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2014年4月16日 (水)

悪魔のリドル 第2話

 テレビアニメ「悪魔のリドル」、第二問「胸の中にいるのは?」です。

 黒組の生徒13人がそろい、授業が始まります。勉強のし方は、先生が直接教えるのではなく、皆それぞれにヘッドホンをつけて解説音声を聞き、タブレットを使って問題を解いていく、といったもののようです。
 真面目に受講している者、全くやる気のない者と、皆それぞれです。が、一応全員教室にいて、自分の席に座って時間を過ごす姿勢は見せています。

 13人の内12人は、誰よりも早く暗殺を成功させて報酬を手に入れるのが望みですから、こんな「ごっこ」をしている暇はなさそうにも思えます。実際、兎角も、最初はこの茶番につきあいきれない気持ちだったようです。

 そんな時、最初に暗殺を仕掛けたのは、伊介でした。「お茶会」と称して晴の飲み物に一服盛り、彼女を眠らせた後でじっくり始末しようという魂胆だったようです。
 同じ頃兎角は外にいて運動していましたが、伊介の策略を知った瞬間、走り出していました。彼女は部屋に入るなり伊介の暗殺を阻止しています。なぜそうしたかというと、伊介の代わりに自分の手で晴の命を奪うため、ではなく、晴を救うため、だったんですね。
 この事には、伊介も晴も、それに兎角自身も驚いていたのではないでしょうか。暗殺者とそのターゲットしかいなかったはずの黒組で、兎角はイレギュラーな行動に出ました。ここから、何かドラマが巻き起こっていきそうな予感です。

 この話数では、伊介と兎角のバトルがアクティブに描かれています。2人とも得物はなく素手で戦っていますが、相手の息の根を止めようとしている気迫が、どちらからも感じられます。ほんの少しの気の緩みが勝負を決める、そんな緊迫感がありますね。

 ところでこの戦いの最中、伊介は兎角の秘密に気づいています。兎角の暗殺者としての経歴に関わるものですが、でもこれって本当なのでしょうか。
 兎角は、私立17学園では優秀な暗殺者として他の生徒から憧れられるほどの存在です。また、他校の暗殺者の伊介でも名前を知っているほどですから、その筋では有名人とも言えそうです。そんな彼女が、というのも、ちょっと謎ですね。
 17学園のカイバ先生は、兎角をミョウジョウ学園の黒組に送り出す時に、優秀だから派遣する、なんていうのは嘘、みたいに言っていました。この言葉が兎角の秘密の事を言い表していたのでしょうか。でもこの話数では、カイバ先生は兎角の中に眠る才能に期待している様子でもあります。兎角には、まだ明らかになっていない部分があるのかも。

 明らかでないという点では、晴ももっと多くの秘密を抱えていそうです。第1話で少し描かれていた体の傷は、実はあちこちにたくさんあるようです(でもこの傷の付き方は不思議ですね。顔や腕、足など、肌を露出しやすい所は無傷になっています。これは偶然なのでしょうか、それとも、見えない部分だけを傷つけるという陰湿な手口を使われたのでしょうか)。また薬に耐性があるなど、「事情持ち」と言われるのも根拠がありそうです。
 晴は、自分を助けるために自分の家族が命を落としていった、と言っています。が、鳰は彼女自身が自分の家族の命を奪った、という情報を持っています。これもどちらが本当なのか、今ははっきりしていません。この辺りも、話数が進んでいく中で真実に行き当たったりするのでしょうか。

 傷だらけになりながらも必死に生きようとする晴の姿に、兎角は何かを見つけたようです。そのために彼女は、自分の身を危険にさらす事にしかならない行動に出たように見えます。
 その何かとは、純粋さ、なのかなという気がします。自分を襲ってくる奴らに囲まれても決してひるまずに、「胸の中」で大切にしている何かを守り抜こうとする晴の姿勢は、現実を見ない青臭さや、自分の立場を理解しない安易な勝算とも捉えられそうです。けれど、そんな誤解の中に埋もれながらもきらきらと輝く晴の意志を、兎角は感じ取ったのかもしれません。

 純粋な晴の意志を貫かせてやりたい、と思った事が、兎角が行動を起こしたきっかけなのでは、と感じられます。そしてなぜ彼女がそう思ったかというと、自分の胸の中にも、晴のような純粋さがあったからなのではないでしょうか。兎角自身はそこまで意識はしていないでしょう、けれど、晴と自分の間に共通するものがあり、それを消し去らせない事に「意味」があると思ったのでは。

 百合的には、さらにその先で、お互いへの愛に目覚めていってもらいたい所ですね。オープニングの映像では、服を着ていない2人が抱き合っているカットもありますが、それが単なるイメージではなく実際のエピソードに描かれていくと素敵かもです。
 この第2話では、寮の部屋で晴が兎角を抱きしめる場面も出ています。でもあれは、晴が兎角を同志として受け入れた、ぐらいの意味だけのようにも見えるんですよね。(オープニングの抱き合っているカットでも、晴の表情が見えないのがちょっと引っかかります。)彼女達が気持ちを通じ合わせ、相手への愛情を感じながら抱き合うような展開を見てみたいものです。

(兎角は、自分には「呪い」がかかっていると感じています。暗殺の直前に発動するこの暗示は、確かに暗殺者にとっては呪いとも言えるのでしょう。けどそれを振り払う事は、進んで暗殺者になる、という意味にもなりそうです。彼女がこれからも暗殺者として生きていこうとするのか、それともそこから抜け出そうとしているのか、その心持ち次第で、彼女を取り巻く状況は変わっていきそうにも思えます。
 また、晴は、自分には「魔法」がかかっていると言っています。これは、どんなにつらい境遇に1人放り込まれても、そこから逃げ出さない、という彼女の意志を言い表した言葉のようにも感じられます。この意志が、兎角との出会いとふれあいの中で、変わっていったりするのかどうかも気になるところです。)

 何のためらいもなく命のやりとりが行われる黒組には、まともな奴なんて1人もいません。このイカれた世界の中で、兎角は自分の思うように生きていこうとしています。晴に向かって自分の考えを話した時、兎角はにやりと笑っています。この表情は、彼女の決意の表れであるのと同時に、晴と自分を襲うすべてのものに対する宣戦布告のように感じられます。

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