悪魔のリドル 第4話
テレビアニメ「悪魔のリドル」、第四問「突然やってきて、帰ることのないものは?」です。
晴の暗殺が解禁され、第3話では武智乙哉が真っ先に挑戦し、ステージアウトさせられてしまいました。この第4話では神長香子が、晴に予告状を送りつけています。
香子が育ったのは、表向きは孤児収容施設、裏では暗殺者を養成する機関でした。そこにいる者は、子供の頃から人の命を奪うテクニックをたたき込まれ、実戦を経験しプロとして成長していくらしいです。
その中で香子の成績は、あまり良くなかったようです。爆発物の図面は正確に描けるものの、実際に扱う時は誤爆させてしまう事もあるとか。同い年ぐらいの仲間達からは、役に立たない人間だとからかわれ、あざ笑われていました。
でも先輩のイレーナだけは、香子に優しくしてくれました。施設の中でも有能な暗殺者であるイレーナに憧れていたから、他の誰に笑われても、香子は耐える事ができたのでしょう。
ところがある時、イレーナは香子との任務中に命を落としてしまいます。ターゲットが暗殺に気づいて反撃した、とか、敵対組織の陰謀によって始末された、とかじゃなく、純粋に香子のミスによる誤爆が原因だったようです。
香子は、秘めた才能を持つヒロインでも、隠れた逸材でもありませんでした。暗殺者養成機関の子供達という、もうまともな人生を歩めそうにない人間達からでさえさげすまれる人間。さらに彼女は、自分に情けをかけてくれた先輩を自分の手で葬ったという烙印を押されています。
それに、イレーナからの言葉も、香子の胸を苦しめているのではないかと思えます。憧れの対象で、自分もいつかあんな立派な暗殺者になりたい、と願っていた相手から、暗殺を否定するような言葉を聞かされたら、とても困惑してしまうでしょう。何を信じ、誰に頼ればいいのか、本当にわからなくなったのではないでしょうか。
悩み苦しんだあげくに香子が出した答えが、あの願い事だったのですね。晴の暗殺に成功する事で、その願いを現実のものにしようとしたのでしょう。
(彼女が、兎角のように機関から派遣されてきたのだとしたら、報酬として願う内容は機関が決めた別のものだったのでは、とも考えられます。それを言わずに自分の願いを口にしたのは、彼女としては新しい一歩だったのかもです。)
この香子のストーリーも、これまでと同じように、原作とアニメ版とではちょっと展開が別になっています。アニメ版の方が香子の劣等感がより強く描かれている気がします。原作コミックでは、彼女の「長」へのこだわりが最後まであったように感じます。
、、、さて百合的な部分ですけれど、あまりないっぽいでしょうか。兎角と晴はとにかく一緒にいますけれど、密接なふれあいまでは描かれていません。香子からイレーナへの気持ちも、普通の憧れみたいな印象です。
生田目千足(なまためちたる)と桐ヶ谷柩(きりがやひつぎ)は、、、手をつないで一緒におトイレ? 第3話の兎角に続いて何だか和むノリですが、この2人の関係はどんななのでしょうね。千足の本当の目的が何なのか、それを知った時に柩はどうするのか、みたいな辺りで百合なエピソードなど出てきたりするでしょうか。
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