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2014年6月25日 (水)

ラブライブ! 第2期 第11話

 テレビアニメ「ラブライブ! School idol project」第2期、第11話「私たちが決めたこと」です。

 ラブライブの本選が行われるのは、3月。その時はだんだん迫ってきています。
 それと同時に、もう一つの期限も近づいています。それは、3年生の卒業、ですね。

 μ’sのメンバーの間では、ラブライブが終わるまで、3年生の卒業の事は話さないようにしよう、という約束ができあがっていました。でもそれが現実的になってくると、どうしても考えないわけにはいきません。
 希は、しんみりしそうな空気を変えるために、にこを相手にちょっと茶化したりしています。けどこの言い方だと、にこの返事は決まっちゃいますよね。その返事がよけいに、場を沈ませてしまっています。
 絵里は、μ’sをこれからどうしていくかについては、学院に残る穂乃果達で考えて決めるように提案しています。続けるのか、やめるのか、それとも別の方法を見つけるのか、どうするにしても重要な判断ですが、彼女達自身で決めていかなければならないのでしょう。

(μ’sについては、メンバー全員が、それぞれに思い入れを持っていると思われます。でもユニットが9人でいられなくなる事について、とりわけ強い思いを抱いているのは、ことりなのかなという気がします。彼女は以前、留学のためにμ’sをやめなければならない、と深く悩んでいましたから、今度もそれに近い気持ちになっているのでは。)

 そんな事があってからしばらくたった休みの日、穂乃果はメンバーを呼び出しました。そこで穂乃果は、皆で遊ぼう、と言い出します。行きたい場所についてはいろいろな意見が出ましたが、穂乃果が採用したのは、「全部」、でした。
 本当に皆であちこちへ遊びに行っていてかなりめまぐるしかったかもしれません。けれど彼女達には充実した1日だったのでは、と感じられます。
 途中で、全員で一緒に遊ぶのは初めて、みたいに言われていましたけれど、そんな事はなさそうな気もします。これまでも、様々な事に皆で挑戦し、笑ったり、泣いたり、感動を共有してきたように思えますので。たぶんこの日は、そのすべてを1日で体験できた素晴らしい日だった、と言えそうです。
(ところで夕日を眺めたあの海は、砂浜のすぐ近くに高架道路がある感じからすると、湘南地方のどこか、でしょうか?)

 そして、3年生が卒業した後のμ’sについて決めた事が、穂乃果達の口から語られます。結束の固いメンバー9人は全員、自分達がどうなるのか何となく感じてはいたのでしょう。ですが、はっきり言葉にしてしまうと、胸にこみ上げてくるものがあるようです。

 笑うのも、泣くのも、9人一緒。彼女達のこの関係は、少なくとも3年生が卒業するその日まで、変わらないのでは、と思えます。

 もし9人が全員同じ学年だったら、こんな、引き裂かれるような苦しみまでは感じずに済んだのかもしれません。けれど実際にはそうではない、という所が、彼女達に様々な思いを抱かせているのですね。

 同じ学年といえば、2年生の穂乃果と海未、ことりは幼なじみで、ずっと一緒に過ごしてきました。また1年生の凛と花陽も、小さい頃からいつも寄り添ってきました。絵里と希が出会ったのは高校生になってからですが、その後はどんな時も行動をともにしていて、生徒会でもお互いを助け合ってきました。なので彼女達には、少なくとも同じ時を過ごしてきて、たぶん一緒に卒業するはずの女の子がいる、と言えます。

 ですが、そういう相手がいない子もいます。それは、にこと真姫、ですね。
 にこは「アイドル研究会」にいましたが、他の部員と意見が合わず、結局1人になってしまっていました。真姫は誰ともつるまず、音楽室でピアノを弾く日々が続いていました。
 μ’sの中では、この2人と一緒に長い時間を経験してきた女の子はいません。皆とは、メンバーが9人になった時からのつきあい、という事になります。その意味では、にこと真姫は、立場やメンバーとの距離感は似ている、とも言えそうです。

 そんな感覚が、にこと真姫をお互いに引き寄せていった、と考える事もできそうでしょうか。慰め合うとかいう意味では決してなく、1人でも生きていける強さと、誰かと触れあいたいと願う切なさを併せ持った人間として、響き合えるものがあるのかなという気がします。
 周りのメンバーはそれに気づいているのかいないのか、けっこう2人をくっつけようとしている感じですね。第10話の初詣の時も、他に和装の人がいるのににこと真姫だけを取り上げて「和風ユニット」を組ませようとしてます。μ’sの中では2人が寄り添っているのが、似つかわしい風景なのかもです。

 ここで注意しなければならないのは、にこが3年生、真姫が1年生だという事。他の皆は、昔からの仲良しは同じ学年にいますから、その間で見れば卒業するのは同時です。けれどにこと真姫は、4月になればもう引き離されてしまいます。ここが他の女の子達との大きな差のように感じられます。
 4月になってもスクールアイドルを続ける事を、真姫は、ことさらににこに向かって訴えかけています。これは、下級生に対してスクールアイドルを続けるように繰り返し言っていたにこへの、彼女なりの返答なのでは、と思えます。同じ音ノ木坂学院に通えなくなっても、自分達の気持ちはつながっている、真姫はそう言いたかったのかも。

 まあ本当の所の彼女達の関係がどうなのかはよくわかりません。けれど、たとえ卒業しても、そのつもりがあればいつだって2人は寄り添っていけるのではと思えます。

 もう1組、気になる女の子達がいます。それは、絵里の妹の亜里沙と、穂乃果の妹の雪穂です。
 2人はμ’sのすばらしさ、ひたむきさに触れて、音ノ木坂学院を目指すようになり、見事合格しました。2人とも、入学したらμ’sに入りたいという気持ちがあり、特に亜里沙は、円陣を組む時のサインまで練習するほど熱が入っています。
 でもその後、2人は相談して、μ’sに入るのをやめる、と穂乃果に告げています。これには、彼女達なりの考えがあったようです。

 穂乃果に言った後の亜里沙の表情が、いろいろな事を物語っている気がします。μ’sに入らないと言った後、彼女は、ちょっと切ないような、それでいて誇らしげな表情で、頬を赤く染めています。
 ずっと憧れてきたユニットに入るのをやめる、と自分の口から言うのはやはりつらいものがあるでしょう。一方で、スクールアイドルになるのをあきらめたわけではなく、亜里沙は、雪穂と一緒に新しいユニットを立ち上げるつもりみたいです。
 これは、スクールアイドルに対する気持ちが、単なる憧れから、大きな目標へと変わった瞬間なのかなと思えます。きらきらした美しい姉達についていって同じステージに立つのではなく、自分ですべて考え自分の足でステージへのステップを踏んでいく。その決意が、亜里沙の表情に表れている感じがします。

 そして、スクールアイドルへの道を亜里沙と一緒に歩んでいく相手は、たった1人、雪穂なのですね。これから始まっていく3年間、苦しい事も楽しい事も、亜里沙と雪穂はともに分かち合っていくのでしょう。たとえ他に仲間が増えたとしても、この気持ちはずっと変わらないのではないでしょうか。
 そんな頼りにできる大好きな相手が、今隣にいる。そう思うと、亜里沙の頬は自然に赤らんでいくのかもしれません。

 走り出すこの2人にも、素敵な物語があると良いですね。またその物語を通して、彼女達には強く結ばれていってもらいたいです。

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