから見たストーリーが描かれています。理沙の方も、友達とか恋人とかよくわからないはずですが、とにかく押しまくってますね。普段強面なかずみがあたふたする所がかわいらしくてついいじっちゃう、みたいな所なのかもです。彼女達 が本当の恋愛関係になるのにはちょっと時間がかかりそうですけれど、そういう部分は描かれていく、のかな?

・少女アソート3 シュトーレン(藤たまき)
 豪華なお屋敷に住むお嬢様のマリア・フローレスが、ある夜、女執事のエステラを叩き起こします。マリアのご所望はシュトーレン。街で見かけた女の子にプレゼントするのだそうです。
 マリアはとにかく女の子が大好きで、かわいらしい子を見かけるとどんどんアプローチしていくのですよね。その子とは結果的に望むような関係になれているのかどうかわかりません。その代わり、エステラとの関係は強まっているのかも。エステラの方も、マリアの行動は移り気でわがままな子供そのものにしか見えないように感じていますが、仕事以外の感情も実は感じているのではないでしょうか。ところで、マリアやエステラの名前が出てきたのって初めてのような? エステラの妹の「魔女」ことルシアも登場して、物語は広がっているようです。

・思い出をふたりで(カザマアヤミ)
 早月(さつき)は、同級生で幼なじみの愛梨(あいり)とは、最近距離を置いています。愛梨は人の良い部分を見つけるのが得意でほめ上手な事もあり、友達の間で人気が高いのですが、早月はそれが気に入らなかったみたいです。
 昔と同じように、いつも一番近くにいたいし自分だけを見ていてほしいのに、と、早月は感じているのですが、愛梨は皆を同じようにほめていて、早月もその中の1人になってしまった、と思っています。では愛梨の本心は、という部分が重要になってきます。表紙のイラストには何か重苦しさもありますけれど、本当に重いかどうかは本人達が決める事なのでしょうね。

・ハートに春風!!(きよたとも)
 犀子(さいこ)は後輩の陽(みなみ)が大好きなのですが、学年が違うとなかなか一緒にいられません。その上やがては自分が先に卒業してしまうし、と思うと、本気で留年でもしようかと考えてしまうほど。かわいらしい陽にはすぐに恋人とかできちゃって自分は忘れられてしまうのでは、とネガティブ思考にも陥っています。犀子には、陽が本当はどう思っているのかを知る事が次へ進む一歩になるのでしょうね。

・「ひらり、」レビューリストレビューセンター

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