ご注文はうさぎですか？ 第１２話

　テレビアニメ「ご注文はうさぎですか？」、第１２羽「君のためなら寝坊する」です。

（本編とは関係ありませんけれどこの話数のサブタイトルを見て、別作品をちょっと思い出してしまいました。平安時代の宮仕えの女房が、主人である皇后への愛をつづりまくるコミック作品です。実は狙っている？）

　さて朝、チノが目覚めると、ベッドには一緒にココアが眠っていました。やがて起きた２人は、何も言わず洗面台の前に並んで一緒に歯磨きを始めます。
　２人があまりにも当たり前のようにそうしているので、いつの間に一緒に寝るのが普通になってしまったんだろう、と思ったのですけれど、実際は違っていたようです。ココアの証言によれば、寝る時にチノが彼女を離してくれなかったのだとか。
　チノの反応からすると、それは本当だったようですね。自分の思いをあまり態度に表さないチノにしては、ゆうべの行動はけっこう大胆だったのかも。

　チノが目覚めた時の２人の体勢も、彼女達のお互いへの気持ちを表している気がします。２人とも相手に向き合うように体を傾けていて、姿勢も何だか似ているような。知らない人が見たら、本当に姉妹だと思ってしまうのでは。
　ベッドで体を起こしたチノは、ココアを起こそうとしている途中で、一瞬、何かを言いたそうにしていました。その時彼女の頭の中にあった言葉はやはり、一緒に朝を迎えた年上の女の子への親愛の気持ちを表すものだったのかなと思えます。

　この冒頭の場面では、チノがその言葉を本当に口にしたかどうかは描かれていません。たぶん言わなかったのでしょうけれど、視聴者側としては早く聞きたい所ではありますね。
　でもチノがもったいぶっている(?)間に、その言葉は、他の場面でマヤやメグが先に言っちゃうんですよね。チノと同じようにかわいらしい彼女達に言われたら、ココアの気持ちはそっちへ向いてしまう？　まあそんな風にはならないとしても、ココアとチノの関係が深まっていく様子を中心に描いてもらいたくなる所です。

　そうこうしている間に、後半ではちょっと怪しい雰囲気に。ココアはいつもテンションが高いためわかりづらかったのですが、どうも彼女は風邪を引いてしまったようです。引っ越してきたこの街で初めて過ごす冬でしょうから、気候の変化とかがよくわからず、つい体を冷やしてしまったのかもです。それにしても、彼女の変化にいち早く気づけるチノは、いろいろ言っていてもいつもココアの事を気にかけているのでしょう。

　ここからは病気＆看病エピソードになってますね。もう王道とも言えるシチュエーションではありますが、チノが胸の中でどれだけ強くココアを思っているのかがわかるのではないでしょうか。
（また、シャロと千夜の間でも看病エピソードが発生しています。生活を切り詰めている時に病気にかかると、お金もかかりますし心細くなりそうですが、千夜はその辺りをちゃんと理解しているようで、シャロが何と言おうともそばに寄り添っています。
　この話数ではメインキャラ５人の内３人までが病気になっていますが、リゼは元気にしています。さすがに鍛え方が違う、という事？）

　そしてまた別の日、チノは寝ているココアを起こそうとしています。なかなか起きないココアに向かって、チノは、、、。
　チノのこの言葉が作中ではっきり聞けたのは良かったですね。直後に２人は頭をぶつけちゃってますが、それぐらいお互いにそばにいた、という事なのでしょう。
　これで彼女達も、また一歩階段を上り、さらに親密な関係になれたのではないでしょうか。チノもココアの気持ちを受け止めたわけですし、これからは誰にも気兼ねなくいちゃつけるかも？

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