ラブライブ！ 第２期 第５話

　テレビアニメ「ラブライブ！ School idol project」第２期、第５話「新しいわたし」です。

　冒頭の場面では、穂乃果が明るく輝く海未、、、じゃなく海を見て大興奮。海未とことりと３人で、一緒に海へ飛び込もうとします。
　が、実際には３人は部屋の中にいて、外はどしゃぶりの雨になっています。これは、第４話に続いてまた夢オチ？

　穂乃果達２年生は、沖縄へ修学旅行へ来ているようです。夏は過ぎていても、晴れれば陽差しが降り注いで泳ぐにはちょうど良かったのでしょう。けれど雨のために外に出られず、それどころか帰りの飛行機も飛ばなくなってしまったらしいです。

　本当は、２年生が帰ってきてすぐに、依頼されたファッションショーでのステージの予定があったのですが、彼女達は間に合いそうにありません。そこで、絵里、希、にこ、真姫、花陽、凛の６人で歌う事にします。

　が、凛には抵抗がありました。２年生がいない間の臨時のリーダーをつとめるのも気が進まなかったのに、ステージで１人だけかわいらしい衣装を着てセンターを任されるのには強いためらいがあったようです。

　そう感じてしまう理由は、花陽によると、小さい頃の経験が影響しているらしいです。たぶん凛としては、短い髪は自分に似合っていると思っているし、動きやすいパンツルックも好みで、またそれらと同じぐらい、ひらひらしたスカートの女の子らしい服装も大好きだったのでしょう。
　でもなぜか最後の１点だけは、周りにいた男子達には受け入れられませんでした。男の子達がどういう言い方をしたのかはわかりませんが、繊細な凛はとても傷ついてしまったのではないでしょうか。

　その後、何とか凛は元気を取り戻した、と、花陽は思っていたようです。実際、凛は、音ノ木坂学院の制服のスカートもはいていますし、μ’sのかわいらしいステージ衣装も着こなしています。
　でも見た目だけではわからない思いが、凛の中にはあった、という事なのでしょう。クローゼットに大切にしまわれた女の子らしい洋服の数々が、それを物語っているのでは、と思えます。

　そしてこの出来事は同時に、花陽にとっても重要な意味がある気がします。小さい頃からずっとそばにいて、何でもわかり合えていたと思っていた相手が、胸の中に別の気持ちを抱えていた事、その気持ちに自分が気づいてあげられなかった事が、花陽には衝撃だったのではないでしょうか。

　けれど、凛を差し置いて自分が悩んでいる暇などありません。彼女は精一杯の、本当の思いを、相手に伝えています。繰り返し、何度でも、相手の胸に届くまで。

　凛も、ここまでラブコールされたら、気づかないわけにはいかないでしょう。今の自分を心の底から愛してくれる人がこの世にはいるんだ、と。

　このエピソードの後、凛と花陽がもっと親密になっていてくれると素敵なのですけれど、そういう場面は描かれるでしょうか。凛が普段着でもスカートをはく事が多くなるのなら、確かに彼女の悩みは解決したと言えるでしょうし、その時には、いつもよりずっと近くに花陽がいてくれると良いように思います。

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