ラブライブ！ 第２期 第１話

　テレビ放送が始まったアニメ「ラブライブ！ School idol project」第２期の第１話を見てみました。サブタイトルは、「もう一度ラブライブ！」です。
（なお、第１期と区別するために、記事のタイトルに「第２期」と入れています。）

　穂乃果達９人の結成したスクールアイドルユニット「μ’s」の活躍のおかげで、音ノ木坂学院は入学希望者が増えて、廃校のピンチから抜け出す事ができました。皆安心して学校に通えるようになったある日、学院では新生徒会長の就任式が行われます。
　３年生の絵里の後を引き継いで会長になったのは、、、穂乃果？　全校生徒の前で壇上に立った彼女は、挨拶をするのですが、なぜか途中からミュージカル調になり、皆と一緒に歌って踊っています。

　あまりにも派手な演出だったので、最初は、これって夢オチ？　と思っちゃいました。けど、いつまでたっても目が覚めたりせずにお話が続いているので、夢や幻ではないんですね。
　穂乃果は学校を救ったヒロインでもありますので、次のリーダーには彼女こそふさわしい、と皆思っているのでしょう。それに、入学希望者が一気に増えるほど学外にファンがいるのですから、学院内ならなおさら彼女に憧れる人も多いのかも。

　そうやって学院での日々を過ごしている時、花陽が重大な情報を持ってきます。それは、「ラブライブ」の新しい大会が開催される、というものでした。
　いろいろ条件が変わって、μ’sにとっては厳しい戦いになりそうな予感です。が、これまでに様々な出来事を一緒に経験してきた彼女達の団結は固く、気力は十分みたいです。

　というように、前半はストーリーがとんとん拍子で進んでいて、ややあっさりしすぎている感じもします。ラブライブの情報を持ってくるのが花陽だというのも第１期の第７話と同じ構成ですし、その時夢中になっている彼女を見て凛が「凛はこっちのかよちんも好きだよ」と言うのも似ています。凛のこのせりふもせっかく百合っぽいのですけれど同じシチュエーションが繰り返されるとちょっと面白が減ってしまうかもです。

　第２期は第１期と雰囲気が別になってしまうのかな、と思ったのですが、、、後半の展開がなかなかですね。彼女達らしいすがすがしい印象になっています。

　皆がもう一度ラブライブに参加しようと騒いでいる脇で、穂乃果は静かにしていました（騒ぎに加わらずに１人でお茶をすすっている姿は、、、優しくてけなげなのに影が薄い事を時々ネタにされてしまう女の子が主人公のあの作品を思い出したり）。こういう事には一番に乗ってきそうなのに、そんな様子を一つも見せません。
　穂乃果は、とても穏やかな表情で言いました。ラブライブには「出なくてもいいんじゃない？」と。

　なぜ彼女がそんな事を言い出したのかが、後半でじっくりと描かれていきます。穂乃果、海未、ことり、絵里、希、にこ、真姫、凛、花陽、メンバーそれぞれの考えが少しずつ語られる中、穂乃果の本当の思いが明らかになります。海未達も、穂乃果がラブライブに参加しないと言った時は驚きましたけど、落ち着いて考えてみれば、彼女の気持ちにはちゃんと気づけるのでしょう。

　最後の方の場面で穂乃果が、わだかまっていた気持ちを空に向かって一気に解き放つ所が印象的ですね。青春、って感じがします。今度の第２期でも、こういう爽やかな場面が物語のポイントとして描かれていくと良さそうです。

　さて百合的には、、、穂乃果達はスクールアイドルとして学院内では有名ですから、たくさんの子達に声をかけられたり慕われたりしちゃうのかな、と思ったのですけれど、この第１話の学院内の場面ではそういう描かれ方はされていないっぽいです。この後の話数で、ゲストキャラが穂乃果達に関わってくる、みたいな事はあるでしょうか、それともとにかくこの９人の間でのふれあいが中心になっていくのでしょうか。

　９人の中で考えると、穂乃果と海未とことり、絵里と希、凛と花陽（と真姫とにこも？）といった３グループぐらいが特に仲が良さそうに見えます。そういったグループの中でさらに親密度を上げていくエピソードが多く描かれると素敵かもです。
　この話数では、上に書いた凛から花陽へのせりふの他、真姫とにこがハグしたり、穂乃果の気持ちを海未が代弁したり、という場面があります。これからも、彼女達のお互いに対する愛情がはっきりわかるエピソードをどんどん描いていってもらいたいです。

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