ハナヤマタ 第2話
テレビアニメ「ハナヤマタ」、2組目「ジェラシー・ローズ」です。
なるの前にハナが現れてからというもの、ヤヤは何だかご機嫌斜めです。なるとハナの会話がいちいち気になり、その結果で上の空になったり落ち込んだり。自分でもどうしたのかと思うほどなのではないでしょうか。
なるは引っ込み思案で友達も少なく、自分以外の子と親しく話せない。なるの目にはいつも自分が映っているし、なるの様々な美しい表情を知っているのも自分だけ。これまでのヤヤにはそういう気持ちがあったのではと思われます。なるには自分以外に頼れる人はいないんだという、思い上がりともとれる感情。それと実は、ヤヤ本人も気づいていないかもしれませんが、彼女の方こそなるから離れられなくなっている気持ちもありそうに感じます。
それが、ハナの登場で打ち破られてしまうのですね。ヤヤにとって驚きだったのは、なるがハナと面識があった事、それになるがハナを家に呼ぶほど親しくなっていた事です。今まで自分だけに与えられた特権だと思っていたものが、こんなにも簡単に他の子にとられてしまって、ヤヤは切ない気持ちになってしまうのでしょう。なるはそんなにハナといるのが楽しいの? とか、そんなに簡単に気持ちが移ってしまうほど、なるは私を軽く見ていたの? みたいな疑問が、ヤヤの胸の中をぐるぐる渦巻いていたのでは、という気がします。
そこでヤヤがどうするのかがポイントになってきます。1人で悩み続けていたヤヤは、ある時ふと気づいています。自分の胸にある感情が「嫉妬」なのだと。
これってなかなかできない事のように思います。ヤヤはどんなに感情が高ぶっていても、どこか冷静に状況を判断できる「クール」な部分もちゃんと持ち合わせているのかもですね。
またそれだけではなく、ヤヤは、嫉妬してしまった自分がどうすればなるとの関係を取り戻せるのかも考える事ができています。さすがになるが憧れる女の子だけあって、ヤヤは理知的な女の子みたいです。
ヤヤとなるは激しい口げんかもしてしまいますが、このおかげで2人は新しい関係を築けるのかもですね。今までのように片方が支配的な役割を持つのではなくて、本当の意味で一緒に未来へ向かっていけるようになるのでは。
今までヤヤが、なるの面倒を見ているみたいな気持ちになっていたのは、なるが妙に内気だったからかなという気がします。第1話でも、上目遣いにおどおどしながら話すなるの表情を見て、ヤヤは「あらかわいい、、、」と感じています(せりふの声はありませんでしたが画面に文字が出てましたね)。これがヤヤの支配欲みたいなものをそそっていたのかも。
この第2話では、ハナが、同じようになるの上目遣いを見てはっとしていました。このままでは今度はハナがヤヤのようになるを自分のものにしようとしちゃう? まあそうはならないとしても、彼女達3人の間で百合なエピソードがたっぷりと展開していくのを期待したいものです。
(ところで、第1話ではハナが神社の鳥居の上に立っているなどかなりアクロバティックな振る舞いを見せていましたけれど、なぜそんな事ができたのかがこの話数で説明されています。ハナはよさこい以外にもスポーツをしていたみたいです、けどそれにしてもかなりの運動能力なのでは。
それと、ハナが家に来る前になるが自分の部屋の整理をしていた時、ネットの閲覧履歴らしいものを消していました。ファンタジーものやラブストーリーの本は隠さなくても履歴だけは消す、という事は、なるはそれぐらい恥ずかしいものをいつもネットで見ているのでしょうか?)
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