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2014年6月10日 (火)

悪魔のリドル 第10話

 テレビアニメ「悪魔のリドル」、第十問「女王はだれ?」です。

 黒組に残ったのは4人、晴以外は兎角、鳰、純恋子です。兎角は最初に暗殺の予告票を破り捨てていますし、鳰は「裁定者」として見守っていますので、次の暗殺者は純恋子、となります。
 花の生けられた花瓶が机の上に立ち並ぶ閑散とした教室の中で、純恋子は席を立ち上がって晴に近づきます。兎角は警戒心をむき出しにして間に入りますが、相手が差し出したのは予告票、ではなく、お茶会への招待状でした。
 ここでの兎角は、とにかく純恋子の振る舞いに神経質になっていますね。彼女を押さえられれば晴が黒組を無事に卒業できるから、なのでしょう。(鳰は暗殺には参加しないみたいに言っていますけれど、実際にはどうなのでしょうか。彼女も一応予告票を持っていますし、全身にある模様が何を意味しているのかも謎です。)

 晴は、ここに来てもやはり、相手に暗殺をやめさせようと考えています。純恋子がその意見を聞き入れる可能性は低そうなのにあきらめないのは、晴の中に何か信念があるからなのでしょうか。
 こうなるともう兎角にはどうしようもないみたいです。彼女ができるのは、晴を「守る」事だけ。この話数の中でも何度もその言葉を繰り返してますね。
 彼女の言葉を聞いている晴はどんな風に感じているでしょう。頼もしさでしょうか、それとも結果的に彼女を「盾」にしているのを申し訳ないと思う気持ちでしょうか。晴が兎角に対してどんな感情を抱いているのかが気になる所です。(前回、兎角が倒されたと聞いた時の彼女のうろたえぶりからすると、彼女の中で兎角は特別な存在なのでは、と思えます。)

 ところでこの話数では、暗殺に失敗した生徒のその後が少し描かれています。乙哉はもともと、事件を起こして刑事に追われていて、逃げ込むようにこの暗殺ゲームに参加していました。ステージアウトさせられた後の彼女は、その刑事に捕まったのでしょうか、刑務所に入っていたのですね。ところが、という展開になっています。
 他の生徒達はどうしているでしょう。香子は元の組織に戻り、しえなは病院から退院し、涼は長い時間の中をさすらっている、とか。一番気がかりなのは千足と柩なのですけど、彼女達は生きているのでしょうか。黒組の生徒達がもう一度集まる、なんて演出はある?

 黒組の寮がある建物の最上階、純恋子の家の財力により特別に作られた豪華な部屋で、バトルは始まります。純恋子は晴を直接倒そうとしますが、兎角が引き離した事で、兎角と純恋子の戦いになります。
 純恋子の武器は、彼女の体そのものなのですね。人間離れした攻撃力と機動力を発揮するために、たぶん重量も相当なものなのでしょう。だから彼女は、黒組の教室で、他の生徒とは違う特別製の椅子や机を使っていたのかも。

 純恋子がこんな体になってしまったのは、財閥内外での覇権争いが原因のようです。財閥の後継者である彼女はずっと命を狙われ続け、その中で大けがを負ったりもしたのでしょう。でも彼女に命を落とされては困る周りの人間は、そのたびに彼女の体に仕掛けを作り込み、襲われてもけがをしない体に、やがては反対に相手を倒せるパワーを持った体に、作り替えていったのではないでしょうか。
 こうなるともう、純恋子本人の意志はどうでもよくなっていたのかもしれません。気づいた時には既に、彼女は普通の高校生の女の子とはとても呼べない存在へと変貌していたのでは、と思えます。

 英純恋子という女性ではなく、「英財閥の後継者」としてしか存在できなくなった時、彼女は、考え方を切り換えたのではないかなという気がします。周りが後継者としての自分を求めるのなら、その声に応えてやろう、と。自分が手に入れた強大なパワーを使って。
 そうして、サブタイトルにもある「女王」になる事が、彼女の目標になったのでしょう。その意志に従って、彼女は晴を倒そうとしているようです。(つまり晴は、純恋子に匹敵するほどの地位にいる、という事なのでしょうか。)

 では晴の方はというと、兎角に頼り切るのではなく、自分でも行動を起こしています。機転を利かせて脱出し、自分から純恋子に立ち向かっています。バズーカ砲や手榴弾の扱い方を知っているのは、それなりに死地をくぐり抜けてきた証拠なのかも。

 といった感じで、熾烈なバトルの場面がアクティブに描かれていますね。こういう部分も、この作品の醍醐味なのでは。でもこの戦いに決着がつくと、晴に襲いかかる暗殺者はもういなくなりそうです。そうなったらアクションシーンがどうなるのか気になりますが、たぶんそこはいろいろ用意されていたりするのでしょう。

 そして大事な(?)百合展開ですが、この話数では、兎角が晴を意識している様子です。お茶会へ行く時、純恋子が用意したドレスを着た晴を見て、兎角は頬を染めています。彼女の頭の中には、女の子同士の恋愛、みたいな意識は(まだ?)ないと思われますけれど、可憐な晴の姿を見てこういう反応を示すなら、百合な方向へ発展していく要素はありそうに感じます。
 後はやはり晴の気持ちなのですよね。彼女はまだ兎角には、自分の本当の立場や黒組に参加した目的を話していません。でもそれがどのようなものであるかという事と、晴が兎角を愛するかどうかは別だと思われます。彼女達には是非結ばれてほしいものです。
(ちなみに、女王蜂と働き蜂は、どちらも雌なのだそうです。女王蜂のために命を捧げて奉仕する働き蜂、という構図にも百合テイストはありそうですけれど、晴と兎角にはそれとは別の関係を築いてもらいたいです。)

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