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2014年5月28日 (水)

悪魔のリドル 第7話

 テレビアニメ「悪魔のリドル」、第七問「永遠に追いこせないものは?」です。

 前回第6話で一挙に3人の生徒がいなくなってしまい、今の黒組の生徒数は7人に。最初の半分ぐらいにまで減ってしまって、教室もかなり空席が目立ってきているのではないでしょうか。
 それなら残った生徒達で肩を寄せ合い仲良くやっていきましょう、みたいな訳にはいかないのが黒組の事情なのですね。でもここでの彼女達は、何か落ち着いた、というか淡々としたやりとりを見せています。

 晴に首藤涼から予告票が出され、暗殺の時間が始まるのですが、「裁定者」の鳰は別として、伊介や真昼/真夜、純恋子は、涼と晴、兎角の「ゲーム」の様子を眺めているだけのように見えます。どんな願いも叶えてくれる「報酬」を求め、ターゲットを暗殺するためにこの黒組にやって来たのに、簡単にチャンスを譲ってしまうような態度なのはちょっとわからない感じもします。
 もしかしたら、伊介達は、黒組に来てから今までの間に起きた事を見て、何か考えを抱くようになったのかもしれません。伊介が鳰に尋ねる場面もありましたし、皆は黒組のシステムにうさん臭さを感じ始めている、とか。クラスの周りに渦巻く思惑があるとしたら、彼女達はそれを知りたいと思うでしょうか、また知った時にどう行動するでしょうか。その辺りも物語の一部になるのかもです。

 涼についても、何としてでも晴の命を奪って自分の願いを叶えたいという、鬼気迫るほどの印象はない気がします。彼女の場合は、もう自分の願いなんてどうでもいい、みたいに感じているようにさえ思えます。
 彼女には、自分の病気の影響で、悲しい思いをした過去があります。でも病気を治したからと言って、失った何かを取り戻せるわけでもなさそうですし、愛する誰かとまっとうな人生を送れると決まったわけでもなさそうです。そうなると、願いを叶える事は、彼女の中ではあまり重要ではない、とも感じられます。
 彼女が望んでいたのは、自分という存在を誰かに知ってもらう事だったのではないでしょうか。今ここにいる自分は時間の流れから取り残された奇妙な存在などではなく、人を愛する気持ちを持っている普通の人間なんだと言いたかったのでは。彼女が用意した謎の答えは、自分の愛情と記憶に関係するものでした。そ れを、晴を人質にし、兎角達に必死に解かせる事が、自分の存在を誰かの胸に残すための遠回しな主張だった、とも考えられるかもしれません。

 その舞台として広大なレクリエーション用のプールを選んだ理由はよくわかりませんけれど、、、とにかく水着回にはなった? 本作では入浴シーンは割と多めですけれど、これで水着分も達成できたかもです。
 水着もバリエーションが豊かですね。全部黒組の主催者側が用意したようです。鳰が自分のサイズに合ったウエットスーツをすぐに着られたのもそのおかげなのでしょう。以前乙哉が見てしまったらしい彼女の体の秘密はまだ兎角達は知らないようですが、そこにはどういう事情があるのでしょうね。
 また晴は、かわいらしい水着を着られるのを喜んでいます。今まで海やプールで遊べるような境遇ではなかったからなのか、あるいは自分の傷を人前にさらしたくなくて水着姿になるのをためらっていたからなのでしょうか。でも今は、自分が「事情持ち」だという事は周りの皆には知られていますから、(たとえ皆が自分を暗殺するために集まってきたのだとしても)少し安心して自分の体を見せられると思ったのかもです。

 さて百合的には、、、兎角と晴がふれあいを見せていますね。兎角の表情からすると、彼女は初めての経験? といっても、緊急事態でもありましたし、愛情を込めて、っていう雰囲気ではなさそうです。彼女達が恋愛的な意味でふれあう姿が描かれると素敵ですけれど、そうなる時は来るでしょうか。

 晴はプールの中で、自分の命よりも兎角を優先させました。この態度が、兎角を自分に引き留めるためのポーズなどでないのだとしたら、晴の胸には、兎角に「守護」されるだけではなく自分も彼女を救いたいと思う気持ちが息づいているのでしょう。

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